イザヤ書 21

バビロンの陥落 1 海の荒れ野についての託宣。ネゲブに吹き荒れるつむじ風のように彼は来る/荒れ野から、恐ろしい地から。 2 厳しい幻が、わたしに示された。「欺く者は欺き続け/荒らす者は荒らし続けている。上れ、エラムよ/包囲せよ、メディアよ/わたしは呻きをすべて終わらせる。」 3 それゆえ、わたしの腰は激しくもだえ/産婦の痛みのような痛みにとらえられた。わたしは驚きのあまり、聞くこともできず/恐れのあまり、見ることもできない。 4 わが心は乱れ、おののきが、わたしを打ちのめす。楽しみにしていた夕暮れは/かえって、わたしを恐怖に突き落とした。 5 宴は広げられ、座は整えられ/人々は飲み食いしていた。「立て、武将たちよ/盾に、油を塗れ。」 6 わが主はわたしにこう言われた。「さあ、見張りを立てよ。見るところを報告させよ。 7 彼は見るであろう。二頭立ての戦車を/ろばに乗る者、らくだに乗る者を。耳をそばだてて聞け、油断するな。」 8 見張りは叫んだ。「わが主よ、見張り台に/わたしは一日中立ち尽くし/歩哨の部署に/わたしは夜通しついていた。 9 見よ、あそこにやって来た/二頭立ての戦車を駆る者が。」その人は叫んで、言った。「倒れた、倒れた、バビロンが。神々の像はすべて砕かれ、地に落ちた。」 10 打たれ、踏みにじられたわたしの民よ/わたしは、あなたたちに告げた/イスラエルの神、万軍の主から/わたしが聞いたことを。 エドムについての預言 11 ドマについての託宣。セイルから、わたしを呼ぶ者がある。「見張りの者よ、今は夜の何どきか/見張りの者よ、夜の何どきなのか。」 12 見張りの者は言った。「夜明けは近づいている、しかしまだ夜なのだ。どうしても尋ねたいならば、尋ねよ/もう一度来るがよい。」 13 荒れ地についての託宣。荒れ地の茂みで夜を明かせ/デダンの隊商よ。 14 渇いた者を迎えるために/水を持って来るがよい。テマの地の住民よ/パンをもって、逃れてきた者を出迎えよ。 15 彼らは剣、抜き身の剣/引き絞られた弓/戦いの苦しみを逃れてきたのだから。 16 まことに、主はわたしにこう言われた。雇い人の年期のように、一年たてば/ケダルの栄光はすべて尽きる。 17 ケダルの勇士らの弓も残り少なくなる。イスラエルの神、主が語られた。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/ISA/21-6cbcc1763c3210ccada6ad8217e3126e.mp3?version_id=1819—

イザヤ書 22

いやし難いエルサレムの罪 1 幻の谷についての託宣。どうしたのか、お前たちが皆、屋上にいるのは。 2 騒音に満たされ、どよめく都/喜びに浮かれた町よ。お前の死者たちは、剣に倒れたのではない/戦って死んだのではない。 3 お前の将校たちはすべて逃げ出したが/弓を引くこともなく捕らえられた。遠くに逃げた者も皆/見つけられ、共に捕らえられた。 4 それゆえ、わたしは言う。「わたしから目をそらしてくれ。わたしは激しく泣く。あえてわたしを慰めるな。娘なるわが民が滅びたのだ。」 5 混乱と蹂躙と崩壊の日が/万軍の主なる神から来る。幻の谷に、騒音が響き渡り/山に向かって叫ぶ声がある。 6 エラムは矢筒を取り上げ/戦車には人が乗り、馬がつながれた。また、キルは盾の覆いをはずした。 7 お前の最も豊かな平野は/戦車と馬で満たされ/彼らは城門の前に陣取り 8 ユダの防備をはぎ取った。その日には、お前たちは/森の家の武器に目を向けた。 9 また、ダビデの町に破れの多いのを見て/下の池の水を集めた。 10 エルサレムの家を数え/家々を倒して、城壁の破れをふさごうとした。 11 二つの城壁の間に水溜めを造り/古い池の水を入れた。しかし、お前たちは、都を造られた方に目を向けず/遠い昔に都を形づくられた方を/見ようとしなかった。 12 その日には、万軍の主なる神が布告された。嘆くこと、泣くこと/髪をそり、粗布をまとうことを。 13 しかし、見よ、彼らは喜び祝い/牛を殺し、羊を屠り/肉を食らい、酒を飲んで言った。「食らえ、飲め、明日は死ぬのだから」と。 14 万軍の主はわたしの耳に告げられた。「お前たちが死ぬまで/この罪は決して赦されることがない」と/万軍の主なる神が言われた。 シェブナの罷免 15 万軍の主なる神はこう言われた。「さあ行け、あの家令のところへ。宮廷を支配しているシェブナのところへ。」 16 ここでお前は何をしているのか/ここでお前は何者だというのか。ここに自分の墓を掘るとは何事か。高い所に墓を掘り/岩をえぐって住みかを造ろうとする者よ。 17 見よ、主はお前を放り出される。人よ、主はお前を衣のように巻き 18 ターバンのように丸めてまりを作り/広大な地へ放り出される。そこでお前は死に/そこに、お前の誇る馬車も捨てられる。主人の家に恥をもたらす者よ。 19 わたしは、お前をその地位から追う。お前はその職務から退けられる。 20 その日には、わたしは、わが僕、ヒルキヤの子エルヤキムを呼び、 21 彼にお前の衣を着せ、お前の飾り帯を締めさせ、お前に与えられていた支配権を彼の手に渡す。彼はエルサレムの住民とユダの家の父となる。 22 わたしは彼の肩に、ダビデの家の鍵を置く。彼が開けば、閉じる者はなく、彼が閉じれば、開く者はないであろう。 23 わたしは、彼を確かなところに打ち込み、かなめとする。彼は、父の家にとって栄光の座に着く。 24 彼の父の家の栄光はすべて、彼の上に掛けられる。木の芽から葉に至るまで、また、小さな器もすべて、鉢からあらゆる壺に至るまで。 25 だが、その日には、と万軍の主は言われる。確かなところに打ち込まれていたかなめは抜け落ち、それに掛けられていた重荷は、壊され、落ち、断たれる、と主が語られた。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/ISA/22-5360196b463fb2c64427509c41f25b42.mp3?version_id=1819—

イザヤ書 23

ティルスの審判 1 ティルスについての託宣。泣き叫べ、タルシシュの船よ。ティルスは破壊され、住む家もなくなった。キティムの地から帰るやいなや/彼らはそのことを知らされた。 2 嘆け、海辺の住人たち/シドンの貿易商たちよ。お前の使者たちは海を渡り 3 大いなる水を越えて行き/シホルの穀物、ナイルの収穫がお前の収入となり/お前は国々の行き交う場所であった。 4 うろたえよ、海の砦シドンよ。海がこう言っている。「わたしは産みの苦しみをしない。子を産み、若者を育て/おとめらを、はぐくむことはできない」と。 5 この知らせがエジプトに達したとき/人々はおののいた/ティルスについての知らせを聞いたときのように。 6 渡って行け、タルシシュに。泣き叫べ、海辺の住人たちよ。 7 これがお前たちの陽気だった海辺の町か。町の初めは、遠い昔にさかのぼり/足である船は、移住の地を求めて/遠くへ市民を運んだ。 8 ティルスに対してこのように定めた者は誰か。ティルスは王冠を戴き、その貿易商人たちは貴族。取り引きする者らは世界に重んじられていた。 9 それを定められたのは万軍の主である。ティルスの誇る美しさをことごとく汚し/世界に重んじられていた者をすべて/辱めることを。 10 娘タルシシュよ/ナイルのように、お前の国を越えて行け/もはや、遮るものはない。 11 主は御手を海に伸ばして国々を震わせ/カナンに命じて、その砦を破壊される。 12 主は言われた。「お前は、二度と陽気な町ではありえない。犯された娘である、おとめシドンよ/立て、キティムへ渡れ。しかし、そこでもお前は休みを得ない」と。 13 カルデアの地もそのようだ。それはもはや存在しない民。アッシリアは、彼らを荒野の獣に渡した。人々は見張りの塔を建て/館を建て連ねたが/すべては廃虚に帰している。 14 泣き叫べ、タルシシュの船よ/お前たちの砦は破壊されてしまった。 15 その日が来ると/ティルスは、一人の王の生涯に等しい七十年の間/忘れられているが/その七十年が終わると/ティルスは遊女の歌にうたわれているようになる。 16 「竪琴を取れ、町を巡れ/忘れられた遊女よ。巧みに奏でよ、多くの歌をうたえ/思い出されるために。」 17 七十年が終わると、主はティルスを顧みられる。そのとき、彼女は再び遊女の報酬を取り、地上にある世界のすべての国々と姦淫する。 18 しかし彼女の利益と報酬は、主の聖なるものとなり、積み上げられも、蓄えられもしない。主の御前に住む者たちの利益となり、彼らは飽きるほど食べ、華やかに装う。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/ISA/23-304f7d84592f04d528f7010bff3c579d.mp3?version_id=1819—

イザヤ書 24

神の世界審判 1 見よ、主は地を裸にして、荒廃させ/地の面をゆがめて住民を散らされる。 2 民も祭司も、僕も主人も、女の僕も女主人も/売る者も買う者も、貸す者も借りる者も/債権者も債務者も、すべて同じ運命になる。 3 地は全く裸にされ、強奪に遭う。主がこの言葉を語られた。 4 地は乾き、衰え/世界は枯れ、衰える。地上の最も高貴な民も弱り果てる。 5 地はそこに住む者のゆえに汚された。彼らが律法を犯し、掟を破り/永遠の契約を棄てたからだ。 6 それゆえ、呪いが地を食い尽くし/そこに住む者は罪を負わねばならなかった。それゆえ、地に住む者は焼き尽くされ/わずかの者だけが残された。 7 新しい酒は乾き、ぶどうのつるは枯れる。心の朗らかだった人々も皆、ため息をつく。 8 太鼓の音は絶え、陽気な人々の騒ぎは終わり/竪琴の音も絶えた。 9 酒を飲んで歌う人々もいなくなり/甘い酒も、飲んでみれば苦い。 10 混乱の町は破壊され/どの家も閉ざされ、入る者もない。 11 巷には酒を求めて叫ぶ声がある。喜びはことごとくうせ/地上の楽しみは取り去られた。 12 都には荒廃だけが残り/騒ぎのうちに城門は打ち倒された。 13 世界のただ中、諸民族の間で/オリーブを探して打ち尽くすようなことが/収穫の後になお/ぶどうを探すようなことが起こる。 14 彼らは声をあげ、主の威光を喜び歌い/海から叫び声をあげる。 15 それゆえ、あなたたちは東の地でも主を尊び/海の島々でも、イスラエルの神、主の御名を尊べ。 16 地の果てから、歌声が聞こえる。「主に従う人に誉れあれ」と。しかし、わたしは思った。「わたしは衰える、わたしは衰える/わたしは災いだ。欺く者が欺き/欺く者の欺きが欺く。」 17 地に住む者よ、恐怖と穴と罠がお前に臨む。 18 恐怖の知らせを逃れた者は、穴に落ち込み/穴から這い上がった者は、罠に捕らえられる。天の水門は開かれ、地の基は震え動く。 19 地は裂け、甚だしく裂け/地は砕け、甚だしく砕け/地は揺れ、甚だしく揺れる。 20 地は、酔いどれのようによろめき/見張り小屋のようにゆらゆらと動かされる。地の罪は、地の上に重く/倒れて、二度と起き上がることはない。 21 その日が来れば、主が罰せられる/高い天では、天の軍勢を/大地の上では、大地の王たちを。 22 彼らは捕虜が集められるように、牢に集められ/獄に閉じ込められる。多くの日がたった後、彼らは罰せられる。 23 月は辱められ、太陽は恥じる/万軍の主がシオンの山、エルサレムで王となり/長老たちの前に、主の栄光が現されるとき。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/ISA/24-a7a281128d4ea2a0454cdb4fa0b3cfbd.mp3?version_id=1819—

イザヤ書 25

神の驚くべき御業 1 主よ、あなたはわたしの神/わたしはあなたをあがめ/御名に感謝をささげます。あなたは驚くべき計画を成就された/遠い昔からの揺るぎない真実をもって。 2 あなたは都を石塚とし/城壁のある町を瓦礫の山とし/異邦人の館を都から取り去られた。永久に都が建て直されることはないであろう。 3 それゆえ、強い民もあなたを敬い/暴虐な国々の都でも人々はあなたを恐れる。 4 まことに、あなたは弱い者の砦/苦難に遭う貧しい者の砦/豪雨を逃れる避け所/暑さを避ける陰となられる。暴虐な者の勢いは壁をたたく豪雨 5 乾ききった地の暑さのようだ。あなたは雲の陰が暑さを和らげるように/異邦人の騒ぎを鎮め/暴虐な者たちの歌声を低くされる。 6 万軍の主はこの山で祝宴を開き/すべての民に良い肉と古い酒を供される。それは脂肪に富む良い肉とえり抜きの酒。 7 主はこの山で/すべての民の顔を包んでいた布と/すべての国を覆っていた布を滅ぼし 8 死を永久に滅ぼしてくださる。主なる神は、すべての顔から涙をぬぐい/御自分の民の恥を/地上からぬぐい去ってくださる。これは主が語られたことである。 9 その日には、人は言う。見よ、この方こそわたしたちの神。わたしたちは待ち望んでいた。この方がわたしたちを救ってくださる。この方こそわたしたちが待ち望んでいた主。その救いを祝って喜び躍ろう。 10 主の御手はこの山の上にとどまる。 モアブの滅亡 モアブは主の下に踏みにじられる/わらが踏みつけられて堆肥の山にされるように。 11 モアブはそこで手を広げる/泳ぐ人が泳ごうとして手を広げるように。しかし、巧みな手の業を重ねても/主はその誇りを打ち倒される。 12 主はお前の城壁の砦と塔を砕き/打ち倒して地の塵に伏させる。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/ISA/25-7f9f7c498d072dc7ab8a4a346a57f4bd.mp3?version_id=1819—

イザヤ書 26

勝利の歌 1 その日には、ユダの地でこの歌がうたわれる。我らには、堅固な都がある。救いのために、城壁と堡塁が築かれた。 2 城門を開け/神に従い、信仰を守る民が入れるように。 3 堅固な思いを、あなたは平和に守られる/あなたに信頼するゆえに、平和に。 4 どこまでも主に信頼せよ、主こそはとこしえの岩。 5 主は高い所に住まう者を引きおろし/築き上げられた都を打ち倒し/地に打ち倒して、塵に伏させる。 6 貧しい者の足がそれを踏みにじり/弱い者の足が踏みつけて行く。 復活を求める祈り 7 神に従う者の行く道は平らです。あなたは神に従う者の道をまっすぐにされる。 8 主よ、あなたの裁きによって定められた道を歩み/わたしたちはあなたを待ち望みます。あなたの御名を呼び、たたえることは/わたしたちの魂の願いです。 9 わたしの魂は夜あなたを捜し/わたしの中で霊はあなたを捜し求めます。あなたの裁きが地に行われるとき/世界に住む人々は正しさを学ぶでしょう。 10 神に逆らう者は、憐れみを受けても/正しさを学ぶことがありません。公正の行われている国で不正を行い/主の威光を顧みようとしません。 11 主よ、あなたの高く上げられた御手を/彼らは仰ごうとしません。民に対するあなたの熱情を仰がせ/彼らに恥を受けさせてください。敵対する者に向けられるあなたの火が/彼らを焼き尽くしますように。 12 主よ、平和をわたしたちにお授けください。わたしたちのすべての業を/成し遂げてくださるのはあなたです。 13 わたしたちの神なる主よ/あなた以外の支配者が我らを支配しています。しかしわたしたちは/あなたの御名だけを唱えます。 14 死者が再び生きることはなく/死霊が再び立ち上がることはありません。それゆえ、あなたは逆らう者を罰し、滅ぼし/彼らの記憶をすべて無に帰されました。 15 主よ、あなたはその民を増やされました。あなたはその民を増やし、栄光を示し/その土地の境を四方に広げられました。 16 主よ、苦難に襲われると/人々はあなたを求めます。あなたの懲らしめが彼らに臨むと/彼らはまじないを唱えます。 17 妊婦に出産のときが近づくと/もだえ苦しみ、叫びます。主よ、わたしたちもあなたの御前で/このようでした。 18 わたしたちははらみ、産みの苦しみをしました。しかしそれは風を産むようなものでした。救いを国にもたらすこともできず/地上に住む者を/産み出すこともできませんでした。 19 あなたの死者が命を得/わたしのしかばねが立ち上がりますように。塵の中に住まう者よ、目を覚ませ、喜び歌え。あなたの送られる露は光の露。あなたは死霊の地にそれを降らせられます。 主の審判 20 さあ、わが民よ、部屋に入れ。戸を堅く閉ざせ。しばらくの間、隠れよ/激しい憤りが過ぎ去るまで。 21 見よ、主はその御座を出て/地に住む者に、それぞれの罪を問われる。大地はそこに流された血をあらわに示し/殺された者をもはや隠そうとはしない。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/ISA/26-02c1b800ca9bc402245838fa07358dc7.mp3?version_id=1819—

イザヤ書 27

1 その日、主は/厳しく、大きく、強い剣をもって/逃げる蛇レビヤタン/曲がりくねる蛇レビヤタンを罰し/また海にいる竜を殺される。 主のぶどう畑 2 その日には、見事なぶどう畑について喜び歌え。 3 主であるわたしはその番人。常に水を注ぎ/害する者のないよう、夜も昼もそれを見守る。 4 わたしは、もはや憤っていない。茨とおどろをもって戦いを挑む者があれば/わたしは進み出て、彼らを焼き尽くす。 5 そうではなく、わたしを砦と頼む者は/わたしと和解するがよい。和解をわたしとするがよい。 6 時が来れば、ヤコブは根を下ろし/イスラエルは芽を出し、花を咲かせ/地上をその実りで満たす。 7 主は、彼を撃った者を撃たれたように/彼をも撃たれたか。彼を殺した者を殺されたように/彼をも殺されたか。 8 あなたは彼と争って/彼を追い立て、追放された。東風の日に、激しい風をもって/彼を吹き払われた。 9 それゆえ、ヤコブの咎はこのようにして贖われ/罪が除かれると、その結果はこのようになる。すなわち、祭壇の石はことごとく/砕けた石膏のようになり/アシェラの柱や香炉台は/再び建つことがなくなる。 都の破滅 10 城壁に囲まれた都は孤立し/置き去りになり、見捨てられて荒れ野となる。子牛はそこで草をはみ、そこに伏し/また、小枝をも食い尽くす。 11 枝は枯れて折れ、女たちが来てそれを燃やす。これは全く分別のない民だ。それゆえ、造り主は憐れみをかけず/その民を形づくられた方は恵みを与えられない。 イスラエルの回復 12 その日が来ると/ユーフラテスの流れからエジプトの大河まで/主は穂を打つように打たれる。しかし、イスラエルの人々よ/あなたたちは、ひとりひとり拾い集められる。 13 その日が来ると、大きな角笛が吹き鳴らされ/アッシリアの地に失われて行った者も/エジプトの地に追いやられた者も来て/聖なる山、エルサレムで主にひれ伏す。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/ISA/27-a2ee4ad2dadd411054ceb3303a64915e.mp3?version_id=1819—

イザヤ書 28

サマリアの陥落 1 災いだ、エフライムの酔いどれの誇る冠は。その麗しい輝きは/肥沃な谷にある丘を飾っているが/しぼんでゆく花にすぎない。酒の酔いによろめく者よ 2 見よ、主は強く激しい力を持っておられる。主は、激しく降る雹、破壊をもたらす大風/激しく押し流す洪水のように/御手をもって地に投げ倒し 3 エフライムの酔いどれの誇る冠を/御足で踏みにじられる。 4 肥沃な谷にある丘を飾っているその麗しい輝きは/しぼんでゆく花だ。夏に先がける初なりのいちじくのように/それを見る者は、見るやいなや/手に取って呑み込んでしまう。 5 その日には、万軍の主が民の残りの者にとって/麗しい冠、輝く花輪となられる。 6 裁きの座に着く者には、裁きの霊となり/敵の攻撃を城門で押し返す者には/雄々しい力となられる。 酒に酔った祭司と預言者 7 彼らもまた、ぶどう酒を飲んでよろめき/濃い酒のゆえに迷う。祭司も預言者も濃い酒を飲んでよろめき/ぶどう酒に飲まれてしまう。濃い酒のゆえに迷い/幻を見るとき、よろめき/裁きを下すとき、つまずく。 8 どの食卓にも吐いた物が溢れ/至るところに汚物がある。 9 誰に知るべきことを教え/お告げを説き明かそうというのか。乳離れした子にか、乳房を離れた幼子にか。 10 「ツァウ・ラ・ツァウ、ツァウ・ラ・ツァウ/(命令に命令、命令に命令)/カウ・ラ・カウ、カウ・ラ・カウ/(規則に規則、規則に規則)/しばらくはここ、しばらくはあそこ」と/彼らは言う。 11 確かに、主はどもる唇と異国の言葉で/この民に語られる。 12 主が彼らに言っておかれたことはこうだ。「これこそが安息である。疲れた者に安息を与えよ。これこそ憩いの場だ」と。しかし、彼らは聞こうとはしなかった。 13 それゆえ、主の言葉は、彼らにとってこうなる。「ツァウ・ラ・ツァウ、ツァウ・ラ・ツァウ/(命令に命令、命令に命令)/カウ・ラ・カウ、カウ・ラ・カウ/(規則に規則、規則に規則)/しばらくはここ、しばらくはあそこ。」彼らは歩むとき、つまずいて倒れ/打ち砕かれ、罠にかかって、捕らえられる。 シオンの隅の石 14 嘲る者らよ、主の言葉を聞け/エルサレムでこの民を治める者らよ。 15 お前たちは言った。「我々は死と契約を結び、陰府と協定している。洪水がみなぎり溢れても、我々には及ばない。我々は欺きを避け所とし、偽りを隠れがとする。」 16 それゆえ、主なる神はこう言われる。「わたしは一つの石をシオンに据える。これは試みを経た石/堅く据えられた礎の、貴い隅の石だ。信ずる者は慌てることはない。 17 わたしは正義を測り縄とし/恵みの業を分銅とする。雹は欺きという避け所を滅ぼし/水は隠れがを押し流す。 18 お前たちが死と結んだ契約は取り消され/陰府と定めた協定は実行されない。洪水がみなぎり、溢れるとき/お前たちは、それに踏みにじられる。」 19 洪水は溢れる度にお前たちを捕らえる。それは朝ごとに溢れ、昼も夜も溢れる。この御告げを説き明かせば/ただ恐怖でしかない。 20 寝床は短くて身を伸ばすことができず/覆いは狭くて身を覆うことができない。 21 主はペラツィム山のときのように立ち上がり/ギブオンの谷のときのように憤られる。それは御業を果たされるため。しかし、その御業は未知のもの。また、働きをされるため。しかし、その働きは敵意あるもの。 22 今、嘲ることをやめなければ/お前たちの縄目は厳しくなる。わたしは定められた滅びについて聞いた。それは万軍の主なる神から出て国全体に及ぶ。 農夫の知恵 23 聞け、わたしの声に耳を向けよ。聞け、わたしの言うことに耳を傾けよ。 24 種を蒔くために/耕す者は一日中耕すだけだろうか。土を起こして、畝を造るだけだろうか。 25 畑の面を平らにしたなら/いのんどとクミンの種は、広く蒔き散らし/小麦は畝に、大麦は印をしたところに/裸麦は畑の端にと、種を蒔くではないか。 26 […]

イザヤ書 29

エルサレムの攻城と救い 1 ああ、アリエルよ、アリエルよ/ダビデが陣を張った都よ。年毎に、祭りの数を増し、巡り来らせよ。 2 そのとき、わたしはアリエルを苦しめる。アリエルには嘆きと、ため息が臨み/祭壇の炉(アリエル)のようになる。 3 わたしはお前を囲んで陣を張り/砦を築き、城壁を建てる。 4 お前は倒されて地の下から語り/お前の言葉は塵の下から鈍く響く。亡霊のようなお前の声は地の下から聞こえ/お前の言葉は塵の下からかすかに響く。 5 群がる外敵は砂塵のようになり/群がる暴虐の者らは/吹き去られるもみ殻のようになる。そのことは突然、瞬く間に起こる。 6 万軍の主によってお前は顧みられる。雷鳴、地震、大音響と共に/つむじ風、嵐、焼き尽くす炎のうちに。 7 アリエルを群がって攻撃する国はすべて/夢か夜の幻のようになる。彼女を攻撃し、取り囲み/苦しめる者はすべて。 8 「飢えた者が夢を見た。見よ、彼は食べていた。だが目覚めてみると、彼は空腹のままであった。渇いた者が夢を見た。見よ、彼は飲んでいた。だが、目覚めてみると、疲れ果てて渇いたままだ。」シオンの山に群がって戦いを挑んだ国は/すべてこのようになる。 酔いしれる指導者 9 ためらえ、立ちすくめ。目をふさげ、そして見えなくなれ。酔っているが、ぶどう酒のゆえではない。よろめいているが、濃い酒のゆえではない。 10 主はお前たちに深い眠りの霊を注ぎ/お前たちの目である預言者の目を閉ざし/頭である先見者を覆われた。 11 それゆえすべての幻は、お前たちにとって封じられた書物の中の言葉のようだ。字の読める人に渡して、「どうぞ、読んでください」と頼んでも、その人は「封じられているから読めない」と答える。 12 字の読めない人に渡して、「どうぞ、読んでください」と頼んでも、「わたしは字が読めない」と答える。 13 主は言われた。「この民は、口でわたしに近づき/唇でわたしを敬うが/心はわたしから遠く離れている。彼らがわたしを畏れ敬うとしても/それは人間の戒めを覚え込んだからだ。 14 それゆえ、見よ、わたしは再び/驚くべき業を重ねて、この民を驚かす。賢者の知恵は滅び/聡明な者の分別は隠される。」 15 災いだ、主を避けてその謀を深く隠す者は。彼らの業は闇の中にある。彼らは言う。「誰が我らを見るものか/誰が我らに気づくものか」と。 16 お前たちはなんとゆがんでいることか。陶工が粘土と同じに見なされうるのか。造られた者が、造った者に言いうるのか/「彼がわたしを造ったのではない」と。陶器が、陶工に言いうるのか/「彼には分別がない」と。 イスラエルの回復 17 なおしばらくの時がたてば/レバノンは再び園となり/園は森林としても数えられる。 18 その日には、耳の聞こえない者が/書物に書かれている言葉をすら聞き取り/盲人の目は暗黒と闇を解かれ、見えるようになる。 19 苦しんでいた人々は再び主にあって喜び祝い/貧しい人々は/イスラエルの聖なる方のゆえに喜び躍る。 20 暴虐な者はうせ、不遜な者は滅び/災いを待ち構える者は皆、断たれる。 21 彼らは言葉をもって人を罪に定め/町の門で弁護する者を罠にかけ/正しい者を不当に押しのける。 22 それゆえ、アブラハムを贖われた主は/ヤコブの家に向かって、こう言われる。「もはや、ヤコブは恥を受けることはない。もはや顔が青ざめることもない。」 23 彼はその子らと共に/民の内にわが手の業を見てわが名を聖とする。彼らはヤコブの聖なる者を聖とし/イスラエルの神を畏るべきものとする。 24 心の迷った者も知ることを得/つぶやく者も正しく語ることを学ぶ。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/ISA/29-e1c075d0c3bc7cf3c94684237d4aba40.mp3?version_id=1819—

イザヤ書 30

エジプトとの同盟 1 災いだ、背く子らは、と主は言われる。彼らは謀を立てるが/わたしによるのではない。盟約の杯を交わすが/わたしの霊によるのではない。こうして、罪に罪を重ねている。 2 彼らはわたしの託宣を求めず/エジプトへ下って行き/ファラオの砦に難を避け/エジプトの陰に身を寄せる。 3 しかし、ファラオの砦はお前たちの恥となり/エジプトの陰に身を寄せることは辱めとなる。 4 たとえ高官らがツォアンにおり/使者らがハネスに遣わされても 5 彼らはすべて益を与えぬ国のゆえに/うろたえるだけだ。その国は助けにならず、益を与えず/恥と嘲りの種になるだけだ。 6 ネゲブの獣についての託宣。彼らはその富をろばの背に/宝をらくだのこぶに載せて/ほえたける雌獅子や雄獅子/蝮や、飛び回る炎の蛇が住む/悩みと苦しみの道を経て/益を与えることのない国に赴く。 7 エジプトの助けは空しくはかない。それゆえ、わたしはこれを/「つながれたラハブ」と呼ぶ。 背信の記録 8 今、行って、このことを彼らの前で/板に書き、書に記せ。それを後の日のため、永遠の証しとせよ。 9 まことに、彼らは反逆の民であり/偽りの子ら、主の教えを聞こうとしない子らだ。 10 彼らは先見者に向かって、「見るな」と言い/預言者に向かって/「真実を我々に預言するな。滑らかな言葉を語り、惑わすことを預言せよ。 11 道から離れ、行くべき道をそれ/我々の前でイスラエルの聖なる方について/語ることをやめよ」と言う。 12 それゆえ/イスラエルの聖なる方はこう言われる。「お前たちは、この言葉を拒み/抑圧と不正に頼り、それを支えとしているゆえ 13 この罪は、お前たちにとって/高い城壁に破れが生じ、崩れ落ちるようなものだ。崩壊は突然、そして瞬く間に臨む。 14 その崩壊の様は陶器師の壺が砕けるようだ。容赦なく粉砕され/暖炉から火を取り/水槽から水をすくう破片も残らないようだ。」 15 まことに、イスラエルの聖なる方/わが主なる神は、こう言われた。「お前たちは、立ち帰って/静かにしているならば救われる。安らかに信頼していることにこそ力がある」と。しかし、お前たちはそれを望まなかった。 16 お前たちは言った。「そうしてはいられない、馬に乗って逃げよう」と。それゆえ、お前たちは逃げなければならない。また「速い馬に乗ろう」と言ったゆえに/あなたたちを追う者は速いであろう。 17 一人の威嚇によって、千人はもろともに逃れ/五人の威嚇によって、お前たちは逃れる。残る者があっても、山頂の旗竿のように/丘の上の旗のようになる。 救いのとき 18 それゆえ、主は恵みを与えようとして/あなたたちを待ち/それゆえ、主は憐れみを与えようとして/立ち上がられる。まことに、主は正義の神。なんと幸いなことか、すべて主を待ち望む人は。 19 まことに、シオンの民、エルサレムに住む者よ/もはや泣くことはない。主はあなたの呼ぶ声に答えて/必ず恵みを与えられる。主がそれを聞いて、直ちに答えてくださる。 20 わが主はあなたたちに/災いのパンと苦しみの水を与えられた。あなたを導かれる方は/もはや隠れておられることなく/あなたの目は常に/あなたを導かれる方を見る。 21 あなたの耳は、背後から語られる言葉を聞く。「これが行くべき道だ、ここを歩け/右に行け、左に行け」と。 22 そのとき、あなたは銀で覆った像と/金をはり付けた像を汚し/それを汚れたもののようにまき散らし/「消えうせよ」と言う。 23 主は、あなたが地に蒔く種に雨を与えられる。地の産み出す穀物は豊かに実る。その日には/あなたの家畜は広い牧場で草をはみ 24 地を耕す牛やろばは/ふるいや箕でえり分け/発酵させた飼葉を食べる。 25 大いなる殺戮の日、塔の倒れるとき/そびえ立つすべての山、高い丘の上に/水路が造られて、水を運ぶ。 26 主が民の傷を包み/重い打ち傷をいやされる日/月の光は太陽の光になり/太陽の光は七倍になり/七つの日の光となる。 […]