シラ 41

死 1 死よ、お前のことを思うのは、/なんと苦痛に満ちたことか、/裕福で平穏無事に暮らしている者にとって、/また、心を悩まさず、すべてがうまくいき、/まだ楽しみを味わえる力を持つ者にとっては。 2 死よ、お前の宣告はなんとありがたいことか、/生活に困り、力衰えた者にとって、/また、老け込んで、あらゆることに心を悩まし、/頑固になり、忍耐を失った者にとっては。 3 死の宣告を恐れるな。先に死んだ人と、後から来る人のことを考えよ。 4 この宣告は生あるものすべてに主から下される。なぜお前は、いと高き方の御旨に逆らうのか。お前が十年、百年、または千年生きたとしても、/陰府では、寿命の長さは問題とされない。 不信仰な者 5 罪人の子らは忌み嫌われる。彼らは不信仰な者の巣窟で育てられる。 6 罪人の子らは財産をつぶし、/その子孫は絶えず非難を被る。 7 不信仰な父親を、その子らは責める。父親のせいで彼らが非難されるから。 8 不信仰な者たちよ、お前たちは禍いだ。いと高き方の律法を捨てたからだ。 9 〔お前たちの子孫が増えるのは、滅びるため、〕/お前たちが生まれたのは、呪われるため、/お前たちが死ぬのは、呪いを受けるためなのだ。 10 土から出たものは、みな土に帰るように、/不信仰な者たちは、呪いから滅びへと至る。 名前 11 人は、肉体の死を嘆き悲しむが、/罪人たちの名は悪しきものとして抹殺される。 12 名を重んじよ。それは後々まで残り、/金の詰まった幾千の大きな宝箱にもまさる。 13 幸せな日々には限りがある。しかし、名は永久に残る。 14 子らよ、穏やかな心で教訓を守れ。隠された知恵と埋もれた宝、/それが何の役に立つのか。 15 自分の知恵を隠す人よりは、/自分の愚かさを隠す人の方がましだ。 16 それゆえ、わたしの忠告に従え。いつも卑下すればよいというものではない。皆がすべてのことを善意で受け取るとは/かぎらないからだ。 恥ずべき事柄 17 みだらなふるまいを、父や母の前で、/偽りを、支配者や王侯の前で恥じよ。 18 犯罪を、裁判官や行政官の前で、/不法を、会衆や民の前で、/ 19 不正を仲間や友人の前で恥じよ。[19]盗みを、近所の人々の前で恥じよ。 20 神の真理と契約の前で恥じよ。 食卓にひじをつくような行儀の悪さ、/ 21 物をもらったり、与えたりするときの/無礼な態度を恥じよ。[20]挨拶されたのに知らぬ顔をすること、/ 22 娼婦にみだらな目を向けることを恥じよ。[21]身内の頼みを拒絶すること、/他人の取り分、他人に渡す分を着服すること、/ 23 人妻に言い寄ることを恥じよ。 24 [22]他人の召し使いに手を出すことを恥じよ。彼女の寝床に近寄ってはならない。 25 友人に非難の言葉を浴びせることを恥じよ。施しをした後で小言を言ってはならない。 […]

シラ 42

恥じる必要のない事柄 1 しかし、以下の事柄は恥じる必要がない。他人の思惑を気にして罪を犯してはならない。 2 いと高き方の律法と契約、/不信仰な者への正しい裁きを恥じるな。 3 仕事仲間や旅の道連れと勘定を清算すること、/他の相続人と遺産を分け合うことを恥じるな。 4 秤と分銅とが正確なこと、/収益高の多いこと、少ないこと、 5 商売をして得た利益を恥じるな。子供を厳しくしつけること、/悪い召し使いのわき腹を血が出るほどに/打ちたたくことを恥じるな。 6 妻が信用できないときは物に封をするのが良い。人の出入りが多い所では物に鍵をかけよ。 7 物を預ける場合には、数と重さを確認し、/収支はすべて書き留めておけ。 8 物分かりの悪い者や愚かな者、/みだらなふるまいをする年寄りを、/たしなめることを恥じるな。そして、お前は真に教訓を身につけた者となれ。そうすれば、すべての人から称賛を得るであろう。 父親と娘 9 娘は父親にとって、人知れぬ不眠のもと。娘への心配で彼は夜も眠れない。若いときには、婚期を逃しはしないか、/結婚すればしたで、夫に嫌われはしないかと。 10 またおとめのときには、父の家にいるうちに/辱めを受けて、子供を宿しはしないかと。夫を持てば持ったで、過ちを犯しはしないか、/結婚してからは、子ができないのではないかと。 11 わがままな娘には厳しい監督が必要だ。さもないと、お前は敵の笑いものになり、/町中のうわさの種、野次馬の群がるもととなり、/公衆の面前で恥をかくことになる。 女に気をつけよ 12 どんな人の美貌にも見とれてはならない。また、女たちの間に座を占めるな。 13 衣類からしみ虫が出て来るように、/女からは女の邪悪も出て来る。 14 男の悪行は、女の善行よりましだ。女は恥知らずで不名誉をもたらす。 主の業 15 わたしは今、主の業を思い浮かべ、/わたしの見たことを詳しく語ろう。主の言葉によって御業は成り、/〔御旨のままに定めが実現した。〕 16 光り輝く太陽は万物に目を注ぎ、/主の業はその栄光に満ちている。 17 主はすべての驚くべき御業を語ることを、/天使たちにさえお許しにならなかった。全能の主は、万物を揺るぎなく据えられた。万物を主の栄光で満たし固められた。 18 主は地下の海も人の心も究め尽くし、/その見事な仕組みを知り尽くしておられる。いと高き方はすべてのことに精通し、/時の徴に目を留められる。 19 主は、過去と未来を告げ知らせ、/隠されたものの形跡を明るみに出される。 20 いかなる思いも、主は見逃さず、/一言半句も主は聞き逃されない。 21 主は、御自分の知恵による壮大な業を秩序立て、/永遠から永遠にわたって変わらぬ方であられる。主には、付け加えるものも取り去るものもなく/主はいかなる助言者も必要とされない。 22 主のすべての業はなんと見事なものであろうか。目に映る小さな火花に至るまで。 23 これらすべてのものは永遠に活動を続け、/すべての必要を満たし、すべてに応じる。 24 すべてのものは対をなし、一方は他に対応する。主は不完全なものを何一つ造られなかった。 25 一方は他の長所を更に強める。だれが主の栄光を見て飽き足りたといえようか。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/SIR/42-544fc29880d48049cfa39e3534648f6c.mp3?version_id=1819—

シラ 43

主の栄光 1 澄み渡る大空はなんと高く壮大であることか。天の姿はなんと栄光に満ちていることか。 2 太陽は現れ、燦然と昇り行き、宣言する。いと高き方の御業はなんと驚嘆すべきものかと。 3 真昼になると太陽は大地を干上がらせる。だれがその灼熱に耐えられよう。 4 かまどの火を吹く人は、灼熱の中で働くが、/太陽はその三倍の熱で山々を焦がす。火のような熱気を吹き出し、/照り輝く光線は目をくらます。 5 太陽を造られた主は偉大な方。主の命令によってそれは決められた道を急ぐ。 6 月も定まった時に現れ、/季節を分け、いつまでも時を示し続ける。 7 月によって祝祭日は定められる。月の光は周期の終わりに弱まっていく。 8 月々の名前は、空のこの月によって付けられ、/月は驚くばかりに形を変え、満ちていく。それは天の軍勢の合図の光、/天の大空にあって照り輝く。 9 光り輝く星は、夜空の美しい装い。主の高き所できらめく飾り。 10 聖なる方の命令で、星は定められた場所につき、/見張りの務めを決して怠ることはない。 11 虹を見て、その造り主をほめたたえよ。その輝く様はひときわ美しい。 12 それは天に栄光の弧を描く。これはいと高き方の手が引き絞ったもの。 13 主は命令を下して吹雪を起こし、/主の裁きを行う稲妻を走らせる。 14 そこで、倉は開かれ、/雲は鳥のように飛び立って行く。 15 主は大いなる力をもって雲を固め、/粉々に砕いて雹にされる。 17a 雷鳴のとどろきに大地はもだえ苦しみ、 16 主が現れると山々は震い動く。/主が望まれると南風が吹き、 17b つむじ風と北風が吹き荒れる。/舞い降りる鳥のように、主は雪をまき散らされ、/その落ちる様は飛び交ういなごの群れのようだ。 18 目はその美しい白さに驚き怪しみ、/心はその降りしきる様に恍惚となる。 19 主は塩のように霜を地上にまかれる。それは凍って、鋭いとげのある花のようになる。 20 寒い北風が吹くと、/水の面は固い氷となる。水のある所どこにでも吹きつければ、/水はあたかも胸当てを着けたようになる。 21 北風は山々を食い尽くし、荒れ野を焼き払い、/火のように若草を枯らしてしまう。 22 しかし、雨雲はすべてを速やかにいやし、/露は熱風を追い散らし、気分をさわやかにする。 23 主はその計らいによって地下の大海を静め、/島々をその中に据えられた。 24 海を旅する者たちは、海の危険について語り、/我々はそれを聞いて驚く。 25 そこには、不思議な驚くべき主の御業がある。あらゆる種類の生き物や海の怪物がいる。 26 主の使いは、主の力によって務めを果たし、/主の言葉によって万物は秩序立てられている。 […]

シラ 44

先祖たちへの賛歌 1 誉れ高き人々をたたえよう、/我々の歴代の先祖たちを。 2 主は大いなる栄光を現し、/世の初めからその威光を示された。 3 先祖たちのある者は国々を支配し、/武勇によって名を輝かせた。ある者は思慮に富んだ勧めを与え、/預言の言葉を語った。 4 ある者は英断と/法規の知識をもって民を導き、/知恵ある言葉で人々を教えた。 5 またある者は楽の音を究め、/詩歌を書き記した。 6 またある者は力に恵まれ富を得て、/自分の家で安らかな時を過ごした。 7 先祖たちは皆、その時代に誉れを受け、/生涯にわたって、人々の誇りであった。 8 しかし、先祖たちの中には、後世に名を残し、/輝かしく語り継がれている者のほかに、 9 忘れ去られた者もある。彼らは、存在しなかったかのように消え去り、/あたかも生まれ出なかったかのようである。彼らの子孫も同様であった。 10 しかし慈悲深い先祖たちの/正しい行いは忘れ去られることはなかった。 11 彼らの子らのもとに、/良き遺産、孫たちが残る。 12 彼らの子孫は契約を守り、/先祖たちに倣ってその子供たちも契約を守る。 13 彼らの子孫はとこしえに続き、/その栄光は消え去ることがない。 14 先祖たちのなきがらは安らかに葬られ、/その名はいつまでも生き続ける。 15 諸国の民はこの先祖たちの知恵を物語り、/神の民は先祖たちをほめたたえる。 エノク 16 エノクは主に喜ばれて天に移され、/後世の人々にとって悔い改めの模範となった。 ノア 17 ノアは全き義人であった。神の怒りの時、ノアが人類を代表し、/洪水が起こった時、/彼により人類は地上に残ることができた。 18 神は永遠の契約をノアと交わされた。すべての生あるものを洪水によって/消し去ることはしないと。 アブラハム、イサク、ヤコブ 19 アブラハムは諸国の民の偉大な父であり、/その名声には何のかげりもない。 20 彼はいと高き方の律法を守り、/神は彼と契約を交わされた。彼は契約のしるしを体に受け、/試みに遭ったときも、忠実であり続けた。 21 それゆえ、神はアブラハムに/次のように約束された。諸国の民は彼の子孫によって祝福を受ける。彼の末は地の砂の数ほどに多くなり、/その子孫は空の星のように高く上げられる。海から海に至り、/川から地の果てに及ぶ地を、/彼らは代々受け継ぐようになる。 22 神はイサクに対しても、/その父アブラハムのゆえに同じ事を約束された。すべての人々への祝福と契約を、 23 神はヤコブの頭上に置かれた。神はヤコブを数々の祝福をもって承認し、/受け継ぐべき地を彼に与えられた。神はその地を分け、/十二部族にそれぞれ授けられた。 モーセ 神はヤコブから慈悲深い人を起こされた。彼はすべての人々から好意を持たれ、 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/SIR/44-9cf84da44cbb0b9f24f14c1d5c38ef15.mp3?version_id=1819—

シラ 45

1 神と人々に愛されていた。モーセがその人であり、/彼は祝福のうちに覚えられている。 2 神は御使いに等しい栄光をモーセに与えて、/彼を大いなる者、敵どもの恐怖の的とされた。 3 モーセの執り成しの言葉により、/神はさまざまなしるしを行い、/王たちの前で彼の名声を高めた。彼を通して民に命令を与え、/また御自身の栄光の一端を彼に示された。 4 モーセの忠実と柔和のゆえに神は彼を聖別し、/すべての人の中から彼を選び出された。 5 神はモーセに御声を聞かせ、/黒雲の中に彼を導き、/顔と顔を合わせて掟を与えられた。それは、命と知識をもたらす律法であり、/ヤコブに契約を、/イスラエルに御自分の定めを、/教えるものであった。 アロン 6 神はアロンをモーセに等しい/聖なる者に高められた。彼はレビ族の生まれ、モーセの兄であった。 7 神は彼と永遠の契約を結び、/民の祭司としての権限を彼に与えられた。神は彼を美しく装わせて、祝福し、/輝かしい衣をまとわせられた。 8 神は華麗な衣装を身に着けさせ、/権威の象徴として冠をかぶらせ、/亜麻布のズボン、長い服、/エフォドをまとわせられた。 9 衣の裾の回りにはざくろの飾りと/たくさんの金の鈴が付けられた。彼が歩くたびに鈴が鳴り響き、/聖所にこだました。それは、神が民を思い起こすためであった。 10 その聖なる衣服には、金、青、/紫の刺しゅうが職人によって施され、/真実を明らかにする/裁きの言葉が織り込まれていた。 11 それは職人が緋色の糸で織り上げたもの。そこに付けられた多くの宝石は、/細工師によって/印章のように刻まれ、/金の台座にはめ込まれていた。記念として刻み込まれた文字は、/イスラエルの部族の数に対応していた。 12 黄金の額当てがターバンの上に付けられ、/それには聖別の印が刻印されていた。それは誇らしい豪華な傑作、/目をみはらせる飾り、 13 これほど美しいものはアロン以前にはなかった。ほかの者は決してこれを身に着けることはなく、/ただ彼の子供と子孫だけが、/これを代々身に着ける。 14 彼は焼き尽くすいけにえの献げ物を/絶えることなく、日に二度ささげる。 15 モーセは両手に聖なる油を満たし、/それをアロンに注いだ。これはアロンとその子孫に対して、/天の在るかぎり続く永遠の契約となった。こうして彼は主の祭りをつかさどり、/祭司の務めを果たして、/御名によってその民を祝福する。 16 神は彼をすべての生けるものの中から選ばれた。それは、主に供え物と/かぐわしい香りを記念として献げ、/民の贖いの儀式を行わせるためであった。 17 神はアロンに掟を託し、/律法を解釈する権限をお与えになった。それはヤコブに主の御旨を教え、/イスラエルを律法の光で照らすためであった。 18 ある時、アロンの一族以外の者がねたみを起こし、/荒れ野で彼に逆らって立った。ダタンとアビラムの一党であり、/怒りに狂ったコラの徒党であった。 19 主はそれを見て、快しとせず、/激しい憤りをもって彼らを滅ぼし尽くされた。主は彼らに対して不思議な業を行い、/燃え盛る炎で彼らを焼き尽くされた。 20 こうして主はアロンに栄誉を増し加え、/代々受け継がれるものを彼に与えられた。それは収穫の初穂の分け前であり、/神はまず彼の食物を十分に用意されたのだ。 21 それゆえ祭司たちは/主にいけにえとして献げられた物を食べる。それは主がアロンとその子孫に与えられたもの。 22 だが、民の土地には/アロンの受け継ぐ分はなく/民の間で彼には何の分け前もない。主は言われる。「わたし自身がお前の分け前、/お前の受け継ぐべきもの」と。 ピネハス 23 主の栄光を担う第三の人物は/エルアザルの子ピネハスであった。彼は主を畏れ敬う熱心な人で、/民が背いたときには、/勇敢にも立ち上がり、/イスラエルのために罪の赦しを得た。 24 それゆえ、主は彼と平和の契約を結び、/彼を聖所と民の頭とされた。こうして彼とその子孫は、/永遠に大祭司の職を継ぐ者となった。 25 ユダ族の出身のエッサイの子/ダビデと結ばれた契約では、/王の遺産は子から孫へと一人だけに受け継がれる。しかしアロンの遺産はその子孫全体に及ぶ。 26 願わくは、主がお前たちの心に知恵を授け、/正義をもって主の民を裁かせてくださるように。そうすれば民の繁栄がいつまでも続き、/その栄光は代々に輝く。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/SIR/45-58e01129ca73ab754c05d391d70e09ee.mp3?version_id=1819—

シラ 46

ヨシュア 1 ヌンの子ヨシュアは戦いにおいて勇者であり、/預言の職務においてはモーセの後継者であった。ヨシュアはその名のとおり、/主に選ばれた人々の大いなる救いとなった。彼は立ち向かってくる敵に報復し、/約束の地をイスラエルに受け継がせた。 2 両手を上げて剣を町々に向けたとき、/彼の姿はなんと栄光に満ちていたことか。 3 かつてだれがこのように雄々しく立ちえたか。彼こそ、主の戦いの指揮官であった。 4 彼の手によって太陽は止まり、/一日が二日に延びたではないか。 5 敵が四方から押し寄せて来たとき、/彼は力あるいと高き方に呼び求めた。偉大な主は彼の願いを聞き入れ、/激しく雹のつぶてを降らせられた。 6 彼は諸国の民を戦いで圧倒し、/向かってくる敵を「下り坂」で滅ぼした。こうして、諸国の民は彼の軍力を知り、/自分たちが主を相手に戦っていることを知った。まことにヨシュアは力ある主に従っていたのだ。 カレブ 7 モーセの時代にヨシュアは忠誠を示した。ヨシュアとエフンネの子カレブは、/会衆を向こうに回して立ち、/民が罪を犯すのを防いで、/よこしまなつぶやきをやめさせた。 8 放浪していた六十万人のうち、/この二人だけが無事生き残り、/民を、受け継ぐべき地、/乳と蜜の流れる地へと導き入れたのだ。 9 主はまたカレブに力を与え、/その力は年老いるまで衰えることはなかった。彼は山地を攻略し、/その子孫はこれを遺産として手に入れた。 10 こうしてすべてのイスラエルの子らは理解した。主に従って歩むのは良いことであると。 士師たち 11 そして次にあの名だたる士師たちが続く。彼らの心は偶像崇拝に陥ることなく、/主から離れることもなかった。彼らの名が祝福され記憶されますように。 12 彼らの骨が、その墓から再び花を咲かせ、/その栄えある名が代々引き継がれて、/子孫の間に生き続けますように。 サムエル 13 サムエルは主に愛され、/主の預言者として王の位を立て、/御民を治める者たちに油を注いだ。 14 彼は主の律法によって会衆を裁き、/主はヤコブを顧みられた。 15 彼は忠実さのゆえに真の預言者と見なされ、/その言葉によって忠実な先見者と認められた。 16 敵が四方から押し寄せてきたとき、/彼は力ある主に呼び求め、/乳離れしていない小羊を供え物とした。 17 そこで主は天から雷鳴をとどろかせ、/大音響の中で、御声を聞かせられ、 18 ティルスの指揮官たちと/ペリシテ人の全支配者を滅ぼし尽くされた。 19 サムエルは永遠の眠りにつく前に、/主とその油を注がれた者の前で証言した。「わたしは人の財産を、/履物一足でさえ取ったことはない」と。そのとき、彼に異論を唱える者はいなかった。 20 彼は眠りについた後でさえ預言した。すなわち、王にその最期を予告し、/また地の底から声をあげ、/民の不法を取り除くように告げた。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/SIR/46-4a2e6bb4548c140fb83fbba1257984a4.mp3?version_id=1819—

シラ 47

ナタン 1 サムエルに続いてナタンが登場し、/ダビデが治めていた時期に預言した。 ダビデ 2 和解の献げ物から脂肪が取り分けられるように、/ダビデもイスラエルの子らから選び分けられた。 3 彼は子山羊と戯れるように、獅子と戯れ、/小羊と戯れるように、熊と戯れた。 4 彼は若いとき、巨人を打ち倒して/民の恥を取り除き、/石投げを持った手を上げて、/ゴリアトの高慢を粉砕したのではなかったか。 5 彼はいと高き主に祈り求めて、/その右手に力を与えられ、/あの力ある戦士を倒し、/自分の民の勢力を高めることができたのだ。 6 こうして、数万の敵を倒したと言って/人々は彼を称賛し、/主を賛美しつつ彼をほめたたえ、/栄光の冠を彼に与えた。 7 彼は取り囲む敵を打ち滅ぼし、/刃向かうペリシテ人を完膚なきまでに倒した。彼らの勢力は今日まで衰えたままである。 8 彼はいかなる業をなしたときも、/聖なるいと高き方を栄えある言葉で称賛し、/心を尽くして賛美の歌をうたい、/自分の創造主を愛した。 9 彼は祭壇の前に歌い手たちを立たせ、/美しい声で歌をうたわせた。こうして彼らは毎日賛美の歌を/うたうことになった。 10 彼は祭りを荘厳なものにし、/祭りの手順を完璧に整え、/人々に主の聖なる御名をたたえさせて、/暁とともに美しい声を聖所に響かせた。 11 主は彼のもろもろの罪を赦し、/その勢力を永遠に続くものとして高め、/彼に王国の契約と/イスラエルにおける栄光の座を与えられた。 ソロモン 12 ダビデに続き、聡明な彼の息子が跡を継いだ。ダビデのゆえに彼は平穏無事に暮らした。 13 ソロモンの治世は平和そのものであった。神が彼のために四方の勢力を抑えられ、/ソロモンは主の名のために家を建てて、/永遠の聖所を備えた。 14 ソロモンよ、あなたは若いころ、なんと知恵に満ち、/大河のように洞察に富んでいたことか。 15 地はあなたの精神で覆われ、/あなたはなぞに富むたとえで地を満たした。 16 あなたの名声は遠い島々にまで達し、/平和のゆえにあなたは愛された。 17 あなたの歌、格言、たとえのゆえに、/あなたが与えた解釈のゆえに世界は驚嘆した。 18 神なる主の御名によって、/イスラエルの神と呼ばれる方によって、/あなたはあたかも錫のように金を集め、/あたかも鉛のように銀を増やした。 19 しかし、あなたは女たちの傍らに身を横たえ、/肉欲のとりこになった。 20 あなたは自分の栄誉に恥を塗り、/子孫を汚した。そのため、子らの上に神の怒りを招き、/あなたの愚かさのゆえに彼らに苦しみを負わせた。 21 国は二つに分かれ、/エフライムから反逆の王国が始まったのである。 22 しかし、主は決して憐れみを惜しむことなく、/約束をたがえられることはなかった。主は選ばれた者の子孫を滅ぼし尽くすことなく、/御自分を愛した者の子孫を取り除かれなかった。すなわち、ヤコブに後継者を与え、/ダビデに彼から伸び続ける根を与えられたのだ。 レハブアムとヤロブアム 23 ソロモンは先祖たちと共に憩いについたが、/子らの中から一人を後継者として残した。それは民のうちでも愚かで分別のないレハブアム。彼はその政策のゆえに民の反逆を招いた。ネバトの子ヤロブアムも/イスラエルに罪を犯させ、/エフライムに罪の道をたどらせた。 24 人々はますます罪を重ね、/そのため、彼らは自分の地から移された。 25 彼らはあらゆる悪を追い求め、/ついには彼らの上に罰が下ったのである。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/SIR/47-aee051170a903ba5f540f82e20c13ac0.mp3?version_id=1819—

シラ 48

エリヤ 1 そして火のような預言者エリヤが登場した。彼の言葉は松明のように燃えていた。 2 彼は人々に飢饉をもたらし、/その熱意をもって人々の数を減らした。 3 彼は主の言葉によって天を閉ざし、/三度、火を降らせた。 4 エリヤよ、あなたはその驚くべき業のゆえに、/どれほどほめたたえられたことだろうか。あなたと等しく誇りうる者があろうか。 5 あなたはいと高き方の言葉によって/死者を死から、陰府から立ち上がらせた。 6 あなたは王たちを破滅に導き、/名士たちを安眠の床から引きずり降ろした。 7 あなたはシナイ山で非難の言葉を聞き、/また、ホレブの山で裁きの宣告を聞いて、 8 王たちに油を注いで報復させ、/預言者たちに油を注いで後継者とした。 9 あなたは火の旋風に包まれ、/火の馬の引く車に乗せられ天に上げられた。 10 あなたは、書き記されているとおり、/定められた時に備える者。神の怒りが激しくなる前に、これを静め、/父の心を子に向けさせ、/ヤコブの諸部族を立て直す者。 11 あなたを見る者、/また、愛のうちに眠りについた者は幸いである。確かに、わたしたちも生きるであろう。 エリシャ 12 エリヤが旋風の中に姿を隠したとき、/エリシャはエリヤの霊に満たされた。彼は生涯、どんな支配者にも動ずることなく、/だれからも力で抑えつけられることはなかった。 13 彼にとって手に余ることは何もなく、/死後もその体は預言の力を失わなかった。 14 彼は生きている間、不思議な業を行い、/死後もなお驚くべき業を行った。 15 これらすべてにもかかわらず、民は悔い改めず、/罪から離れることはなかった。彼らはついに祖国から連れ去られ、/地の至るところに散らされた。後に残されたのは、少数の民と/ダビデの家の支配者だけであった。 16 中には、神の御旨を行う者もいたが、/罪に罪を重ねた者もいた。 ヒゼキヤとイザヤ 17 ヒゼキヤはエルサレムの町を強固にし、/町の中へ水を引いた。鉄の道具で切り立った岩をくりぬき、/用水池を造った。 18 彼の治世中センナケリブが攻め上り、/ラプサケを遣わした。この男は出かけて行って、/シオンに向かって手を振り上げ、/おごり高ぶって暴言を吐いた。 19 町の人々は心も手も震えおののき、/女が子を産むときのように、苦しんだ。 20 人々は主に向かって両手を広げ、/憐れみの主に呼び求めた。聖なる方は天から直ちにその願いを聞き入れ、/イザヤの手によって彼らを救い出された。 21 こうして主はアッシリアの陣を打ち破り、/主の御使いは彼らをことごとく滅ぼした。 22 ヒゼキヤは主の御旨を行い、/先祖ダビデの道を堅く守った。それは預言者イザヤが命じた道であった。イザヤは偉大で、受けた啓示に忠実であった。 23 太陽が後戻りして王の寿命が延ばされたのは、/イザヤの時代であった。 24 イザヤは大いなる霊によって終末の時を見つめ、/嘆き悲しむシオンの人々を励ました。 25 彼は永遠に及ぶ未来の事、/隠された事を、それが起こる前に示した。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/SIR/48-689bec911bf000354cad2430e372b83f.mp3?version_id=1819—

シラ 49

ヨシヤ 1 ヨシヤの業績は、香料造りが丹念に/混ぜ合わせた香のようにかぐわしい。それはだれの口にも蜜のように甘く、/酒の席での音楽のようだ。 2 彼は正しい道を歩んで民を悔い改めさせ、/忌まわしい不法な行いを根絶した。 3 彼は心をまっすぐに主に向け、/不法のはびこる時代にひたすら神を敬った。 ユダの最後の王たちとエレミヤ 4 ダビデとヒゼキヤとヨシヤを除き、/すべての王は罪に罪を重ねた。彼らはいと高き方の律法を捨てたのだ。こうしてユダの王室は絶えた。 5 彼らはその権力を他の人々に、/その栄光を異国の民に渡してしまった。 6 異国の民は聖所のある選ばれた町に火を放ち、/ちまたは荒れ廃れた。エレミヤが預言したとおりである。 7 人々はエレミヤを虐げた。このエレミヤは、/抜き取り、苦しめ、滅ぼすために、/しかしまた、建て、植えるためにも、/母の胎にいるときから預言者として/聖別されていたのである。 エゼキエル 8 エゼキエルは栄光の幻を見た。神がケルビムの車輪の上で示されたものである。 9 神はまた敵を思い出し、激しい嵐を起こされた。しかし正しい道を歩む者には恵みを与えられた。 十二預言者 10 十二人の預言者の骨が、/その墓から再び花を咲かせるように。彼らはヤコブの民を慰め、/希望にあふれた信仰をもって救ったのだから。 ゼルバベルとイエシュア 11 ゼルバベルのすばらしさをどう言い表そうか。彼は右手の指にはめた印章のようだ。 12 ヨツァダクの子イエシュアも同様である。彼らはその存命中、主の家を建て、/主のために聖所を築いた。永遠の栄光に備えるためであった。 ネヘミヤ 13 ネヘミヤの業績も偉大である。彼は崩れた城壁を再び築き、/門やかんぬきを取り付け、/我々の家を建て直した。 エノク 14 この世に生を受けた者のうち/だれ一人、エノクに並ぶ者はなかった。彼は地上から天に移されたからだ。 ヨセフ 15 またヨセフほどの人物も出なかった。彼は兄弟たちの導き手、/民のよりどころであった。そして彼の遺骨は丁重に扱われた。 アダムとその子孫 16 セムとセトは人々の間であがめられた。だが、アダムこそ、/造られたすべての生けるものの上に立つ者。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/SIR/49-7a0cfb2ce212aa3fcc6ea07cf5635b27.mp3?version_id=1819—

シラ 50

大祭司シモン 1 オニアの子、大祭司シモンは、/生きている間に、主の家を修復し、/その存命中、聖所を補強した。 2 彼は聖所の中庭に高い石垣を、/神殿の境内に高い壁を築いた。 3 また、その存命中、貯水池を掘ったが、/その池は、あたかも海のように広かった。 4 彼は民が滅亡しないように心を砕き、/包囲攻撃に備えて、町を固めた。 5 聖所の前を歩むその姿、/主の家の垂れ幕を出て来る姿は、/なんと栄光に満ちていたことか。 6 彼は、雲間に輝く明けの明星、/祭りのときの満月、 7 いと高き方の聖所に輝く太陽、/きらめく雲に照り映える虹のようだ。 8 春先のバラの花、/泉のほとりの百合、/夏の日のレバノンの若草のようだ。 9 香炉にくべられた乳香、/金を打ち延べ、/あらゆる宝石をちりばめた器のようだ。 10 豊かに実るオリーブの木、/雲にそびえる糸杉のようだ。 11 彼が輝かしい衣をまとい、/華麗な衣装に身を包み、/聖なる祭壇に登ると、/聖所の境内は輝いた。 12 彼が祭司たちの手からいけにえを受け取り、/祭壇の炉の傍らに立つと、/その周りを兄弟たちが冠のように囲んだ。それはあたかも、レバノンの若杉が、/しゅろの木に囲まれているようであった。 13 アロンの子らも皆、輝かしく装い、/主への供え物を両手に捧げ、/イスラエルの全会衆の前に立った。 14 シモンは祭壇での祭儀を終えると、/全能のいと高き方への供え物を調え、 15 杯に手を伸ばして、/ぶどうの汁をそこに注ぎ、/祭壇の台座に振りかけて、/万物の王、いと高き方への/かぐわしい香りとした。 16 そのとき、アロンの子らは声をあげ、/銀のラッパを吹き鳴らし、/大音響をとどろかせて、/いと高き方が彼らを/思い出してくださるようにした。 17 そのとき、民は皆、/急いで地に顔を伏せ、/全能のいと高き神である/彼らの主を礼拝した。 18 合唱隊は声高く賛美の歌をうたい、/その響きはたぐいない、美しい調べとなった。 19 民はいと高き方である主に願い求め、/慈しみ深い方に祈りをささげた。それは主への賛美が終わるまで続けられ、/こうして彼らは祭儀を終えた。 20 それから、シモンは降りて来て、/イスラエルの全会衆の上に両手を差し伸べ、/自らの唇をもって主の祝福を与え、/誇らかに主の御名を唱えた。 21 民は再びひれ伏し、/いと高き方の祝福を受けた。 勧めと祝福 22 さあ、万物の神をほめたたえよ。神は至るところで大いなる業を行い、/母の胎にいる時からわたしたちを高め、/慈しみをもってわたしたちを恵まれるのだ。 23 神がわたしたちの心に喜びを与え、/わたしたちが生きている間、/平和がイスラエルにいつまでも続きますように。 24 わたしたちへの主の慈しみが確かなものとされ、/まだ生きている間にわたしたちを/主が救ってくださいますように。 忌み嫌われる国々 25 わたしの魂は二つの民を忌み嫌う。三つ目は民とはいえない。 26 セイルの山地に住む者どもとペリシテ人、/そしてシケムに住む愚かな者どもである。 […]