ネヘミヤ記 1

ネヘミヤの祈り 1 ハカルヤの子、ネヘミヤの記録。第二十年のキスレウの月、わたしが首都スサにいたときのことである。 2 兄弟の一人ハナニが幾人かの人と連れ立ってユダから来たので、わたしは捕囚を免れて残っているユダの人々について、またエルサレムについて彼らに尋ねた。 3 彼らはこう答えた。「捕囚の生き残りで、この州に残っている人々は、大きな不幸の中にあって、恥辱を受けています。エルサレムの城壁は打ち破られ、城門は焼け落ちたままです。」 4 これを聞いて、わたしは座り込んで泣き、幾日も嘆き、食を断ち、天にいます神に祈りをささげた。 5 わたしはこう祈った。「おお、天にいます神、主よ、偉大にして畏るべき神よ、主を愛し、主の戒めを守る者に対しては、契約を守り、慈しみを注いでくださる神よ。 6 耳を傾け、目を開き、あなたの僕の祈りをお聞きください。あなたの僕であるイスラエルの人々のために、今わたしは昼も夜も祈り、イスラエルの人々の罪を告白します。わたしたちはあなたに罪を犯しました。わたしも、わたしの父の家も罪を犯しました。 7 あなたに反抗し、あなたの僕モーセにお与えになった戒めと掟と法を守りませんでした。 8 どうか、あなたの僕モーセにこう戒められたことを思い起こしてください。『もしも背くならば、お前たちを諸国の民の中に散らす。 9 もしもわたしに立ち帰り、わたしの戒めを守り、それを行うならば、天の果てまで追いやられている者があろうとも、わたしは彼らを集め、わたしの名を住まわせるために選んだ場所に連れて来る。』 10 彼らはあなたの僕、あなたの民です。あなたが大いなる力と強い御手をもって贖われた者です。 11 おお、わが主よ、あなたの僕の祈りとあなたの僕たちの祈りに、どうか耳を傾けてください。わたしたちは心からあなたの御名を畏れ敬っています。どうか今日、わたしの願いをかなえ、この人の憐れみを受けることができるようにしてください。」この時、わたしは献酌官として王に仕えていた。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/NEH/1-be69bb9245b64038d2ae09a403e06bfd.mp3?version_id=1819—

ネヘミヤ記 2

ネヘミヤのエルサレム旅行 1 アルタクセルクセス王の第二十年、ニサンの月のことであった。王はぶどう酒を前にし、わたしがぶどう酒を取って、王に差し上げていた。わたしは王の前で暗い表情をすることはなかったが、 2 王はわたしに尋ねた。「暗い表情をしているが、どうかしたのか。病気ではあるまい。何か心に悩みがあるにちがいない。」わたしは非常に恐縮して、 3 王に答えた。「王がとこしえに生き長らえられますように。わたしがどうして暗い表情をせずにおれましょう。先祖の墓のある町が荒廃し、城門は火で焼かれたままなのです。」 4 すると王は、「何を望んでいるのか」と言った。わたしは天にいます神に祈って、 5 王に答えた。「もしも僕がお心に適い、王にお差し支えがなければ、わたしをユダに、先祖の墓のある町にお遣わしください。町を再建したいのでございます。」 6 王は傍らに座っている王妃と共に、「旅にはどれほどの時を要するのか。いつ帰れるのか」と尋ねた。わたしの派遣について王が好意的であったので、どれほどの期間が必要なのかを説明し、 7 更に、わたしは王に言った。「もしもお心に適いますなら、わたしがユダに行き着くまで、わたしを通過させるようにと、ユーフラテス西方の長官たちにあてた書状をいただきとうございます。 8 また、神殿のある都の城門に梁を置くために、町を取り巻く城壁のためとわたしが入る家のために木材をわたしに与えるように、と王の森林管理者アサフにあてた書状もいただきとうございます。」神の御手がわたしを守ってくださったので、王はわたしの願いをかなえてくれた。 9 こうして、わたしはユーフラテス西方の長官のもとに到着する度に、王の書状を差し出すことができた。王はまた将校と騎兵をわたしと共に派遣してくれた。 10 ホロニ人サンバラトとアンモン人の僕トビヤは、イスラエルの人々のためになることをしようとする人が遣わされて来たと聞いて、非常に機嫌を損ねた。 11 わたしはエルサレムに着き、三日間過ごしてから、 12 夜、わずか数名の者と共に起きて出かけた。だが、エルサレムで何をすべきかについて、神がわたしの心に示されたことは、だれにも知らせなかった。わたしの乗ったもののほか、一頭の動物も引いて行かなかった。 13 夜中に谷の門を出て、竜の泉の前から糞の門へと巡って、エルサレムの城壁を調べた。城壁は破壊され、城門は焼け落ちていた。 14 更に泉の門から王の池へと行ったが、わたしの乗っている動物が通る所もないほどであった。 15 夜のうちに谷に沿って上りながら城壁を調べ、再び谷の門を通って帰った。 16 役人たちは、わたしがどこに行き、何をしたか知らなかった。それまでわたしは、ユダの人々にも、祭司にも、貴族にも、役人にも、工事に携わる他の人々にも、何も知らせてはいなかった。 17 やがてわたしは彼らに言った。「御覧のとおり、わたしたちは不幸の中であえいでいる。エルサレムは荒廃し、城門は焼け落ちたままだ。エルサレムの城壁を建て直そうではないか。そうすれば、もう恥ずかしいことはない。」 18 神の御手が恵み深くわたしを守り、王がわたしに言ってくれた言葉を彼らに告げると、彼らは「早速、建築に取りかかろう」と応じ、この良い企てに奮い立った。 19 ところが、ホロニ人サンバラト、アンモン人の僕トビヤ、アラブ人ゲシェムは、それを聞いてわたしたちを嘲笑い、さげすみ、こう言った。「お前たちは何をしようとしているのか。王に反逆しようとしているのか。」 20 そこでわたしは反論した。「天にいます神御自ら、わたしたちにこの工事を成功させてくださる。その僕であるわたしたちは立ち上がって町を再建する。あなたたちには、エルサレムの中に領分もなければ、それに対する権利も記録もない。」 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/NEH/2-1eadb464c5c048ea45145351a0c18bd3.mp3?version_id=1819—

ネヘミヤ記 3

エルサレムの城壁の修復 1 大祭司エルヤシブは、仲間の祭司と共に羊の門の建築に取りかかり、それを奉献し、扉を付けた。次いでハンメアの塔まで、更にハナンエルの塔まで奉献した。 2 その傍らにはエリコの住民が一方に、イムリの子ザクルが他方にいて建築に携わった。 3 魚の門を築き上げたのはハセナアの子らである。彼らはそれを組み立て、扉と金具とかんぬきを付けた。 4 彼らの傍らではハコツの孫でウリヤの子であるメレモトが補強に当たり、またその傍らではメシェザブエルの孫でベレクヤの子であるメシュラムが補強に当たり、その傍らではバアナの子ツァドクが補強に当たり、 5 更にその傍らではテコアの人々が補強に当たった。しかし、その貴族たちは彼らの指導者たちの作業に服そうとしなかった。 6 古い門を補強したのは、パセアの子ヨヤダとベソデヤの子メシュラムである。彼らはそれを組み立て、扉と金具とかんぬきを付けた。 7 彼らの傍らでは、ギブオン生まれのメラトヤ、メロノト生まれのヤドン、そしてギブオンとミツパの男子たちが補強に当たった。この二つの町はユーフラテス西方の長官の管轄下にあった。 8 またその傍らでは鋳物師ハルハヤの子ウジエルが補強に当たり、その傍らでは香料調合師のハナンヤが補強に当たった。彼らは広壁までエルサレムを修復した。 9 また彼らの傍らではエルサレムの半地区の区長フルの子レファヤが補強に当たり、 10 また彼らの傍らではハルマフの子エダヤが補強に当たったが、それは自分の家の前であった。その傍らではハシャブネヤの子ハトシュが補強に当たり、 11 ハリムの子マルキヤとパハト・モアブの子ハシュブは第二の部分を炉の塔も含めて補強した。 12 その傍らでは、エルサレムの他の半地区の区長ハロヘシュの子シャルムが、その娘たちと共に補強に当たった。 13 谷の門を補強したのはハヌン、それにザノアの住民である。彼らはそれを築き上げ、扉と金具とかんぬきを付けた。それに糞の門まで千アンマにわたって城壁を補強した。 14 糞の門を補強したのはベト・ケレム地区の区長レカブの子マルキヤである。彼はそれを築き上げ、扉と金具とかんぬきを付けた。 15 泉の門を補強したのはミツパ地区の区長コル・ホゼの子シャルンである。彼はそれを築き上げ、屋根を付け、扉と金具とかんぬきを付けた。また王の庭園にあるシェラの池の壁を、ダビデの町から下ってくる階段まで補強した。 16 続いて、ベト・ツル半地区の区長アズブクの子ネヘムヤはダビデの墓地の前まで、次いで貯水池まで、更に兵舎まで補強した。 17 続いて、レビ人が補強に当たり、バニの子レフムの傍らではケイラ半地区の区長ハシャブヤが、自分の区域で補強に当たった。 18 続いて、彼らの兄弟が補強に当たり、ケイラの他の半地区の区長ヘナダドの子バワイ 19 の傍らでは、ミツパの長イエシュアの子エゼルが第二の部分を、城壁の角の武器庫の上り道の前で補強した。 20 続いて、ザバイの子バルクが第二の部分を城壁の角から大祭司エルヤシブの家の入り口まで熱心に補強した。 21 続いて、ハコツの孫でウリヤの子であるメレモトが第二の部分をエルヤシブの家の入り口からその家の端まで補強した。 22 続いて、盆地の男子である祭司たちが補強に当たり、 23 続いて、ビンヤミンとハシュブが自分の家の前を補強した。続いて、アナネヤの孫でマアセヤの子であるアザルヤが自分の家のそばを補強し、 24 続いて、ヘナダドの子ビヌイが第二の部分をアザルヤの家から城壁の角まで、および城壁の突端まで補強した。 25 ウザイの子パラルは、城壁の角の前と、上の王宮から出ていて警護の庭のそばにある塔を補強した。続いて、パルオシュの子ペダヤは、 26 オフェルには神殿の使用人が住んでいたのだが、東の水の門の前までその突き出た塔も含めて補強に当たり、 27 続いて、テコアの人々が第二の部分をその突き出た大きな塔の前からオフェルの城壁まで補強した。 […]

ネヘミヤ記 4

1 サンバラトとトビヤ、それにアラブ人、アンモン人、アシュドドの市民は、エルサレムの城壁の再建が進み、破損の修復が始まったと聞いて、大いに怒った。 2 彼らは皆で共謀してエルサレムに攻め上り、混乱に陥れようとした。 3 わたしたちはわたしたちの神に祈り、昼夜彼らに対し、彼らから身を守るために警戒した。 4 しかし、ユダもこう言うのだった。「もっこを担ぐ力は弱り/土くれの山はまだ大きい。城壁の再建など/わたしたちにはできません。」 5 わたしたちの敵はこう言っていた。「気づかれず、見つからないように侵入し、彼らを打ち殺して、工事をやめさせよう。」 6 彼らの近くに住むユダの人々がやって来て、十度もわたしたちに、「あなたたちが戻ると、あらゆるところからわたしたちは攻められます」と言った。 7 そこでわたしは城壁外の低い所、むき出しになった所に、各家族の戦闘員を、剣と槍と弓を持たせて配置した。 8 わたしは見回して立ち、貴族や役人やその他の戦闘員に言った。「敵を恐れるな。偉大にして畏るべき主の御名を唱えて、兄弟のため、息子のため、娘のため、妻のため、家のために戦え。」 9 わたしたちが気づき、神がその計略を破られたことを敵が知ったので、わたしたちは皆、城壁に戻り、それぞれ自分の作業に就いた。 10 その日からわたしの部下たちは、半分が作業に従事し、他の半分が槍と盾、弓と鎧を身に着け、将校たちがユダの家全体の背後に控えた。 11 城壁を築く者、もっこを担いで運ぶ者は、一方の手で作業をし、もう一方の手には投げ槍を取った。 12 建築作業をする者は、各自腰に剣を帯びて作業した。わたしはそばに角笛を吹く者をつけた。 13 わたしは貴族と役人と他の戦闘員に言った。「仕事が多く、範囲は広い。わたしたちは互いに遠く離れて城壁の上に散らばっている。 14 角笛の音を聞いたら、わたしたちのもとに集まれ。わたしたちの神はわたしたちのために戦ってくださる。」 15 夜が明けてから星が現れるころまでわたしたちは作業に就き、部下の半分は槍を手にしていた。 16 このころわたしは戦闘員に言った。「各自、自分の部下と共にエルサレムの城壁内で夜を過ごしなさい。夜は警備に当たり、昼に仕事をしよう。」 17 わたしも、兄弟も、部下の者も、わたしに従う警備の者も、わたしたちはだれも、服を脱がずにいて、各自投げ槍を右の手にしていた。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/NEH/4-5776e525f9f9c335341b844d252d93f0.mp3?version_id=1819—

ネヘミヤ記 5

民の不正の解消 1 民とその妻たちから、同胞のユダの人々に対して大きな訴えの叫びがあがった。 2 ある者は言った。「わたしたちには多くの息子や娘がいる。食べて生き延びるために穀物がほしい。」 3 またある者は言った。「この飢饉のときに穀物を得るには畑も、ぶどう園も、家も抵当に入れなければならない。」 4 またある者は言った。「王が税をかけるので、畑もぶどう園も担保にして金を借りなければならない。 5 同胞もわたしたちも同じ人間だ。彼らに子供があれば、わたしたちにも子供がある。だが、わたしたちは息子や娘を手放して奴隷にしなければならない。ある娘はもう奴隷になっている。どうすることもできない。畑とぶどう園はもう他人のものだ。」 6 この嘆きと訴えを聞いて、わたしは大いに憤りを覚え、 7 居たたまれなくなって貴族と役人をこう非難した。「あなたたちは同胞に重荷を負わせているではないか。」わたしはまた大きな集会を召集して、 8 言った。「わたしたちは異邦人に売られていた同胞のユダの人々を、できるかぎり買い戻した。それなのに、あなたたちはその同胞を売ろうというのか。彼らはわたしたち自身に売られることになるのに。」彼らは黙りこみ、何も言えなかった。 9 わたしは言った。「あなたたちの行いはよくない。敵である異邦人に辱められないために、神を畏れて生きるはずではないのか。 10 わたしも、わたしの兄弟も部下も金や穀物を貸している。わたしたちはその負債を帳消しにする。 11 あなたたちも今日あなたたちに負債のある者に返しなさい。畑も、ぶどう園も、オリーブ園も、家も、利子も、穀物も、ぶどう酒も、油も。」 12 彼らはそれに答えた。「返します。何も要求しません。お言葉どおりにします。」わたしはこの言葉どおり行うよう誓わせるために祭司たちを呼んだ。 13 わたしはまた衣の折り重ねたところを振るいながら言った。「この約束を守らない者はだれでも、このように神によってその家と財産から離され、振るい落とされるように。このように振るい落とされて無一物となるように。」会衆は皆で、「アーメン」と答え、神を賛美した。民はその言葉どおり行った。 14 アルタクセルクセス王の第二十年に、わたしはユダの地の長官に任命されたが、その日から第三十二年までの十二年間、わたしも兄弟たちも長官の給与を一度も受け取らなかった。 15 わたしの前任者は民に重荷を負わせ、パンとぶどう酒に加えて、銀四十シェケルを徴収した。彼らの配下の者も民を圧迫した。しかし、わたしは神を畏れ、そのようなことを決して行わなかった。 16 わたしはこの城壁の工事にも力を注ぎ、土地を買収したりはしなかった。配下の者も皆、工事のためにここに集まっていた。 17 ユダの人々と役人合わせて百五十人、それに周りの国々から来た人々も、わたしの食卓に着いた。 18 毎日用意されたものは、牛一頭、特選の羊六匹、鳥で、わたしのために用意され、十日ごとにはあらゆる種類のぶどう酒が十分用意された。だが、このためにも長官の手当を要求しなかった。再建作業がこの民にとって重荷となっていたからである。 19 神よ、わたしがこの民に尽くしたすべてのことを快く心に留めてください。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/NEH/5-df29dcb073ee2184fc3eb6f75802e966.mp3?version_id=1819—

ネヘミヤ記 6

敵の脅迫 1 サンバラト、トビヤ、アラブ人ゲシェム、その他わたしたちの敵は、わたしが城壁を再建し、崩れた所が一つとして残らず、あとは城門に扉を付けるだけだということを耳にした。 2 サンバラトとゲシェムはわたしのもとに使者をよこして、「オノの谷にあるケフィリムで会おう」と言った。彼らはわたしに危害を加えようとたくらんだのであった。 3 そこでわたしは使者を送って言わせた。「わたしは大きな工事をしているので、行けません。中断して出かけたのでは、どうして工事が終わるでしょうか。」 4 彼らは同じことを四度も言ってきたが、わたしも同じように返事を繰り返した。 5 五度目にサンバラトは、配下の者を同じ言葉をもってわたしのもとによこしたが、その手には開封の手紙があった。 6 そこには、こう書かれていた。「あなたとユダの人々は反逆を企てていると、諸国のうわさにもなっているし、ガシュムも言っている。城壁を建てているのはそのためであろう。あなたはユダの人々の王になろうとしているということだ。 7 また、あなたはあなたのことを宣言する預言者をエルサレムに立てて、ユダの王だと言わせているそうだ。今このうわさは、王のもとに届こうとしている。早速相談しようではないか。」 8 そこでわたしは返事を送った。「あなたの言うことは事実に反する。あなたの勝手な作り事だ。」 9 彼らは皆、わたしたちの手が弱り、工事は完成しないだろうと言って、わたしたちに恐怖を与えている。神よ、今こそわたしの手を強くしてください。 10 わたしが、メヘタブエルの孫でデラヤの子であるシェマヤの家に行くと、彼は閉じこもっていた。彼は言った。「神殿で会おう、聖所の中で。聖所の扉を閉じよう。あなたを殺しに来る者がある。夜、あなたを殺しにやって来る。」 11 しかし、わたしは言った。「わたしの立場にある者は逃げることはできない。わたしのような者で、聖所に入って、なお生き長らえることのできる者があろうか。わたしは入らない。」 12 彼は神が遣わした者ではなく、トビヤとサンバラトに買収されてわたしに預言したのだということをわたしは悟った。 13 なぜ彼を買収したのか。それはわたしが恐怖心から彼らの言いなりになって罪を犯せば、彼らはそれを利用してわたしの悪口を言い、わたしを辱めることができるからである。 14 わが神よ、トビヤとサンバラトのこの仕業と、わたしを脅迫した女預言者ノアドヤや他の預言者たちを覚えていてください。 15 城壁は五十二日かかって、エルルの月の二十五日に完成した。 16 わたしたちのすべての敵がそれを聞くに及んで、わたしたちの周囲にいる諸国の民も皆、恐れを抱き、自らの目に大いに面目を失った。わたしたちの神の助けによってこの工事がなされたのだということを悟ったからである。 17 そのころ、ユダの貴族は頻繁にトビヤに手紙を送り、トビヤの手紙も彼らに届いていた。 18 ユダの多くの人は彼と互いに誓約を交わす関係にあったからで、トビヤはアラの子シェカンヤの娘婿であり、トビヤの子ヨハナンはベレクヤの子メシュラムの娘をめとっていた。 19 彼らはわたしの前ではトビヤへの賛辞を述べ、トビヤにはわたしの言葉を密告した。トビヤはわたしに脅迫の手紙をよこした。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/NEH/6-67a897cf7f5d73d2282d7457bc5c33ec.mp3?version_id=1819—

ネヘミヤ記 7

城壁の完成と警備 1 城壁が築かれたので、わたしは扉を取り付けさせた。そして、門衛と詠唱者とレビ人を任務に就けた。 2 わたしは、兄弟のハナニと要塞の長ハナンヤにエルサレムの行政を託した。このハナンヤは誠実で、だれよりも神を畏れる人物だった。 3 わたしは彼らに言った。「日射しの暑くなる時まで、エルサレムの門を開いてはならない。また彼らが任務に就いている間に扉を固く閉ざしなさい。エルサレムの住民に守備態勢を取らせ、各自が自分の持ち場と、各自が自分の家の前を守るようにせよ。」 帰還した捕囚の民 4 町は二方向に大きく広がっていたが、その中に住む民は少数で、家屋は建てられてはいなかった。 5 わたしは心に神の指示を受けて、貴族と役人と民を集め、家系に従って登録させようとしたところ、最初に帰還した人々の名簿を発見した。そこには次のように記録されているのを発見した。 6 捕らえ移された先から上って来たこの州の人々は、次のとおりである。彼らは、バビロンの王ネブカドネツァルによって連行されたが、それぞれエルサレムとユダにある自分の町に帰ったものである。 7 彼らはゼルバベル、イエシュア、ネヘムヤ、アザルヤ、ラアムヤ、ナハマニ、モルドカイ、ビルシャン、ミスペレト、ビグワイ、ネフム、バアナと共に帰って来た。イスラエルの民の男子の数。 8 パルオシュの一族二千百七十二人、 9 シェファトヤの一族三百七十二人、 10 アラの一族六百五十二人、 11 パハト・モアブの一族、すなわちイエシュアとヨアブの一族二千八百十八人、 12 エラムの一族千二百五十四人、 13 ザトの一族八百四十五人、 14 ザカイの一族七百六十人、 15 ビヌイの一族六百四十八人、 16 ベバイの一族六百二十八人、 17 アズガドの一族二千三百二十二人、 18 アドニカムの一族六百六十七人、 19 ビグワイの一族二千六十七人、 20 アディンの一族六百五十五人、 21 アテルの一族、すなわちヒズキヤの一族九十八人、 22 ハシュムの一族三百二十八人、 23 ベツァイの一族三百二十四人、 24 ハリフの一族百十二人、 25 ギブオンの一族九十五人、 26 ベツレヘムとネトファの男子百八十八人、 27 […]

ネヘミヤ記 8

1 民は皆、水の門の前にある広場に集まって一人の人のようになった。彼らは書記官エズラに主がイスラエルに授けられたモーセの律法の書を持って来るように求めた。 2 祭司エズラは律法を会衆の前に持って来た。そこには、男も女も、聞いて理解することのできる年齢に達した者は皆いた。第七の月の一日のことであった。 3 彼は水の門の前にある広場に居並ぶ男女、理解することのできる年齢に達した者に向かって、夜明けから正午までそれを読み上げた。民は皆、その律法の書に耳を傾けた。 4 書記官エズラは、このために用意された木の壇の上に立ち、その右にマティトヤ、シェマ、アナヤ、ウリヤ、ヒルキヤ、マアセヤが、左にペダヤ、ミシャエル、マルキヤ、ハシュム、ハシュバダナ、ゼカルヤ、メシュラムが立った。 5 エズラは人々より高い所にいたので、皆が見守る中でその書を開いた。彼が書を開くと民は皆、立ち上がった。 6 エズラが大いなる神、主をたたえると民は皆、両手を挙げて、「アーメン、アーメン」と唱和し、ひざまずき、顔を地に伏せて、主を礼拝した。 7 次いで、イエシュア、バニ、シェレブヤ、ヤミン、アクブ、シャベタイ、ホディヤ、マアセヤ、ケリタ、アザルヤ、ヨザバド、ハナン、ペラヤというレビ人がその律法を民に説明したが、その間民は立っていた。 8 彼らは神の律法の書を翻訳し、意味を明らかにしながら読み上げたので、人々はその朗読を理解した。 9 総督ネヘミヤと、祭司であり書記官であるエズラは、律法の説明に当たったレビ人と共に、民全員に言った。「今日は、あなたたちの神、主にささげられた聖なる日だ。嘆いたり、泣いたりしてはならない。」民は皆、律法の言葉を聞いて泣いていた。 10 彼らは更に言った。「行って良い肉を食べ、甘い飲み物を飲みなさい。その備えのない者には、それを分け与えてやりなさい。今日は、我らの主にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である。」 11 レビ人も民全員を静かにさせた。「静かにしなさい。今日は聖なる日だ。悲しんではならない。」 12 民は皆、帰って、食べたり飲んだりし、備えのない者と分かち合い、大いに喜び祝った。教えられたことを理解したからである。 仮庵祭 13 二日目に、すべての民の家長たちは、祭司、レビ人と共に書記官エズラのもとに集まり、律法の言葉を深く悟ろうとし、 14 主がモーセによって授けられたこの律法の中にこう記されているのを見いだした。イスラエルの人々は第七の月の祭りの期間を仮庵で過ごさなければならず、 15 これを知らせ、エルサレムとすべての町に次のような布告を出さなければならない。「山に行き、オリーブの枝、野生オリーブの枝、ミルトスの枝、なつめやしの枝、その他の葉の多い木の枝を取って来て、書き記されているとおりに仮庵を作りなさい。」 16 民は出て行き、枝を持って来て、各自の家の屋上、庭、神殿の庭、水の門の広場、エフライムの門の広場に仮庵を作った。 17 こうして捕囚の地から帰った人々から成る会衆は、皆で仮庵を作り、そこで過ごした。ヌンの子ヨシュアの時代からこの日まで、イスラエルの人々がこのような祝いを行ったことはなかった。それは、まことに大きな喜びの祝いであった。 18 最初の日から最後の日まで、毎日彼は神の律法の書を朗読し、彼らは七日間にわたって祭りを行い、八日目には定めに従って終わりの集会を行った。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/NEH/8-853c00969abf3dc7e9498e4b175d1569.mp3?version_id=1819—

ネヘミヤ記 9

罪の告白 1 その月の二十四日に、イスラエルの人々は集まって断食し、粗布をまとい、土をその身に振りかけた。 2 イスラエルの血筋の者は異民族との関係を一切断ち、進み出て、自分たちの罪科と先祖の罪悪を告白した。 3 彼らは自分の立場に立ち、その日の四分の一の時間は、彼らの神、主の律法の書を朗読して過ごし、他の四分の一の時間は、彼らの神、主の前に向かって罪を告白し、ひれ伏していた。 4 イエシュア、バニ、カドミエル、シェバンヤ、ブンニ、シェレブヤ、バニ、ケナニは、レビ人のための台に立ち、神なる主に向かって大きな叫び声をあげた。 5 レビ人イエシュア、カドミエル、バニ、ハシャブネヤ、シェレブヤ、ホディヤ、シェバンヤ、ペタフヤは言った。「立って、あなたたちの神、主を賛美せよ。とこしえより、とこしえにいたるまで/栄光ある御名が賛美されますように。いかなる賛美も称賛も及ばないその御名が。 6 あなたのみが主。天とその高き極みを/そのすべての軍勢を/地とその上にあるすべてのものを/海とその中にあるすべてのものを/あなたは創造された。あなたは万物に命をお与えになる方。天の軍勢はあなたを伏し拝む。 7 あなたこそ、主なる神。アブラムを選んでカルデアのウルから導き出し/名をアブラハムとされた。 8 あなたに対して忠実なその心を認め/彼と契約を結び/子孫に土地を与えると約束された。カナン人、ヘト人、アモリ人/ペリジ人、エブス人、ギルガシ人の土地を。あなたは約束を果たされた。まことにあなたは正しい方。 9 わたしたちの先祖がエジプトで苦しんでいるのを見/葦の海で叫び声をあげるのを聞き 10 ファラオとその家来/その国民すべてに対して/あなたは数々の不思議と奇跡を行われた。彼らがわたしたちの先祖に対して/傲慢にふるまったことを/まことにあなたは知っておられた。こうしてかちえられたあなたの名声は/今日も衰えることを知らない。 11 あなたは先祖の目の前で海を二つに裂き/海の中の乾いた地を通らせ/追い迫る敵をあたかも石のように/荒れ狂う水の深みに投げ込まれた。 12 昼は雲の柱、夜は火の柱をもって/わたしたちの先祖を導き/その進み行く道を照らされた。 13 あなたは天からシナイの山に降って彼らと語り/正しい法、真実の律法/優れた掟と戒めを授け 14 あなたの聖なる安息日を布告し/僕モーセによって/戒めと掟と律法を授けられた。 15 彼らが飢えれば、天からパンを恵み/渇けば、岩から水を湧き出させ/必ず与えると誓われた土地に行って/それを所有せよと命じられた。 16 ところが、わたしたちの先祖は傲慢にふるまい/かたくなになり、戒めに従わなかった。 17 聞き従うことを拒み/彼らに示された驚くべき御業を忘れ/かたくなになり/エジプトの苦役に戻ろうと考えた。しかし、あなたは罪を赦す神。恵みに満ち、憐れみ深く/忍耐強く、慈しみに溢れ/先祖を見捨てることはなさらなかった。 18 彼らが牛の像を鋳て造り/エジプトから救ってくれた神だと称し/背信の大罪を犯したときも 19 まことに憐れみ深いあなたは/彼らを荒れ野に見捨てることはなさらなかった。昼は雲の柱を取り去ることなく行く手を示し/夜は火の柱を取り去ることなく/行く道を照らされた。 20 あなたの優れた霊を授けて彼らに悟りを与え/口からマナを取り上げることなく/渇けば水を与えられた。 21 四十年間、あなたが支えられたので/彼らは荒れ野にあっても不足することなく/着物は朽ち果てず、足もはれることがなかった。 22 諸国、諸民族を彼らの支配下に置き/分け与えて国境に住まわせられた。ヘシュボンの王シホンの国も/バシャンの王オグの国も彼らの所有となった。 23 その子らの数を天の星のように増やし/行って所有せよと先祖に約束された土地に/彼らを導き入れられた。 24 その子らはその地に入り、これを所有した。あなたはその地の先住民カナン人を服従させ/彼らの支配下に置かれた。その地にいた諸民族とその王たちを/彼らは思いのままにあしらった。 25 堅固な町々、肥沃な土地を奪い/すべての良きものに満ちた家/貯水池、ぶどう畑、オリーブと果樹の園を/数多く手に入れた。彼らは食べて飽き、太り/大きな恵みを受け、満足して暮らした。 26 しかし、彼らはあなたに背き、反逆し/あなたの律法を捨てて顧みず/回心を説くあなたの預言者たちを殺し/背信の大罪を犯した。 27 あなたは彼らを敵の手に渡し/彼らを苦しめられた。彼らが苦難の中から叫び声をあげると/あなたは天にあってそれを聞き/豊かな憐れみをもって、次々と救い手を送り/苦しめる者の手から救い出してくださった。 […]

ネヘミヤ記 10

誓約 1 これらすべてを顧みて、わたしたちはここに誓約して、書き留め、わたしたちの高官、レビ人、祭司の捺印を添える。 2 捺印した者は、ハカルヤの子で総督のネヘミヤ、それにツィドキヤ、 3 セラヤ、アザルヤ、イルメヤ、 4 パシュフル、アマルヤ、マルキヤ、 5 ハトシュ、シェバンヤ、マルク、 6 ハリム、メレモト、オバドヤ、 7 ダニエル、ギネトン、バルク、 8 メシュラム、アビヤ、ミヤミン、 9 マアズヤ、ビルガイ、シェマヤ。以上は祭司である。 10 レビ人では、アザンヤの子イエシュア、ヘナダドの一族のビヌイ、カドミエル、 11 およびその兄弟たちである、シェバンヤ、ホディヤ、ケリタ、ペラヤ、ハナン、 12 ミカ、レホブ、ハシャブヤ、 13 ザクル、シェレブヤ、シェバンヤ、 14 ホディヤ、バニ、ベニヌ。 15 民の頭では、パルオシュ、パハト・モアブ、エラム、ザト、バニ、 16 ブンニ、アズガド、ベバイ、 17 アドニヤ、ビグワイ、アディン、 18 アテル、ヒズキヤ、アズル、 19 ホディヤ、ハシュム、ベツァイ、 20 ハリフ、アナトト、ネバイ、 21 マグピアシュ、メシュラム、ヘジル、 22 メシェザブエル、ツァドク、ヤドア、 23 ペラトヤ、ハナン、アナヤ、 24 ホシェア、ハナンヤ、ハシュブ、 25 ハロヘシュ、ピルハ、ショベク、 26 レフム、ハシャブナ、マアセヤ、 27 アヒヤ、ハナン、アナン、 […]