民数記 1

人口調査 1 イスラエルの人々がエジプトの国を出た翌年の第二の月の一日、シナイの荒れ野にいたとき、主は臨在の幕屋でモーセに仰せになった。 2 イスラエルの人々の共同体全体の人口調査をしなさい。氏族ごとに、家系に従って、男子全員を一人一人点呼し、戸籍登録をしなさい。 3 あなたとアロンは、イスラエルの中から兵役に就くことのできる二十歳以上の者を部隊に組んで登録しなさい。 4 部族ごとに一人ずつ出してあなたたちの助けをさせなさい。それは、家系の長でなければならない。 5 あなたたちに協力すべき人々の名は次のとおりである。ルベン族では、シェデウルの子エリツル。 6 シメオン族では、ツリシャダイの子シェルミエル。 7 ユダ族では、アミナダブの子ナフション。 8 イサカル族では、ツアルの子ネタンエル。 9 ゼブルン族では、ヘロンの子エリアブ。 10 ヨセフの子のうちエフライム族では、アミフドの子エリシャマ。マナセ族では、ペダツルの子ガムリエル。 11 ベニヤミン族では、ギドオニの子アビダン。 12 ダン族では、アミシャダイの子アヒエゼル。 13 アシェル族では、オクランの子パグイエル。 14 ガド族では、デウエルの子エルヤサフ。 15 ナフタリ族では、エナンの子アヒラ。 16 以上が、共同体の召集者であり、父祖以来の部族の指導者で、イスラエルの部隊の長である。 17 モーセとアロンはこれらの任命された人々を従え、 18 第二の月の一日、共同体全体を召集し、二十歳以上の男子を氏族ごとに、家系に従って一人一人点呼し、戸籍登録をした。 19 モーセはこのように、主が命じられたとおり、シナイの荒れ野で彼らを登録した。 20 兵役に就くことのできる二十歳以上のすべての男子を氏族ごとに、家系に従って一人一人点呼し、戸籍登録をすると、イスラエルの長子ルベンから生まれた子孫については次のようになる。 21 すなわち、ルベン族の登録された者は四万六千五百人。 22 兵役に就くことのできる二十歳以上のすべての男子を氏族ごとに、家系に従って一人一人点呼し、戸籍登録をすると、シメオンから生まれた子孫については次のようになる。 23 すなわち、シメオン族の登録された者は五万九千三百人。 24 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ガドから生まれた子孫については次のようになる。 25 すなわち、ガド族の登録された者は四万五千六百五十人。 26 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ユダから生まれた子孫については次のようになる。 27 すなわち、ユダ族の登録された者は七万四千六百人。 […]

民数記 2

全軍の配置 1 主はモーセとアロンに仰せになった。 2 イスラエルの人々は、それぞれ家系の印を描いた旗を掲げて宿営する。臨在の幕屋の周りに、距離を置いて宿営する。 3 東側の正面に宿営する者は、ユダの宿営の旗の下に部隊ごとに位置をとる。ユダの人々の指導者はアミナダブの子ナフションで、 4 その部隊に登録された者の数は七万四千六百人。 5 それと共に宿営するのはイサカル族で、イサカルの人々の指導者はツアルの子ネタンエル、 6 その部隊に登録された者の数は五万四千四百人。 7 同じくゼブルン族。ゼブルンの人々の指導者はヘロンの子エリアブで、 8 その部隊に登録された者の数は五万七千四百人。 9 部隊ごとに登録された者で、ユダの宿営に属する者は総勢十八万六千四百人で、彼らが先頭を行進する。 10 南に宿営する者は、ルベンの宿営の旗の下に部隊ごとに位置をとる。ルベンの人々の指導者はシェデウルの子エリツル、 11 その部隊に登録された者の数は四万六千五百人。 12 それと共に宿営するのはシメオン族で、シメオンの人々の指導者はツリシャダイの子シェルミエル、 13 その部隊に登録された者の数は五万九千三百人。 14 同じくガド族。ガドの人々の指導者はデウエルの子エルヤサフ、 15 その部隊に登録された者の数は四万五千六百五十人。 16 部隊ごとに登録された者で、ルベンの宿営に属する者は総勢十五万一千四百五十人で、二番目を行進する。 17 臨在の幕屋は、レビ人の宿営に囲まれて全宿営の中央を行進する。宿営しているときと同じように、それぞれの宿営は、その旗印の下に行進する。 18 西に宿営する者は、エフライムの宿営の旗の下に部隊ごとに位置をとる。エフライムの人々の指導者はアミフドの子エリシャマ、 19 その部隊に登録された者の数は四万五百人。 20 それと共に宿営するのはマナセ族で、マナセの人々の指導者はペダツルの子ガムリエル、 21 その部隊に登録された者の数は三万二千二百人。 22 同じくベニヤミン族。ベニヤミンの人々の指導者はギドオニの子アビダン、 23 その部隊に登録された者の数は三万五千四百人。 24 部隊ごとに登録された者で、エフライムの宿営に属する者は総勢十万八千百人で、三番目を行進する。 25 北に宿営する者は、ダンの宿営の旗の下に部隊ごとに位置をとる。ダンの人々の指導者はアミシャダイの子アヒエゼル、 26 その部隊に登録された者の数は六万二千七百人。 27 それと共に宿営するのはアシェル族で、アシェルの人々の指導者はオクランの子パグイエル、 […]

民数記 3

レビ人の務め 1 主がシナイ山でモーセと語られた当時の、アロンとモーセの記録は次のとおりである。 2 アロンの子らの名はナダブを頭にアビフ、エルアザル、イタマルである。 3 これらがアロンの子らの名であって、彼らは油を注がれて祭司職に任ぜられた。 4 ナダブとアビフはシナイの荒れ野にいたとき、規定に反した炭火を主の御前にささげて死を招いたが、彼らには子がなかった。エルアザルとイタマルは父アロンと共に祭司の務めをした。 5 主はモーセに仰せになった。 6 レビ族を前に進ませ、祭司アロンの前に立たせ、彼に仕えさせなさい。 7 彼らはアロンと共同体のために臨在の幕屋を警護し、幕屋の仕事をする。 8 すなわち、臨在の幕屋にあるすべての祭具を守り、イスラエルの人々のために幕屋を守り、幕屋の仕事をする。 9 あなたはレビ人をアロンとその子らに属する者とせよ。彼らはイスラエルの人々の中からアロンに属する者とされている。 10 あなたはアロンとその子らを監督して、その祭司職を厳守させなさい。ほかの者がその務めをしようとするならば死刑に処せられる。 11 主はまた、モーセに仰せになった。 12 見よ、わたしはイスラエルの人々の中からレビ人を取って、イスラエルの人々のうちで初めに胎を開くすべての初子の身代わりとする。レビ人はわたしのものである。 13 すべての初子はわたしのものだからである。エジプトの国ですべての初子を打ったとき、わたしはイスラエルの初子を人間から家畜に至るまでことごとく聖別して、わたしのものとした。わたしは主である。 レビ人の人口調査 14 主はシナイの荒れ野でモーセに仰せになった。 15 レビの子らを家系に従って、氏族ごとに登録し、生後一か月以上のすべての男子を登録しなさい。 16 モーセは主の命令に従って、命じられたとおり彼らを登録した。 17 レビの子らの名は次のとおりである。すなわち、ゲルション、ケハト、メラリ。 18 ゲルションの子らの氏族ごとの名は次のとおりである。すなわち、リブニ、シムイ。 19 ケハトの子らは、氏族ごとに挙げると、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。 20 メラリの子らは、氏族ごとに挙げると、マフリ、ムシ。以上が、家系によるレビ人の氏族である。 ゲルションの氏族とその務め 21 ゲルションにはリブニ家とシムイ家があり、これがゲルションの氏族である。 22 生後一か月以上のすべての男子で登録された者の数は七千五百人である。 23 ゲルションの氏族は、幕屋の裏手、すなわち西側に宿営する。 24 ゲルション族の家系の代表者はラエルの子エルヤサフである。 25 ゲルションの子らの臨在の幕屋における務めは、幕屋と、天幕とその覆い、臨在の幕屋の入り口の幕、 26 幕屋と祭壇を囲む庭の周りの幕とその入り口の幕、綱、およびそれにかかわる仕事をすることである。 […]

民数記 4

ケハトの氏族とその務め 1 主はモーセとアロンに仰せになった。 2 レビの子らのうち、ケハトの子らの人口を、氏族ごとに、家系に従って調査しなさい。 3 それは臨在の幕屋で作業に従事することのできる三十歳以上五十歳以下の者である。 4 ケハトの子らの仕事は、臨在の幕屋と神聖なものにかかわる。 5 まずアロンとその子らは、宿営の移動に当たって、そこに来て、至聖所の垂れ幕をはずし、それで掟の箱を覆い、 6 その上にじゅごんの皮の覆いを掛け、その上から青い一枚布を広げ、担ぎ棒を差し入れる。 7 また、供え物の机の上に青い布を広げ、そこに皿、柄杓、水差し、ぶどう酒の献げ物に用いる小瓶、日ごとのパンを置き、 8 これらに緋色の布を掛け、更にそれをじゅごんの皮の覆いでおおい、担ぎ棒を差し入れる。 9 また、青い布を取り、燭台とそのともし火皿、芯切り鋏、火皿およびそれに用いられるすべての油の器を覆い、 10 その燭台とすべての祭具をじゅごんの皮の覆いの中に入れ、担ぎ台に載せる。 11 また、金の祭壇に青い布を掛け、じゅごんの皮の覆いでおおい、担ぎ棒を差し入れる。 12 また、聖所で務めに用いるすべての祭具を取り、青い布に包み、それをじゅごんの皮の覆いでおおい、担ぎ台に載せる。 13 また、灰をかき出した後、祭壇に紫の布を広げ、 14 その上に祭壇で用いるすべての祭具、すなわち、火皿、肉刺し、十能、鉢などすべての祭壇用祭具を載せて、その上にじゅごんの皮の覆いを掛け、担ぎ棒を差し入れる。 15 アロンとその子らが、宿営の移動に当たって、聖所とそのすべての聖なる祭具を覆い終わった後、ケハトの子らが来て運搬に取りかかる。彼らが聖なるものに触れて死を招くことがあってはならない。臨在の幕屋からケハトの子らが運ぶべきものはこれらのものである。 16 祭司アロンの子エルアザルは、灯油、香草の香、日ごとの穀物の献げ物、聖別の油について、すなわち、幕屋全体とその中のものすべて、聖所とその祭具を管理する。 17 主はモーセとアロンに仰せになった。 18 あなたたちは、ケハトの諸氏族をレビ人の中から断やしてはならない。 19 彼らが神聖なものに近づいたとき、死ぬことなく命を保つために、彼らのためにこうしなさい。すなわち、アロンとその子らが行って、彼らの一人一人をそれぞれの仕事と荷物に割りふる。 20 そうすれば、彼らが中に入っても、聖なるものをかいま見ることはなく、死を招くことはない。 ゲルションの氏族とその務め 21 主はモーセに仰せになった。 22 ゲルションの子らの人口もまた、家系に従って、氏族ごとに調査しなさい。 23 臨在の幕屋で務めに就き、作業に従事することのできる三十歳以上五十歳以下の者をすべて登録しなさい。 24 ゲルションの氏族が作業をし、荷物を運ぶ仕事は次のとおりである。 25 彼らは幕屋の幕、臨在の幕屋とその覆い、その上に掛けるじゅごんの覆い、臨在の幕屋の入り口の幕、 26 庭の周りの幕、幕屋と祭壇の周りの庭の入り口の幕、綱、そのために用いられるすべての用具を運搬し、それに伴うすべての作業をする。 27 […]

民数記 5

汚れた者を分離せよ 1 主はモーセに仰せになった。 2 イスラエルの人々に命じて、重い皮膚病にかかっている者、漏出のある者、死体に触れて汚れた者をことごとく宿営の外に出しなさい。 3 男女とも、必ず宿営から出しなさい。わたしがそのただ中に住んでいる宿営を汚してはならない。 4 イスラエルの人々はそのとおり実行し、彼らを宿営の外へ出した。主がモーセに仰せになったとおりに、イスラエルの人々は行った。 祭司が受ける分 5 主はモーセに仰せになった。 6 イスラエルの人々にこう言いなさい。男であれ、女であれ、何か人が罪を犯すことによって、主を欺き、その人が責めを負うならば、 7 犯した罪を告白し、完全に賠償し、それに五分の一を追加して損害を受けた人に支払う。 8 その賠償を継ぐべき近親がいない場合、その賠償は主のものとなり、祭司が受け取る。このほかに、祭司はその人のために罪の贖いの儀式をする贖罪の雄羊を受け取る。 9 同様に、イスラエルの人々が聖なる献げ物として祭司のもとに携えて来る礼物は、すべて祭司のものとなる。 10 人がそれぞれ、携えて来る聖なる献げ物は祭司のものとなり、人が祭司に与える物はみな祭司のものとなる。 姦淫の疑惑を持たれた妻の判決法 11 主はモーセに仰せになった。 12 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。ある人の妻が心迷い、夫を欺き、 13 別の男と性的関係を持ったにもかかわらず、そのことが夫の目に触れず、露見せず、女が身を汚したことを目撃した証人もなく、捕らえられなくても、 14 夫が嫉妬にかられて、事実身を汚した妻に疑いを抱くか、あるいは、妻が身を汚していないのに、夫が嫉妬にかられて、妻に疑いを抱くなら、 15 夫は妻を祭司のところへ連れて行く。その際、大麦の粉十分の一エファを、オリーブ油を注がず、乳香も載せずに、妻のための献げ物として携えて行く。これは嫉妬した場合の献げ物、すなわち罪の判定のための献げ物である。 16 祭司は女を前に進ませ、主の御前に立たせる。 17 祭司は聖水を土の器に入れ、幕屋の床にある塵を取ってその水に入れる。 18 祭司はそれから、女を主の御前に立たせ、その髪をほどき、罪の判定のための献げ物、すなわち嫉妬した場合の献げ物を女の手に置く。祭司は自分の手に呪いをくだす苦い水を持つ。 19 祭司は女に誓わせてこう言う。もし、お前が別の男と関係を持ったこともなく、また夫ある身でありながら、心迷い、身を汚したこともなかったなら、この苦い水の呪いを免れるであろう。 20 しかし、もしお前が夫ある身でありながら、心迷い身を汚し、夫以外の男に体を許したならば、―― 21 祭司は女に呪いの誓いをさせてこう言う――/主がお前の腰を衰えさせ、お前の腹を膨れさせ、民の中で主がお前を呪いの誓いどおりになさるように。 22 この呪いをくだす水がお前の体内に入るや、お前の腹は膨れ、お前の腰はやせ衰えるであろう。女は、「アーメン、アーメン」と言わなければならない。 23 祭司はこの呪いの言葉を巻物に書き、それを苦い水の中に洗い落とす。 24 その呪いをくだす苦い水を女に飲ませ、呪いをくだす水が彼女の体内に入れば、それは苦くなるであろう。 25 祭司は女の手から嫉妬した場合の献げ物を取り、それを主の御前に差し出し祭壇にささげる。 26 祭司は献げ物から一つかみをそのしるしとして取り、祭壇で燃やして煙にする。それから、女にその水を飲ませる。 […]

民数記 6

ナジル人の誓願 1 主はモーセに仰せになった。 2 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。男であれ、女であれ、特別の誓願を立て、主に献身してナジル人となるならば、 3 ぶどう酒も濃い酒も断ち、ぶどう酒の酢も濃い酒の酢も飲まず、ぶどう液は一切飲んではならない。またぶどうの実は、生であれ、干したものであれ食べてはならない。 4 ナジル人である期間中は、ぶどうの木からできるものはすべて、熟さない房も皮も食べてはならない。 5 ナジル人の誓願期間中は、頭にかみそりを当ててはならない。主に献身している期間が満ちる日まで、その人は聖なる者であり、髪は長く伸ばしておく。 6 主に献身している期間中、死体に近づいてはならない。 7 父母、兄弟姉妹が死んだときも、彼らに触れて汚れを受けてはならない。神に献身したしるしがその髪にあるからである。 8 ナジル人である期間中、その人は主にささげられた聖なる者である。 9 もし人が思いがけず、突然自分のそばで死んで、献身のしるしである髪を汚したならば、七日目の清めの日に頭をそる。 10 そして八日目に、二羽の山鳩ないし家鳩を臨在の幕屋の入り口の祭司のもとに携える。 11 祭司が一羽を贖罪の献げ物、他の一羽を焼き尽くす献げ物としてささげ、その人が負った罪を清める贖いの儀式を行うと、その日に髪は清められる。 12 その人は改めて、主に献身してナジル人となる期間を定め、一歳の雄羊を賠償の献げ物として携える。最初の誓願期間は無効となる。その人の献身のしるしは汚されたからである。 13 ナジル人についての指示は次のとおりである。ナジル人である期間が満ちた日に、彼を臨在の幕屋の入り口に連れて来る。 14 その人は献げ物として次のものを主にささげる。焼き尽くす献げ物として傷のない一歳の雄羊一匹、贖罪の献げ物として傷のない一歳の雌羊一匹、和解の献げ物として傷のない雄羊一匹、 15 および、酵母を使わずに、オリーブ油を混ぜて焼いた上等の小麦粉の輪形のパンと、オリーブ油を塗った、酵母を入れない薄焼きパンとを入れた籠と、穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物である。 16 祭司はこれらを主の御前に携えて行き、贖罪の献げ物と焼き尽くす献げ物と、 17 雄羊の和解の献げ物を、酵母を入れないパンの籠と共に主にささげ、穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 18 ナジル人は臨在の幕屋の入り口で献身のしるしである髪をそり、それを取って和解の献げ物を焼く火に燃やす。 19 祭司は煮えた雄羊の肩と、籠から酵母を入れない輪形のパンと薄焼きパンを一つずつ取って、献身のしるしである髪をそり落としたそのナジル人の手に置き、 20 祭司がそれを主の御前に奉納物として差し出す。それは、奉納物の胸の肉と献納物の後ろ肢と共に、聖なるものとして祭司のものとなる。その後、ナジル人はぶどう酒を飲むことができる。 21 以上は、誓願を立てたナジル人の規定である。ナジル人であるゆえに主にささげるべき献げ物のほかに、その人になおささげる力があれば、それに加えることができる。その人は誓願を立てたその誓願どおり、ナジル人であることの規定に従って行わねばならない。 祭司による祝福 22 主はモーセに仰せになった。 23 アロンとその子らに言いなさい。あなたたちはイスラエルの人々を祝福して、次のように言いなさい。 24 主があなたを祝福し、あなたを守られるように。 25 主が御顔を向けてあなたを照らし/あなたに恵みを与えられるように。 26 主が御顔をあなたに向けて/あなたに平安を賜るように。 27 […]

民数記 7

イスラエルの指導者の献げ物 1 モーセは幕屋を建て終わった日に、幕屋とそのすべての祭具、祭壇とそのすべての祭具に油を注いで聖別した。彼がそれらに油を注いで聖別したとき、 2 イスラエルの指導者、すなわち、家系の長は進み出た。彼らは部族の指導者であり、登録に当たった者たちである。 3 彼らは、指導者二人につき一台のほろ付き牛車と、指導者一人につき雄牛一頭の割りで、六台の牛車と十二頭の雄牛を献げ物として主の御前に、すなわち、幕屋の前に引いて来た。 4 主はモーセに言われた。 5 あなたはそれを彼らから受け取り、臨在の幕屋の作業に用い、それぞれの作業の分担に応じて、それをレビ人に与えなさい。 6 モーセは牛車と雄牛を受け取って、レビ人にそれを与えた。 7 すなわち、二台の牛車と四頭の雄牛を、作業分担に応じてゲルションの子らに、 8 また、四台の牛車と八頭の雄牛を、作業分担に応じてメラリの子らに与え、これらを祭司アロンの子イタマルの監督の下に置いたが、 9 ケハトの子らには何も与えなかった。彼らの作業は聖なるものを肩に担いで運ぶことであったからである。 10 祭壇に油が注がれる日に、指導者は祭壇奉献のための献げ物を携えて来た。彼らがそれを祭壇の前にささげると、 11 主はモーセに言われた。指導者は祭壇奉献のための献げ物を、一日に一人ずつささげなさい。 12 第一日に献げ物をささげたのは、ユダ族のアミナダブの子ナフションであった。 13 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 14 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 15 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 16 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 17 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がアミナダブの子ナフションの献げ物である。 18 第二日には、イサカルの指導者ツアルの子ネタンエルがささげた。 19 彼のささげた献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 20 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 21 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 22 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 23 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がツアルの子ネタンエルの献げ物である。 24 第三日には、ゼブルンの人々の指導者ヘロンの子エリアブがささげた。 25 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 26 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 27 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 […]

民数記 8

燭台のともし火皿 1 主はモーセに仰せになった。 2 アロンに告げてこう言いなさい。あなたがともし火皿を載せるとき、七つのともし火皿が燭台の前方を照らすようにしなさい。 3 アロンは、主がモーセに命じられたように、燭台の前方を照らすようにともし火皿を載せた。 4 燭台は金の打ち出し作りで、その台座から花弁まで同じ打ち出し作りであった。これは、主がモーセに示された雛型に従って作られた燭台である。 レビ人の清めの儀式 5 主はモーセに仰せになった。 6 イスラエルの人々の中からレビ人を取って、彼らを清めなさい。 7 彼らを清めるにはこうする。彼らに罪の清めの水を振りかけ、体全体の毛をそらせ、衣服を水洗いさせると、彼らは清められる。 8 次に、彼らに若い雄牛一頭、その穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉、贖罪の献げ物としてもう一頭の若い雄牛を用意させ、 9 レビ人を臨在の幕屋の前に進ませ、次いで、イスラエルの人々の共同体全体を呼び集める。 10 そして、レビ人を主の御前に進ませ、イスラエルの人々はレビ人の上に手を置く。 11 次に、アロンはイスラエルの人々の奉納物として、レビ人を主の御前に差し出して主に仕える者とする。 12 レビ人は雄牛の頭に手を置く。アロンは、一頭を贖罪の献げ物として、他の一頭を焼き尽くす献げ物として主にささげて、レビ人のために罪を贖う儀式を行う。 13 あなたは、レビ人をアロンとその子らの前に立たせ、彼らを奉納物として主に差し出し、 14 レビ人をイスラエルの人々から区別すると、レビ人はわたしのものとなる。 15 その後初めて、レビ人は臨在の幕屋に入って、作業に従事する。あなたは彼らを清め、奉納物としなさい。 16 彼らはイスラエルの人々の中からわたしに属する者とされている。彼らは、イスラエルの人々のうちで初めに胎を開くすべての者、すなわちすべての長子の身代わりとして、わたしが受け取った者である。 17 イスラエルの人々のうちに生まれた初子は、人間であれ、家畜であれ、すべてわたしのものである。エジプトの国ですべての初子を打ったとき、わたしは彼らを聖別して、わたしのものとした。 18 わたしはレビ人を、イスラエルの人々のすべての長子の身代わりとして受け取った。 19 わたしはこのレビ人をイスラエルの人々の中から、アロンとその子らに属する者とした。それは、レビ人が臨在の幕屋でイスラエルの人々のために作業に従事し、彼らのために贖いの儀式を行い、イスラエルの人々が聖所に近づいても、災いが彼らにふりかからないためである。 20 モーセとアロンとイスラエルの人々の共同体全体は、主がレビ人についてモーセに命じられたとおり、レビ人に対して行った。イスラエルの人々はそのように彼らに行った。 21 レビ人は汚れを清め、衣服を水洗いした。アロンは彼らを奉納物として主の御前に差し出し、清めのために罪を贖う儀式を行った。 22 その後初めて、レビ人は臨在の幕屋に入り、アロンとその子らのもとで、主がレビ人についてモーセに命じられたとおりに、イスラエルの人々のために作業に従事した。レビ人は彼らのためにそのようにした。 レビ人の任期 23 主はモーセに仰せになった。 24 以下はレビ人に関することである。二十五歳以上の者は、臨在の幕屋に入って務めに就き、作業をすることができる。 25 五十歳に達した者は務めから身をひかねばならない。二度とそれに従事してはならない。 26 ただし、臨在の幕屋で同族の者が警護の任に当たるのを助けることはできるが、自分で作業をしてはならない。あなたはレビ人の務めについて、以上のように指示しなければならない。 […]

民数記 9

月遅れの過越の規定 1 エジプトの国を出た翌年の第一の月、主はシナイの荒れ野でモーセに仰せになった。 2 イスラエルの人々は定められた時に過越祭を祝わねばならない。 3 あなたたちは、この月の十四日の夕暮れ、定められた時にそれを祝い、そのすべての掟と法に従って祝いなさい。 4 モーセはイスラエルの人々に過越祭を祝うように命じた。 5 彼らは第一の月の十四日の夕暮れに、シナイの荒れ野で過越祭を祝った。イスラエルの人々は、すべて主がモーセに命じられたとおりに祝った。 6 しかし、人の死体に触れて汚れた者たちがいて、彼らは、その日に過越祭を祝うことができなかった。彼らはその日、モーセとアロンの前にやって来て、 7 言った。「わたしたちは死体に触れて汚れていますが、イスラエルの人々の間で、なぜこの定めの時に、主に献げ物をささげることから除外されなくてはいけないのでしょうか。」 8 モーセは彼らに言った。「待ちなさい。主があなたたちに何とお命じになるか聞いてみよう。」 9 主はモーセに仰せになった。 10 イスラエルの人々に言いなさい。あなたたち、もしくはあなたたちの子孫のうちで、死体に触れて汚れている者、あるいは遠く旅に出ている者も、主の過越祭を祝うことができる。 11 第二の月の十四日の夕暮れにそれを祝い、酵母を入れないパンと苦菜を添えてそのいけにえを食べなさい。 12 翌朝まで少しも残してはならない。いけにえの骨を折ってはならない。すべては過越祭の掟に従って行わねばならない。 13 汚れているのでもなく、旅に出ているのでもなくて過越祭を祝わない者があれば、その者は自分の民から断たれる。なぜなら、彼は定めの時に主に献げ物をささげなかったからである。その罪を自分で負わねばならない。 14 あなたたちのもとに寄留する者が、主のために過越祭を祝おうとするならば、過越祭の掟と法に従って祝わねばならない。この掟は寄留者に対しても、その土地に生まれた者に対しても、あなたたちに等しく適用される。 雲が幕屋を覆う 15 幕屋を建てた日、雲は掟の天幕である幕屋を覆った。夕方になると、それは幕屋の上にあって、朝まで燃える火のように見えた。 16 いつもこのようであって、雲は幕屋を覆い、夜は燃える火のように見えた。 17 この雲が天幕を離れて昇ると、それと共にイスラエルの人々は旅立ち、雲が一つの場所にとどまると、そこに宿営した。 18 イスラエルの人々は主の命令によって旅立ち、主の命令によって宿営した。雲が幕屋の上にとどまっている間、彼らは宿営していた。 19 雲が長い日数、幕屋の上にとどまり続けることがあっても、イスラエルの人々は主の言いつけを守り、旅立つことをしなかった。 20 雲が幕屋の上にわずかな日数しかとどまらないこともあったが、そのときも彼らは主の命令によって宿営し、主の命令によって旅立った。 21 雲が夕方から朝までしかとどまらず、朝になって、雲が昇ると、彼らは旅立った。昼であれ、夜であれ、雲が昇れば、彼らは旅立った。 22 二日でも、一か月でも、何日でも、雲が幕屋の上にとどまり続ける間、イスラエルの人々はそこにとどまり、旅立つことをしなかった。そして雲が昇れば、彼らは旅立った。 23 彼らは主の命令によって宿営し、主の命令によって旅立った。彼らはモーセを通してなされた主の命令に従い、主の言いつけを守った。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/NUM/9-16b2ac5377a83f773d0e86256894b3ae.mp3?version_id=1819—

民数記 10

二本の銀のラッパ 1 主はモーセに仰せになった。 2 銀のラッパを二本作りなさい。それは打ち出し作りとし、共同体を呼び集めたり、宿営を旅立たせるために用いなさい。 3 二つとも吹くときには、共同体全体があなたのもとに、臨在の幕屋の入り口に集まる。 4 一つだけを吹くときには、イスラエルの部族の長である指導者があなたのもとに集まる。 5 あなたたちが出陣ラッパを吹くと、東に宿営している者が旅立つ。 6 二度目の出陣ラッパを吹くと、南に宿営している者が旅立つ。彼らの出発に際してはラッパを吹く。 7 会衆を集めるときもラッパを吹くが、出陣ラッパは鳴らさない。 8 ラッパを吹くのは、祭司であるアロンの子らの役目であって、それはあなたたちが代々にわたって守るべき不変の定めである。 9 あなたたちの国に攻め込む敵を迎え撃つときは、出陣ラッパを吹きなさい。そうすれば、あなたたちは、あなたたちの神、主の御前に覚えられて、敵から救われるであろう。 10 また、あなたたちの喜び祝う祝日、毎月一日には、焼き尽くす献げ物や和解の献げ物に向かってラッパを吹きなさい。そうすれば、あなたたちは、あなたたちの神の御前に覚えられる。わたしはあなたたちの神、主である。 シナイ出発 11 第二年の第二の月の二十日のことであった。雲は掟の幕屋を離れて昇り、 12 イスラエルの人々はシナイの荒れ野を旅立った。雲はパランの荒れ野にとどまった。 13 彼らは、モーセを通してなされた主の命令によって、初めて旅立った。 14 まず、ユダの人々がその宿営の旗を先頭にして、部隊ごとに出発した。その隊長はアミナダブの子ナフション、 15 イサカルの人々の部族の隊長はツアルの子ネタンエル、 16 ゼブルンの人々の部族の隊長はヘロンの子エリアブであった。 17 幕屋を畳むと、その幕屋を運搬するゲルションの子らとメラリの子らが出発した。 18 次に、ルベン族がその陣営の旗を先頭にして、部隊ごとに出発した。その隊長はシェデウルの子エリツル、 19 シメオンの人々の部族の隊長はツリシャダイの子シェルミエル、 20 ガドの人々の部族の隊長はデウエルの子エルヤサフであった。 21 その後で、聖なる祭具を運搬するケハト人が出発した。彼らが到着する前に、幕屋が建てられることになっていた。 22 次に、エフライムの人々がその陣営の旗を先頭にして、部隊ごとに出発した。その隊長はアミフドの子エリシャマ、 23 マナセの人々の部族の隊長はペダツルの子ガムリエル、 24 ベニヤミンの人々の部族の隊長はギドオニの子アビダンであった。 25 全陣営のしんがりとして、ダンの人々がその陣営の旗を先頭にして、部隊ごとに出発した。その隊長はアミシャダイの子アヒエゼル、 26 アシェルの人々の部族の隊長はオクランの子パグイエル、 27 […]