エステル記(ギリシア語) B

勅書

14 [1] これがその勅書の写しである。「アルタクセルクセス大王は、インドからエチオピアに至る百二十七州の長官、およびその下にある地方長官に書を送る。

15 [2] 予は多くの民族を支配し、全世界の覇権を握ったが、予の願いは権力におごり高ぶることなく、常に穏当で寛大な政治を行い、わが国民の生活を常に平穏無事に保ち、国家を整えて国境まで往来できるようにし、万民の望む平和を回復することにあった。

16 [3] どうすればこれを達成することができるのか、と行政顧問官たちに尋ねたところ、我々の中で思慮分別に優れ、心変わりすることなく常に誠実であり、確かに忠実な者として知られ、国家の中で王に次ぐ地位につけられているハマンが、

17 [4] 予にこう指摘した。世界中の諸民族の中に、敵意を抱く一つの民族が交じっており、この民族は自分の法律に従ってあらゆる民族に反抗し、終始王たちの命令をおろそかにし、我々が申し分なく進めてきた共同の国家統制を遂行できなくしていると。

18 [5] 予は、唯一この民族が常に万民に逆らい、その法律に従って奇異な生活を送り、我々の政治になじまず、最大の悪事を働き、そのため国家が安定していないことを認めざるをえない。

19 [6] 従って、予は命ずる。我々の政治の責任者、我々の第二の父ハマンが書簡をもって指示する者を皆、女も子供も、この民族に敵する者のやいばにかけて徹底的に、情け容赦なく滅ぼさせるべきである。その日は、本年の第十二の月、アダルの月の十四日である。

20 [7] こうして、昔も今も悪意に満ちた者どもは、一日にして、いやおうなしに陰府に下らされ、今後我々の政治は完全に平穏で安定したものとなるであろう。」

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