エズラ記(ギリシア語) 1

ヨシヤと過越祭 1 ヨシヤはエルサレムで主のために過越祭を行った。すなわち彼は、第一の月の十四日に、過越の小羊を屠り、 2 式服を着用した祭司たちを組ごとに、主の神殿で日々の奉仕に当たらせた。 3 彼はイスラエルの神殿で奉仕するレビ人にこう言った。「ダビデの子ソロモン王の建てた神殿に、主の聖なる箱を納めるにあたって、主のために身を清めよ。 4 あなたたちはもはやこの箱を肩に担ぐ必要はない。あなたたちの神、主に仕え、民イスラエルへの奉仕に励め。あなたたちの先祖と部族ごとに、またイスラエルの王ダビデの書に従い、その子ソロモンのときのように盛大な過越を準備せよ。 5 また、兄弟であるイスラエルの子らに奉仕するように定められた、あなたたちレビ人の先祖の役割分担に従って、神殿の中の持ち場につき、 6 過越の小羊を規定に従って屠り、あなたたちの兄弟のためにいけにえを用意し、主がモーセに与えられた指示どおりに過越祭の準備をせよ。」 7 次いでヨシヤは、集まった民に、三万匹の小羊または子山羊、三千頭の子牛を与えた。それは、約束どおり王室から民や祭司、レビ人に対して贈られたものだった。 8 また神殿の主管であるヒルキヤ、ゼカルヤ、エシエルも、この過越祭のために、二千六百匹の小羊、三百頭の子牛を祭司たちに贈った。 9 千人隊長たち、すなわちエコニア、シェマヤ、その兄弟ネタンエル、ハシャブヤ、オキエル、ヨラムらも、過越祭のために、五千匹の小羊と七百頭の子牛をレビ人に与えた。 10 さて、次に祭司とレビ人は、モーセの書に書き記されている規定どおりに主に供えるため、部族ごとにその先祖の役割分担に従って酵母を入れないパンを持って、民の先頭に整然と立った。それは早朝のことであった。 11 彼らは、規定に従って過越の小羊を火でよくあぶり、他のいけにえは、青銅の器と鍋の中に入れ、香料と一緒に煮て、参集した民全員のもとへ運んだ。 12 その後レビ人は、自分たちのため、またアロンの子孫で兄弟である祭司のために過越の食事を用意した。 13 というのも、祭司が脂肪を献げるのに夜遅くまでかかっていたので、レビ人は自分たちのため、またアロンの子孫で兄弟である祭司のために用意しなければならなかったからである。 14 アサフの子孫で詠唱者たちは、王宮に属していたアサフやザカリアやエディヌスと共にダビデが定めた掟に従って、その任務についた。 15 門衛たちも、それぞれの門についていた。兄弟であるレビ人がみんなのために準備をしてくれたので、だれも日々の職務を離れる必要はなかった。 16 こうしてヨシヤ王の命令に従って過越の小羊が引き出され、他のいけにえが主の祭壇の上に運ばれ、主にいけにえを献げる儀式は、その日一日で終わった。 17 そのとき居合わせたイスラエルの子らは、過越祭と七日間にわたる除酵祭を祝った。 18 預言者サムエルの時代以来、これほどの過越祭がイスラエルで祝われたことはなかったし、 19 また、ヨシヤが、祭司、レビ人、ユダヤ人、そしてエルサレムに居住しているすべてのイスラエル人と共に祝ったような、これほどの過越祭を祝った者は、イスラエルの歴代の王の中に一人もいなかった。 20 この過越祭は、ヨシヤ王の治世の第十八年に祝われた。 21 敬神の念のあついヨシヤは、主の前に正しく行動した。 22 彼の時代の出来事、すなわち、イスラエルの民がすべての民族や王国以上に主に対して罪を犯し、不敬虔にふるまったこと、彼らが主を深く悲しませたこと、ついには、主の言葉がイスラエルに臨んだことなどは昔の記録に書き残されている。 ヨシヤの死 23 さて、この儀式がすべて終了したとき、エジプト王ファラオがユーフラテス河畔のカルケミシュを目指して攻め上って来た。そこでヨシヤは、これを迎え撃つために出陣した。 24 するとエジプト王は、彼のもとへ使者を派遣して言った。「ユダヤの王よ、これはわたしのことで、あなたには関係がない。 25 わたしが主なる神から遣わされたのは、あなたを討つためではない。わたしの戦いは、ユーフラテス河畔で行われるのだ。今、主はわたしと共におられ、わたしを急がせておられる。撤退せよ。主に逆らうな。」 26 しかし戦車に乗っていたヨシヤは引き返そうとはせず、預言者エレミヤが語った主の言葉を無視して彼と一戦を交えることを決意した。 27 […]

エズラ記(ギリシア語) 2

キュロスとアルタクセルクセス キュロスの布告 1 ペルシアの王キュロスの治世の第一年、エレミヤの口を通して語られた主の言葉を成就させるため、 2 主はペルシア王キュロスの霊を呼び起こされた。王は王国全土に布告し、書面をもって次のように告げた。 3 「ペルシア王キュロスは、宣言する。イスラエルの主、いと高き主は、わたしを世界の王とし、 4 ユダヤの地エルサレムに主のための家を建てよ、とわたしに告げられた。 5 もしあなたたちの中に主の民に属する者があればその者と共に主がおられるように。その者はユダヤのエルサレムへ上り、イスラエルの主の家を建てよ。主はエルサレムに住まわれる。 6 それゆえわたしの王国に居住する者は皆、金と銀、馬と家畜、それにエルサレムの主の神殿にこれまで献げられていた満願の献げ物を添えて、この民を援助せよ。」 7 そこでユダとベニヤミン族の家長、祭司とレビ人たち、更には主がその霊を呼び起こされた者すべては、上って行ってエルサレムに主の家を建てようという意欲に燃えた。 8 周りの人々はその心を呼び起こされて、金と銀、馬と家畜それに多くのよりすぐった満願の献げ物をもって彼らを援助した。 9 そしてキュロス王は、ネブカドネツァルがかつてエルサレムから持ち出して偶像の宮に納めておいた主の聖なる祭具類を運び出した。 10 これらのものを運び出させたペルシア王キュロスは、それを財務官ミトレダトに渡し、 11 その者を通して、ユダヤの指導者サナバサルに渡した。 12 その数は金杯千、銀杯千、銀の香炉二十九、金の器三十、銀の器二千四百十、その他の祭具類千である。 13 引き渡された祭具類の総計は、金製・銀製合わせて五千四百六十九であった。 14 サナバサルは、捕囚を解かれた者と共に、バビロンからエルサレムへそれを持ち帰った。 アルタクセルクセス王あての書簡と王の返書 15 さて、ペルシア王アルタクセルクセスの時代になって、サマリアとその他の土地に駐在していたベスレム、ミトレダト、タベリ、レフム、ベエルテエム、書記官シムシャイとその同僚はユダヤとエルサレムに住む者たちを訴えて、以下のような書簡を王のもとへ送った。 16 「主なるアルタクセルクセス王へ。陛下の僕、行政官レフム、書記官シムシャイをはじめ、評議会の議員たち、およびコイレ・シリアとフェニキアの裁判官たちより。 17 主なる王よ、次のことを御報告申し上げます。陛下の所よりわたしたちのもとへやって来たユダヤ人たちが、エルサレムに入り込み、あの反逆と悪意の都の再建に着手し、町の広場と城壁とを修復し、神殿の基礎工事に取りかかっております。 18 もしこの都が再建され、城壁が完成すれば、彼らは貢ぎ物を納めるのをやめ、王たちに反抗するようになるでしょう。神殿の再建工事が進行しておりますが、わたしたちは、こういう事態が看過されるべきものでないことを、主なる王に進言申し上げます。また、もし陛下がよしとされるならば、陛下のもとにございます王家伝来の諸書をお調べくださるよう、お願い申し上げます。 19 そうすれば陛下は、記録の中に、ただ今申し上げたことが書き記されていることを発見されるはずであり、この町が反抗的で王たちや周辺の町々を苦しめてきたこと、更に、そこに住むユダヤ人たちも、古来、反抗的でしばしば戦いを仕掛け、そのためこの町が荒廃してしまったことがお分かりになるはずです。 20 そこで今わたしたちは、陛下に申し上げます。主なる王よ、もしこの町が再建され、その城壁が修復されますならば、コイレ・シリアとフェニキアへの陛下の道は閉ざされるでしょう。」 21 この書簡を読んだ王は、記録官レフム、ベエルテエム、書記官シムシャイ、およびサマリア、シリア、フェニキアに駐在するこの者たちの同僚あてに以下の返書を書き送った。 22 「わたしは、あなたたちからの手紙を読んで、事実調査を命じた。この結果、その町は、古来、歴代の王に背き、 23 住民は町中で反乱や戦を引き起こし、権力を持った過酷な王どもがエルサレムでコイレ・シリアとフェニキアを支配し、彼らに対して貢ぎ物を強要していたことが判明した。 24 そこでわたしは、ユダヤ人どもが町を再建するのを阻止するよう命ずる。この命令に一切背かせてはならない。また、かつて王たちを悩ませた悪行を繰り返させてはならない。」 25 アルタクセルクセス王の返書が読み上げられるとレフム、書記官シムシャイ、およびその同僚たちは、騎兵と武装した一隊を率いて、直ちにエルサレムに向かい、再建工事に当たっている者たちの妨害を始めた。 26 こうして、エルサレムの神殿の再建工事は、ペルシア王ダレイオスの治世第二年まで中断されることになった。 […]

エズラ記(ギリシア語) 3

ダレイオス ダレイオスの宴と三人の護衛のかけ 1 さてダレイオス王は盛大な宴を張り、配下のすべての者や王族全員、メディアとペルシアの全高官、 2 インドからエチオピアに至るまでの百二十七州に配属されている太守、指揮官、地方総督全員を招いた。 3 彼らは心行くまで飲み食いして散会した。ダレイオス王は寝室に退いて眠りに就き、やがて目を覚ました。 4 その間、王の身辺警護に当たっていた三人の若者が互いに言った。 5 「さあ、この世の中で何がいちばん強いかを一人ずつ言ってみよう。ダレイオス王は、最も賢明な解答をした者に、きっと高価な贈り物と豪華な褒美をくださるにちがいない。 6 その者は紫の衣を身にまとい、金の杯で酒を飲み、黄金の床で眠り、金の手綱をつけた戦車に乗り、上質の亜麻布で作られたかぶり物と首飾りをつけ、 7 またその知恵のゆえに、ダレイオス王の隣に座ることを許され、ダレイオス王の親族と呼ばれるにちがいない。」 8 そこで彼らは、各自その答えを書いて封をすると、それをダレイオス王の枕の下に置いた。彼らは言った。 9 「お目覚めになったら、その書きつけは王に渡され、王とペルシアの三人の高官が、だれの答えが最も賢いかを判定し、その内容に応じてその者に褒美をくださるであろう。」 10 そこで一人は、いちばん強いものは酒、と書いた。 11 もう一人の若者は、いちばん強いものは王、と書いた。 12 三人目は、いちばん強いものは女たち、しかし真理はすべてにまさる、と書いた。 13 王が目覚めると書きつけが手渡された。王はそれを読むと、 14 使いを遣わして、ペルシアとメディアの高官、太守、指揮官、地方総督、および執政官全員を召喚した。王が審問の席に着くと、一同の前で書きつけが読み上げられた。 15 王は言った。「若者たちを呼び入れ、本人たちにこの言葉を説明させよ。」彼らは呼ばれて入って来た。 16 一同は若者たちに言った。「お前たちが書いたことについて説明せよ。」 第一の若者の説明 17 [16] そこで、酒の力と書いた第一の者が口をきり、次のように言った。 18 [17]「皆さん、酒こそいちばん強いものではないでしょうか。酒は、これを飲むすべての者の精神を混乱させ、 19 [18]王であろうと孤児であろうと、奴隷であろうと自由人であろうと、貧乏な人であろうと金持ちであろうと、皆を同じ精神状態に陥らせます。 20 [19]それはすべての人を陽気にし、楽しませ、すべての悲しみ、すべての負債を忘れさせます。 21 [20]またそれは、すべての人の心を大きくし、相手が王であることも太守であることも忘れさせ、まるで対等であるかのように語らせます。 22 [21]また、酒を飲めば、友人や兄弟たちに対する友情を忘れ、突然剣を抜くことさえあります。 23 [22]そして酔いからさめると、何をしたかは覚えておりません。 24 [23]皆さん、酒とはこれほどの力を持っているのですから、これこそいちばん強いものではないでしょうか。」彼はこう語ると、口をつぐんだ。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/1ES/3-8c345c643ddc016d61d130192ff9b408.mp3?version_id=1819—

エズラ記(ギリシア語) 4

第二の若者の説明 1 次に、王の力と書いた第二の者が語り始めた。 2 「皆さん、大地と海とその中のもの一切を支配する人間こそ、いちばん強いとお考えにはなりませんか。 3 しかし、王は更に力あるお方です。王は彼らすべての主人であり君臨者でもあり、彼らは王の一切の命令に聞き従います。 4 王が彼らに向かって互いに戦えと命じれば戦い、王が彼らを敵のもとへ遣わせば、出かけて行き、山であれ城壁であれ、見張りの塔であれ、それを征服いたします。 5 彼らは殺すにつけ殺されるにつけ、王の命令に背くようなことはありません。もし勝利者となればなったで、彼らは略奪物やその他すべてのものを王のために持ち帰ります。 6 一方、兵役を免れ戦争には出ず、土地を耕す者たちも、種を蒔いて刈り入れをするときには、いつもその収穫物を王に献上いたします。彼らは競い合って王に貢ぎ物を納めます。 7 王自身はただ一人ですが、王が殺せと命じれば兵たちは殺し、許してやれと命じれば許します。 8 王が撃てと命じれば彼らは撃ちます。廃虚にしてしまえと命じれば廃虚にし、建てよと命じれば建てます。 9 王が切り倒せと命じれば彼らは切り倒し、植えよと命じれば植えます。 10 すべての民と軍隊は王に聞き従います。更に王は横になって食事をとり、酒を飲み、眠ります。 11 この間、人々は王の身辺を警護し、だれ一人として持ち場を離れて自分のことをすることは許されず、王への服従のみが要求されるのです。 12 皆さん、人々はこのように王に聞き従っているのです。王こそ最も力あるお方ではございませんか。」こう言って、彼は口をつぐんだ。 第三の若者の説明 13 次に、女たちと真理と書いた第三の者――その名をゼルバベルという――が語り始めた。 14 「皆さん、確かに王は偉大であり、人間も数多く、酒の力も強いでしょう。ところで、いったいこれらのものの支配者、これらのものの主人はだれなのでしょうか。それは女たちではないでしょうか。 15 女こそが王とすべての民とを生んだのです。王は海と大地とを支配しています。 16 しかし彼らは女から生まれたのです。ぶどう園を切り開く者たちも女が養い育て、そのお陰で酒がとれるのです。 17 女はまた、男の衣装を作り、男のために栄光を添えます。女あっての男なのです。 18 男は、たとえ金や銀、その他ありとあらゆる美しいものをかき集めても、容姿端麗な一人の女を見れば、 19 それらすべてのものを打ち捨てて彼女に見とれ、口を開けて見つめている始末です。男たる者は例外なく、金や銀、その他の美しいものよりも女を選びます。 20 男は自分を育て上げてくれた父親と故郷とを捨て、自分の女と一つになります。 21 男は女にうつつを抜かし、父母や故郷を忘れてしまいます。 22 以上のことから、あなたがたも女に支配されているのだということを知っていただかねばなりません。あなたがたは汗水垂らして働いておられますが、結局は女のもとにすべてを持って行き与えてしまうではありませんか。 23 男は、盗みを働き、かすめるために剣を取り、故郷を捨てて海や川を渡ります。 24 獅子に出くわすこともあれば、また暗闇の中を歩くこともあります。だが彼は、かすめたり奪ったり略奪したりしても、いつも愛する女のもとへそれを携えて行きます。 25 男は父や母よりも自分の女を愛します。 26 多くの男が、女のために理性を失い、また女のゆえに奴隷となります。 27 […]

エズラ記(ギリシア語) 5

帰還部隊の編成 1 この後、家長たちが部族ごとに選び出され、それぞれ妻や子供たち、男女の奴隷、家畜などと共にエルサレムへ上ることとなった。 2 ダレイオスは、彼らを無事エルサレムに帰還させるまでの護衛として千人の騎兵を同行させ、人々は太鼓や笛などの楽器を携えて行った。 3 同胞の者たちは皆、喜々として進んで行った。ダレイオスが騎兵を同行させたからである。 4 これは部族名、氏族名および職名ごとに分類した、エルサレムへ上って行った男子の名である。 5 アロンの子ピネハスの一族である祭司たち、サラヤの子ヨツァダクの子イエシュア、ユダ族のペレツの一族とダビデの家のシェアルティエルの子ゼルバベルの子ヨアキム。 6 ヨアキムはペルシアの王ダレイオスの前で、王の治世の第二年第一の月、ニサンの月に知恵ある言葉を語った人である。 キュロスの治下 キュロス王の時代に帰還した者の名 7 さて、バビロンの王ネブカドネツァルが、バビロンへ移住させた者たちの中で、さきに捕囚を解かれて寄留先から帰還したユダヤ出身の者たちは以下のとおりであった。 8 彼らはエルサレムやユダヤのその他の地の、それぞれの町へ戻って行った。彼らは自分たちの氏族の長ゼルバベル、イエシュア、ネヘムヤ、ザラヤ、レサヤ、エネニ、モルドカイ、ベエルサル、アスファラス、ボロリア、ロイム、バアナと一緒にエルサレムへ戻ったのであった。 9 民の数とその指導者たち。パルオシュの一族二千百七十二人。サファトの一族四百七十二人。 10 アラの一族七百五十六人。 11 パハト・モアブの一族はイエシュアとヨアブの一族から出て二千八百十二人。 12 オラムの一族千二百五十四人。ザトの一族九百四十五人。コルベの一族七百五人。バニの一族六百四十八人。 13 ベバイの一族六百二十三人。アスガドの一族三千三百二十二人。 14 アドニカムの一族六百六十七人。ビグワイの一族二千六十六人。アディンの一族四百五十四人。 15 ヒズキヤの子アテルの一族九十二人。キランとアゼタの一族六十七人。アズルの一族四百三十二人。 16 ハニアの一族百一人。アロムの一族、ベツァイの一族は三百二十三人。ハリフの一族百十二人。 17 ベテルスの一族三千五人。ベトロモンの一族百二十三人。 18 ネテバの一族五十五人。エナトの一族百五十八人。ベタスモンの一族四十二人。 19 キリヤト・エアリムの一族二十五人。ケフィラとベエロトの一族七百四十三人。 20 カディアサイとハミディオイ人は四百二十二人。キラマとゲバ一族六百二十一人。 21 マカロン一族百二十二人。ベトリオン一族五十二人。ニフィスの一族百五十六人。 22 別のカラモとオノの一族七百二十五人。エリコの一族三百四十五人。 23 セナアの一族三千三百三十人。 24 祭司。イエシュアの子イエドの一族九百七十二人。イメルの一族千五十二人。 25 パシェフルの一族千二百四十七人。ハリムの一族千十七人。 26 レビ人。イエシュア、カドミエル、バヌス、ホデヤの一族は七十四人。 […]

エズラ記(ギリシア語) 6

ダレイオスの治世の第二年 神殿工事の再開と干渉 1 さて、ダレイオスの治世の第二年、二人の預言者ハガイとイドの子ゼカリヤは、ユダヤとエルサレムに住むユダヤ人に、イスラエルの神、主の名において御言葉を伝えた。 2 それにこたえてシェアルティエルの子ゼルバベルとヨツァダクの子イエシュアが立ち、エルサレムの主の神殿の建築を開始した。主の預言者も彼らと共にいて助けた。 3 そのとき、シリアとフェニキアの総督シシネ、シェタル・ボゼナイとその同僚たちがやって来て言った。 4 「だれの命令で、お前たちはこの家を建て、この屋根をふき、あれこれ仕上げようとしているのか。この家を建てているのはだれか。」 5 しかし、主が帰還者たちを顧みられたので、ユダヤ人の長老たちは恵みを得、 6 報告に対してダレイオスからの返事が届くまでの間は、彼らは工事を続行することができた。 長官たちの報告 7 さて、これはシリアとフェニキアの長官シシネと、シェタル・ボゼナイおよびその同僚であるシリアとフェニキアの知事たちがダレイオスに書き送った書簡の写しである。「ダレイオス王陛下に謹んで御挨拶いたします。 8 わたしたちの主であり王でもあられる陛下に、御報告申し上げます。わたしたちがユダヤの土地に行きエルサレムの都に入りましたところ、帰還したユダヤ人の長老たちがエルサレムの都で、切り石と高価な木材を使って壁を造り、主のために新しい大きな神殿を建築しているのを目撃いたしました。 9 工事は着々と進行中で、仕事は彼らの手によって支障なく進められており、確固たる信念と細心の注意とをもって仕上げられつつあります。 10 そこでわたしたちは、彼らがだれの命令でこの神殿を建築し、基礎を据えているのかと長老たちに尋ねました。 11 わたしたちは仕事に携わっている指導者たちの名前を書いて陛下に御報告しようと彼らを問いただし、責任者たちの名を書いて渡すように要求しました。 12 すると彼らは、こう答えました。『わたしどもは天地を創造された主の僕です。 13 この神殿は、昔、イスラエルの偉大な力ある王によって建てられ、完成されました。 14 ところが、わたしどもの先祖が天におられるイスラエルの主に対して逆らって罪を犯したので、主は彼らをカルデア人の王であるバビロニア王、ネブカドネツァルの手に引き渡されました。 15 カルデア人たちは神殿を破壊して火をかけ、民をバビロンへ連れ去ったのです。 16 バビロニア一帯を支配下におさめたキュロス王はその治世の第一年に、この神殿を再建するよう布告を出されました。 17 またキュロス王は、ネブカドネツァルがエルサレムの神殿から持ち出してバビロンにある自分の神殿に納めた金銀の聖なる祭具類を再びそこから運び出して、ゼルバベルと長官サナバサルに引き渡されました。 18 王は長官に、これらの祭具類すべてをエルサレムの神殿に運んで納めるよう、また、主の神殿をもとの場所に建てるよう指示されました。 19 そこでこのサナバサルがやって来て、エルサレムの主の神殿の基礎を据えたのです。そのとき以来今日まで建築作業は続いておりますが、完成には至っておりません。』 20 陛下、もし必要とお思いでしたら、主にして王であられる陛下の、バビロンにある王宮の記録保管所をお調べください。 21 エルサレムにある主の神殿の建築がキュロス王の御裁可を得てなされたものであることが判明し、またわたしたちの主にして王であられる陛下がよしとされますならば、本件についてその旨御返事くださるようお願いいたします。」 王による調査と返事 22 さて、ダレイオス王がバビロンにある王宮の記録保管所での調査を命じたところ、メディア州のエクバタナの要塞で、次のように記された一巻の巻物が発見された。 23 「キュロスの治世の第一年。キュロス王はエルサレムの主の神殿を建築することを命じた。そこは、絶えることのない火によって、人々がいけにえを献げる場所である。 24 その高さを六十ペキス、幅を六十ペキスとし、三層は切り石、一層はその土地の新しい木材を使用し、工費はキュロス王の宮廷から支払われる。 25 また、ネブカドネツァルがエルサレムの神殿から持ち出してバビロンへ運び込んだ主の神殿の聖なる祭具類、すなわち金銀の祭具類は、それがかつて納められていたエルサレムの神殿に返却され、そこに置かれる。」 26 […]

エズラ記(ギリシア語) 7

神殿工事の完成 1 コイレ・シリアとフェニキアの長官シシネと、シェタル・ボゼナイおよびその同僚たちは、ダレイオスの下したもろもろの指示に従って、 2 ユダヤ人の長老たちや神殿の管理者たちを助け、注意深く神殿工事の監督に当たった。 3 二人の預言者ハガイとゼカリヤの預言に励まされて、神殿工事は順調に進んだ。 4 工事は、イスラエルの神、主の命令と、歴代のペルシアの王キュロス、ダレイオス、アルタクセルクセスの認可のもとに、ペルシア王ダレイオスの第六年に完成した。 5 聖なる神殿が完成したのは、ダレイオス王の第六年、アダルの月の二十三日であった。 神殿の奉献 6 イスラエルの子らは、祭司もレビ人もその他捕囚から帰って来た者たちも皆、モーセの書に従って事を運んだ。 7 彼らは主の神殿の奉献のために、雄牛百頭、雄羊二百匹、小羊四百匹を献げ、 8 全イスラエルの罪の贖いのために、イスラエルの十二部族の長の数と同じ十二匹の雄の子山羊を供えた。 9 祭服を着けた祭司たちとレビ人たちは、モーセの書に従って、各部族ごとにイスラエルの神、主のための祭儀を行った。門衛たちもそれぞれの門を守った。 10 祭司とレビ人が清めを行った第一の月の十四日に、捕囚から帰ったイスラエルの子らは過越祭を祝った。 11 捕囚からの帰還者全員が清めを行ったわけではなかった。しかし、レビ人たちは全員が清めを行い、 12 兄弟の祭司たちや自分たちをはじめ、捕囚から帰った者たち全員のために過越のいけにえを屠った。 13 イスラエルの子らの帰還者たちは、だれ一人この地の異民族の偶像に近づくことなく、全員が主を求めて、過越の食事をとった。 14 彼らはまた、主の前で喜びつつ、除酵祭を七日間祝った。 15 主が、イスラエルの子らに対するアッシリア王の気持を改めさせ、イスラエルの神、主のための工事を支援させられたからである。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/1ES/7-435b0c9390de2e95c8dbe216d16d611e.mp3?version_id=1819—

エズラ記(ギリシア語) 8

エズラ エズラの登場 1 さて、これらの出来事の後、ペルシア王アルタクセルクセスの治世中にエズラが登場する。エズラの父はセラヤ、祖父はアザルヤ、更にヒルキヤ、サレム、 2 ツァドク、アヒトブ、アマルヤ、エジア、マレロト、ゼラフヤ、サウヤ、ボカ、アビシュア、ピネハス、エルアザル、そして最初の祭司アロンとさかのぼる。 3 このエズラは、イスラエルの神から授けられたモーセの律法に精通した書記官として、バビロンからエルサレムへ上って来た。 4 王はエズラに栄誉を与え、彼の望むすべてのことに対して好意的であった。 5 エルサレムへの同行者の中にはイスラエルの子ら、祭司たち、レビ人たち、詠唱者、門衛たちのほかに神殿の使用人たちも含まれていた。 6 それはアルタクセルクセスの治世の第七年の第五の月――アルタクセルクセスにとっては王になって七年目である――のことであった。彼らは、第一の月の新月の日にバビロンを出発し、主が彼らにお与えになった安全な道をたどって、第五の月の新月の日にエルサレムに到着した。 7 学識豊かなエズラは、主の律法と掟を一項たりともおろそかにせず、全イスラエルに定めと裁きの一切を教えた。 アルタクセルクセスの勅令 8 アルタクセルクセス王から祭司であり主の律法の朗読者であるエズラのもとに勅書が届いた。その写しは以下のとおりである。 9 「アルタクセルクセス王より、祭司にして主の律法の朗読者であるエズラに挨拶を送る。 10 わたしは好意をもって命じる。ユダヤ民族、祭司、レビ人およびわたしの王国内にいる者のうちで帰還の意志があり、そう決心した者はだれでも、あなたと共にエルサレムに旅立つように。 11 そこであなたは、わたしとわたしの顧問官である七人の友人たちの決定に従い、帰還を願っている者たちと共に速やかに出発し、 12 ユダヤとエルサレムの実情が主の律法に書き記されているとおりかどうか調べてみるがよい。 13 あなたたちは、わたしとわたしの友人たちが約束したイスラエルの主のために献げる贈り物のほか、あなたたちがバビロニアの地で得た金銀、またあなたたちの同胞がエルサレムにある彼らの主の神殿に献納しようとするものすべてを主のためにエルサレムに持って行くがよい。 14 金銀を集めて雄牛、雄羊、子山羊その他のいけにえを調達して、 15 主のもとに携え、エルサレムにある主の祭壇の上に献げるがよい。 16 あなたが兄弟たちと共に望むことは、それが金銀で賄えるものならば、あなたが信じる神の御旨に従って果たすがよい。 17 主のための聖なる祭具類は、エルサレムにあるあなたの神の神殿で用いるようあなたに引き渡される。あなたはエルサレムにおいて、神の御前に安置するがよい。またこれ以外にも、あなたの神の神殿で使用するために必要とするものは、 18 国庫から支払われる。 19 わたしアルタクセルクセス王は、シリアとフェニキアの財務官たちに、祭司にして至高の神の律法の朗読者エズラが使者を遣わしたとき、銀ならば百タラントンまで、 20 小麦ならば百コル、酒ならば百樽、また塩ならば多量のものを怠りなく与えるよう指示する。 21 神の律法の書に従って行うことはすべて、至高の神のために細心の注意を払って行え。王とその子孫の国の上に神の怒りが臨まないためである。 22 わたしはあなたたちに宣言する。わたしは祭司、レビ人、詠唱者、門衛、神殿の使用人およびこの神殿で働く者のいずれからも、いかなる税も、またその他のいかなる貢ぎ物をも要求せず、何人もこれらの者に課税する権限を持たない。 23 エズラよ、あなたは神の知恵に従って、シリアとフェニキア全土に住む、あなたの神の律法を心得ている者すべてを裁く裁判官と判事を任命するがよい。そして律法を知らない者にはそれを教えるがよい。 24 あなたの神の律法とわたしの王国の法に違反する者は例外なく、死刑、罰金刑もしくは追放刑の罰を受けるであろう。」 感謝の言葉 25 「ああほむべきかな、ただ主こそは。主はエルサレムにある御自分の神殿に栄光を輝かされるために、王の心にこのような思いを起こされた。 26 […]

エズラ記(ギリシア語) 9

1 エズラは立ち上がって、神殿の中庭からエルヤシブの子ヨハナンの祭司室へ赴き、 2 そこで一夜を明かした。彼は、民の犯した大きな罪を嘆いて、飲食を断った。 3 そして、捕囚から帰って来た者たち全員に対し、エルサレムに集合するようにとの布告が、ユダヤ全土とエルサレムに発せられた。 4 民の指導者である長老たちの決定に従って、二日ないしは三日以内に出頭しない者たちは、その家畜を神殿に没収され、当人は捕囚から帰って来た人々の仲間から外されることになった。 5 ユダ族とベニヤミン族出身の者は全員、三日以内に、すなわち、第九の月の二十日までにエルサレムに集合した。 6 一同は、冬の烈風に打ち震えながら神殿の広場に腰を下ろした。 7 エズラは立ち上がって彼らに言った。「お前たちは律法を破って、異民族の女どもと結婚し、イスラエルに対して罪を増し加えた。 8 お前たちは犯した罪を今、告白し、先祖の神である主の栄光を輝かせよ。 9 お前たちは主の御旨を行い、土地の異教徒から、また異民族の女たちから遠ざかれ。」 10 これに対して一同は、声をあげて言った。「あなたの言われるとおりにいたします。 11 ただ、人々の数は多く、冬のさなかにこうして屋外に立っていることはできません。それに、一日や二日でできることでもありません。大勢の者がこの罪を犯しているからです。 12 指導者たちはここに残し、わたしたちの中で異民族の女を妻としている者は全員、日を決めて出頭させるようにしてください。 13 またこの罪に対する主の怒りが解けるよう、それぞれの地の長老や裁判官をも出頭させてください。」 14 この問題は、アザエルの子ヨナタンとトカンの子ヤフゼヤにゆだねられ、メシュラム、レビ、および、シャベタイが彼ら二人に協力することになった。 15 そして捕囚から帰って来た者たちはこれを実行に移した。 16 祭司エズラは氏族の指導者を一人一人名指して選び、彼らは第十の月の新月に事実調査のために集まった。 17 こうして、異民族の女たちと一緒になっている者たちの問題は、第一の月の新月までには解決をみた。 18 ところで、祭司の中で異民族の女をめとった者が集められたが、それは次のとおりである。 19 ヨツァダクの子イエシュアの息子たちおよびその兄弟たちの中のマアセヤ、エレアザル、ヨリブ、ヨダン、 20 ――彼らは、妻を追い出すことを誓い、自分たちの無知による罪の贖いとして雄羊を献げた―― 21 イメルの息子たちの中のハナニア、ゼバドヤ、マネ、シェマヤ、エレエル、アザリア、 22 パシュフルの息子たちの中のエリオナイ、マアセヤ、イシュマエル、ネタンエル、オキデル、サルタ。 23 またレビ人の中ではヨザバド、シムイ、コリ、すなわちケリタ、パタフヤ、ユダ、ヨハナ、 24 詠唱者の中ではエルヤシブ、バクル、 25 門衛の中ではシャルム、トルバネ。 26 イスラエル族に関しては、パルオシュの子孫の中では、エルマ、イジヤ、マルキヤ、ミヤミン、エルアザル、ハシビア、ベナヤ、 27 エラムの子孫の中では、マタンヤ、ゼカルヤ、エズリエル、アブディ、エレモト、エリヤ、 28 […]