イザヤ書 14

イスラエルの回復

1 まことに、主はヤコブを憐れみ/再びイスラエルを選び/彼らの土地に置いてくださる。寄留の民は彼らに加わり/ヤコブの家に結び付く。

2 もろもろの民は、彼らをその土地に連れて来るが、イスラエルの家は、主の土地で、もろもろの民を男女の奴隷にして自分のものとする。かつて、彼らを捕囚とした者が、かえって彼らの捕囚となり、かつて、彼らを虐げた者が彼らに支配される。

バビロンの滅亡

3 主が、あなたに負わせられた苦痛と悩みと厳しい労役から、あなたを解き放たれる日が来る。

4 そのとき、あなたはバビロンの王に対して、この嘲りの歌をうたう。ああ、虐げる者は滅び/その抑圧は終わった。

5 主は、逆らう者の杖と/支配者の鞭を折られた。

6 かつて、彼らは激怒して諸民族を撃ち/撃って、とどまることを知らなかった。また、怒って諸国民を支配し/仮借なく踏みにじった。

7 しかし今、全世界は安らかに憩い/喜びの声を放つ。

8 糸杉もレバノン杉も/お前のことで喜ぶ。「ついに、お前が倒れたから/もはや、切り倒す者が/我々に向かって来ることはない。」

9 地下では、陰府が騒ぎを起こす/お前が来るのを迎えて。そして、亡霊たちを呼び覚ます/地上では、すべてつわものであった者らを。また、その王座から立ち上がらせる/諸国の王であった者らを皆。

10 彼らはこぞってお前を迎え、そして言う。「お前も我々のように無力にされた。お前も我々と同じようになった。」

11 お前の高ぶりは、琴の響きと共に/陰府に落ちた。蛆がお前の下に寝床となり/虫がお前を覆う。

12 ああ、お前は天から落ちた/明けの明星、曙の子よ。お前は地に投げ落とされた/もろもろの国を倒した者よ。

13 かつて、お前は心に思った。「わたしは天に上り/王座を神の星よりも高く据え/神々の集う北の果ての山に座し

14 雲の頂に登って/いと高き者のようになろう」と。

15 しかし、お前は陰府に落とされた/墓穴の底に。

16 お前を見る者は、まじまじと見つめ/お前であることを知って、言う。「これがかつて、地を騒がせ/国々を揺るがせ

17 世界を荒れ野とし/その町々を破壊し/捕らわれ人を解き放たず/故郷に帰らせなかった者か。」

18 国々の王は皆、それぞれの墓に/礼を尽くして葬られる。

19 しかし、お前は墓の外に投げ捨てられる/忌むべきものとされた水子のように。剣で刺された者、殺された者に囲まれ/陰府の底まで下って行く/踏みつけられた死体のように。

20 お前は、自分の国を滅ぼし/自分の民を殺したので/彼らと共には葬られない。悪を行う者たちの末は/永遠に、その名を呼ばれることはない。

21 彼らの先祖の咎のゆえに/その子孫のために、屠り場を備えよ。再び、彼らが立ち上がって、世界を奪い/地の表を町々で満たすことがないように。

22 「わたしは、彼らに立ち向かう」と/万軍の主は言われる。「バビロンから、その名も、名残も/子孫も末裔も、すべて断ち滅ぼす」と/主は言われる。

23 また、「都を山あらしの住みか、沼地とし/滅びの箒で、掃き清める」と/万軍の主は言われる。

アッシリアの軛

24 万軍の主は誓って言われる。「わたしが計ることは必ず成り/わたしが定めることは必ず実現する。

25 わたしの領土で、アッシリアを滅ぼし/わたしの山々で彼らを踏みにじる。その軛は、わが民から取り去られ/その重荷は、肩からはずされる。」

26 これこそ、全世界に対して定められた計画/すべての国に伸ばされた御手の業である。

27 万軍の主が定められれば/誰がそれをとどめえよう。その御手が伸ばされれば/誰が引き戻しえよう。

ペリシテに対する警告

28 アハズ王の死んだ年のことである。この託宣が臨んだ。

29 「ペリシテの民よ、だれも喜んではならない/お前を打った鞭が折られたからといって。蛇の根から蝮が出る。その子は炎のように飛び回る。」

30 乏しい者も、糧を得/貧しい者も、安らかに伏す。「わたしは、飢えによってお前の根を断ち/お前の残りの者を殺す。

31 門よ、泣き叫べ、町よ、助けを求めよ/ペリシテの民は、皆、おののけ/北から、砂煙を上げて来る者があるからだ。その隊列から落伍する者はひとりもない。」

32 異国の使者たちに、何と答えるべきか。「シオンの基を据えられたのは主である。苦しむ民は、そこに身を寄せる」と答えよ。

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イザヤ書 15

モアブの破滅

1 モアブについての託宣。一夜のうちに、アルは略奪され、モアブは滅びた。一夜のうちに、キルは略奪され、モアブは滅びた。

2 ディボンの娘は、嘆くために聖なる高台に上った。ネボの上で、またメデバの上で/モアブは泣き叫ぶ。皆、髪をそり上げ、ひげをそり落とす。

3 巷で、人々は粗布をまとい/屋上でも広場でも皆、泣き叫び、嘆きくずおれる。

4 ヘシュボンとエルアレは助けを求めて叫び/その声はヤハツにまで聞こえる。それゆえ、モアブの武装した勇士も悲鳴をあげ/その心はおののく。

5 わが心は、モアブのために叫ぶ。逃れて行く者がツォアルへ/エグラト・シェリシヤへと向かう。彼らは、ルヒトの坂を泣きながら上り/ホロナイムへの道で、絶望の叫びをあげる。

6 ニムリムの水は干上がり/草は枯れ、青草は尽き/緑はなくなった。

7 それゆえ、彼らは蓄えた富と家財を携え/アラビムの川床を渡る。

8 叫び声は、モアブの全域に響き渡り/泣く声は、エグライムまで/またベエル・エリムにまで達する。

9 ディモンの水は血に染まる。わたしが、ディモンに災いを加え/モアブの難民とアダマの生き残りの者に/獅子を送るからだ。

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イザヤ書 16

1 使者を立て、貢ぎ物の羊を送れ/その地を治める者よ/荒れ野の町セラから、娘シオンの山へ。

2 「アルノンの渡し場に集うモアブの娘らは/巣を追われ、さまよう鳥のようです。

3 助言し、指示を与えてください。真昼にも夜のような陰となって/追われた者を隠し/さまよう者を覆ってください。

4 モアブの追われている者を/あなたのもとに宿らせ/破壊する者から隠してください。」まことに、地上から虐げる者はうせ/破壊する者は滅び、踏みにじる者は絶える。

5 そのとき、ダビデの幕屋に/王座が慈しみをもって立てられ/その上に、治める者が、まことをもって座す。彼は公平を求め、正義を速やかにもたらす。

6 我々はモアブが傲慢に語るのを聞いた。甚だしく高ぶり、誇り/傲慢で驕っていた。その自慢話はでたらめであった。

7 それゆえ、モアブは泣き叫べ。モアブのすべての者は泣き叫べ。キル・ハレセトで供えたぶどう菓子のゆえに/お前たちは打ちのめされて呻け。

8 ヘシュボンの畑、シブマのぶどうは枯れた。かつて、その若枝は諸国の支配者たちを押さえ/ヤゼルに達し、荒れ野にはびこり/つるは広がって、海を越えたのに。

9 それゆえ、わたしはヤゼルのために/また、シブマのぶどうのために泣く。ヘシュボンよ、エルアレよ/わたしは涙でお前を浸す。お前の果物の取り入れと麦の刈り入れに/鬨の声が襲いかかったからだ。

10 わたしは果樹園から喜びも楽しみも奪う。ぶどう園で喜びの叫びをあげる者も/酒ぶねでぶどうを踏む者もいなくなり/わたしは喜びの声を終わらせる。

11 それゆえ、わがはらわたはモアブのために/わが胸はキル・ヘレスのために/竪琴のように嘆く。

12 モアブが幾たび聖なる高台にもうで/その神殿を訪れて、祈っても/何の役にも立たない。

13 これは昔、主がモアブについて語られた言葉である。

14 更に今、主は言われる。「雇い人の年期のように三年たてば、多くの民を持つモアブの栄光は必ず終わり、わずかな者だけが残され、力はうせる。」

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イザヤ書 17

ダマスコとエフライムの運命

1 ダマスコについての託宣。「見よ、ダマスコは都の面影を失い/瓦礫の山となる。

2 アロエルの町々は見捨てられ/家畜の群れが伏し、脅かすものもない。

3 エフライムからは砦が/ダマスコからは王権が絶える。アラムに残るものは/イスラエルの人々の栄光のようになる」と/万軍の主は言われる。

4 「その日が来れば、ヤコブの力は弱まり/その肥えた肉はやせ衰える。

5 刈り入れる者の集めた立ち枯れの穂/その腕に集めた落ち穂/レファイムの谷で拾った落ち穂のようになる。

6 摘み残りしかないのに/オリーブの木を打つようなものだ。梢の方に二つ三つの実/豊かに実っている枝でも、四つ五つ」と/イスラエルの神、主は言われる。

7 その日には、人は造り主を仰ぎ、その目をイスラエルの聖なる方に注ぐ。

8 もはや、自分の手が作り、自分の指が作った祭壇を仰ぐことなく、アシェラの柱や香炉台を見ようとはしない。

9 その日には、彼らの砦の町々は、イスラエルの人々によって見捨てられた木の枝や梢のように、捨てられて廃虚となる。

10 お前は救い主である神を忘れ去り/砦と頼む岩を心に留めていない。それなら、お前の好む神々にささげる園を造り/異教の神にささげるぶどうの枝を根付かせてみよ。

11 ある日、園を造り、成長させ/ある朝、種を蒔き、芽生えさせてみても/ある日、病といやし難い痛みが臨み/収穫は消えうせる。

諸国民のどよめき

12 災いだ、多くの民がどよめく/どよめく海のどよめきのように。国々が騒ぎ立つ/騒ぎ立つ大水の騒ぎのように。

13 国々は、多くの水が騒ぐように騒ぎ立つ。だが、主が叱咤されると彼らは遠くへ逃げる/山の上で、もみ殻が大風に/枯れ葉がつむじ風に追われるように。

14 夕べには、見よ、破滅が襲い/夜の明ける前に消えうせる。これが我々を略奪する者の受ける分/我々を強奪する者の運命だ。

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イザヤ書 18

クシュとの陰謀

1 災いだ、遠くクシュの川のかなたで/羽の音を立てている国は。

2 彼らは、パピルスの舟を水に浮かべ/海を渡って使節を遣わす。行け、足の速い使者たちよ。背高く、肌の滑らかな国/遠くの地でも恐れられている民へ。強い力で踏みにじる国/幾筋もの川で区切られている国へ。

3 世界の住民、地上に住むすべての人よ/山に合図の旗が立てられたら、見るがよい/角笛が吹き鳴らされたら、聞くがよい。

4 主はわたしにこう言われた。「わたしは黙して/わたしの住む所から、目を注ごう。太陽よりも烈しく輝く熱のように/暑い刈り入れ時を脅かす雨雲のように。」

5 刈り入れ時の前に、花が終わり/花の房が実となり、熟し始めると/主は枝を刃物で切り落とし/つるを折り、取り去られる。

6 それはすべて、山の猛禽と野の獣に与えられる。猛禽は、それを餌として夏を過ごし/野獣もすべて、それを餌として冬を過ごす。

7 そのとき、貢ぎ物が万軍の主にもたらされる。背高く、肌の滑らかな民から/遠くの地でも恐れられている民から/強い力で踏みにじる国/幾筋もの川で区切られている国から/万軍の主の名が置かれた場所/シオンの山へもたらされる。

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イザヤ書 19

エジプトの審判

1 エジプトについての託宣。見よ、主は速い雲を駆って/エジプトに来られる。主の御前に、エジプトの偶像はよろめき/エジプト人の勇気は、全く失われる。

2 「わたしは、エジプトをエジプトに刃向かわせる。人はその兄弟と、人はその隣人と/町は町と、国は国と戦う。

3 エジプト人の思いは、胸の中に乱れる。わたしが、その謀を乱すので/彼らは、偶像と死者の霊/口寄せと霊媒に指示を求める。

4 わたしは、エジプトを/過酷な支配者の手に渡す。厳しい王が、彼らを治める」と/万軍の主なる神が言われる。

5 海の水は涸れ/川の流れは尽きて干上がる。

6 運河は悪臭を放ち/下エジプトの支流は細り、乾いて/葦やよしも枯れ果てる。

7 ナイルの河口のいぐさも/川沿いに蒔かれたすべての草も/枯れ、吹き飛ばされて、消えうせる。

8 漁師は嘆き、悲しむ。ナイルに釣り針を投げる者も/水の面に網を広げる者もすべて衰える。

9 亜麻布を造る者はうろたえ/梳く女も、織る男も青ざめ

10 紡ぐ者も打ちのめされ/雇われて働く者は皆、苦しむ。

11 ツォアンの司たちは、まことに無知だ。ファラオの賢者、参議らは、愚かな謀を立てる。どうして、お前たちはファラオに言えようか。「わたしは賢者の子です/遠い昔の王たちの子孫です」と。

12 どこにいるのか、お前の賢者たちは。彼らに命じて、お前に告げ知らせよ/万軍の主が、エジプトについて定められたことを。

13 ツォアンの司たちは愚かである。メンフィスの司らは欺かれ/諸州の長はエジプトをよろめかせた。

14 主は、彼らの間に迷わす霊を注がれた。彼らは、エジプトをよろめかせ/エジプトが何をするときにも/酒飲みが吐くときのように、よろめかせた。

15 もはやエジプトでは、だれも何もなしえない。頭であれ尾であれ/しゅろの枝であれ葦の茎であれ。

終わりの日の和解

16 その日には、エジプトは女のように弱くなり、万軍の主が振りかざされる御手に恐れおののく。

17 ユダの地は、エジプトを混乱に陥れるものとなる。それを思わせるものは何であれ、エジプトを恐れさせる。万軍の主がエジプトに対して事を謀られるからである。

18 その日には、エジプトの地に五つの町ができる。そこでは、カナンの言葉が語られ、万軍の主に誓いが立てられる。その町の一つは、「太陽の町」ととなえられる。

19 その日には、エジプトの地の中心に、主のために祭壇が建てられ、その境には主のために柱が立てられる。

20 それは、エジプトの地において、万軍の主を指し示すしるしとなり、証しとなる。もし彼らが、抑圧する者のゆえに、主に叫ぶならば、主は彼らのために救助者を送り、彼らを救われる。

21 主は御自身をエジプト人に示される。その日には、エジプト人は主を知り、いけにえと供え物をささげ、また主に誓願を立てて、誓いの供え物をささげるであろう。

22 主は、必ずエジプトを撃たれる。しかしまた、いやされる。彼らは主に立ち帰り、主は彼らの願いを聞き、彼らをいやされる。

23 その日には、エジプトからアッシリアまで道が敷かれる。アッシリア人はエジプトに行き、エジプト人はアッシリアに行き、エジプト人とアッシリア人は共に礼拝する。

24 その日には、イスラエルは、エジプトとアッシリアと共に、世界を祝福する第三のものとなるであろう。

25 万軍の主は彼らを祝福して言われる。「祝福されよ/わが民エジプト/わが手の業なるアッシリア/わが嗣業なるイスラエル」と。

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イザヤ書 20

アシュドドの占領

1 アッシリアの王サルゴンに派遣された将軍がアシュドドを襲った年のことである。彼はアシュドドと戦い、これを占領した。

2 それに先立って、主はアモツの子イザヤを通して、命じられた。「腰から粗布を取り去り、足から履物を脱いで歩け。」彼はそのとおりにして、裸、はだしで歩き回った。

3 主は言われた。「わたしの僕イザヤが、エジプトとクシュに対するしるしと前兆として、裸、はだしで三年間歩き回ったように、

4 アッシリアの王は、エジプトの捕虜とクシュの捕囚を引いて行く。若者も老人も、裸、はだしで、尻をあらわし、エジプトの恥をさらしつつ行く。

5 彼らは自分たちの望みをかけていたクシュのゆえに、誇りとしていたエジプトのゆえに、恐れと恥をこうむるであろう。」

6 その日には、この海辺の住民は言う。「見よ、アッシリアの王から救われようと助けを求めて逃げ、望みをかけていたものがこの有様なら、我々はどうして逃げ延びえようか。」

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イザヤ書 21

バビロンの陥落

1 海の荒れ野についての託宣。ネゲブに吹き荒れるつむじ風のように彼は来る/荒れ野から、恐ろしい地から。

2 厳しい幻が、わたしに示された。「欺く者は欺き続け/荒らす者は荒らし続けている。上れ、エラムよ/包囲せよ、メディアよ/わたしは呻きをすべて終わらせる。」

3 それゆえ、わたしの腰は激しくもだえ/産婦の痛みのような痛みにとらえられた。わたしは驚きのあまり、聞くこともできず/恐れのあまり、見ることもできない。

4 わが心は乱れ、おののきが、わたしを打ちのめす。楽しみにしていた夕暮れは/かえって、わたしを恐怖に突き落とした。

5 宴は広げられ、座は整えられ/人々は飲み食いしていた。「立て、武将たちよ/盾に、油を塗れ。」

6 わが主はわたしにこう言われた。「さあ、見張りを立てよ。見るところを報告させよ。

7 彼は見るであろう。二頭立ての戦車を/ろばに乗る者、らくだに乗る者を。耳をそばだてて聞け、油断するな。」

8 見張りは叫んだ。「わが主よ、見張り台に/わたしは一日中立ち尽くし/歩哨の部署に/わたしは夜通しついていた。

9 見よ、あそこにやって来た/二頭立ての戦車を駆る者が。」その人は叫んで、言った。「倒れた、倒れた、バビロンが。神々の像はすべて砕かれ、地に落ちた。」

10 打たれ、踏みにじられたわたしの民よ/わたしは、あなたたちに告げた/イスラエルの神、万軍の主から/わたしが聞いたことを。

エドムについての預言

11 ドマについての託宣。セイルから、わたしを呼ぶ者がある。「見張りの者よ、今は夜の何どきか/見張りの者よ、夜の何どきなのか。」

12 見張りの者は言った。「夜明けは近づいている、しかしまだ夜なのだ。どうしても尋ねたいならば、尋ねよ/もう一度来るがよい。」

13 荒れ地についての託宣。荒れ地の茂みで夜を明かせ/デダンの隊商よ。

14 渇いた者を迎えるために/水を持って来るがよい。テマの地の住民よ/パンをもって、逃れてきた者を出迎えよ。

15 彼らは剣、抜き身の剣/引き絞られた弓/戦いの苦しみを逃れてきたのだから。

16 まことに、主はわたしにこう言われた。雇い人の年期のように、一年たてば/ケダルの栄光はすべて尽きる。

17 ケダルの勇士らの弓も残り少なくなる。イスラエルの神、主が語られた。

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イザヤ書 22

いやし難いエルサレムの罪

1 幻の谷についての託宣。どうしたのか、お前たちが皆、屋上にいるのは。

2 騒音に満たされ、どよめく都/喜びに浮かれた町よ。お前の死者たちは、剣に倒れたのではない/戦って死んだのではない。

3 お前の将校たちはすべて逃げ出したが/弓を引くこともなく捕らえられた。遠くに逃げた者も皆/見つけられ、共に捕らえられた。

4 それゆえ、わたしは言う。「わたしから目をそらしてくれ。わたしは激しく泣く。あえてわたしを慰めるな。娘なるわが民が滅びたのだ。」

5 混乱と蹂躙と崩壊の日が/万軍の主なる神から来る。幻の谷に、騒音が響き渡り/山に向かって叫ぶ声がある。

6 エラムは矢筒を取り上げ/戦車には人が乗り、馬がつながれた。また、キルは盾の覆いをはずした。

7 お前の最も豊かな平野は/戦車と馬で満たされ/彼らは城門の前に陣取り

8 ユダの防備をはぎ取った。その日には、お前たちは/森の家の武器に目を向けた。

9 また、ダビデの町に破れの多いのを見て/下の池の水を集めた。

10 エルサレムの家を数え/家々を倒して、城壁の破れをふさごうとした。

11 二つの城壁の間に水溜めを造り/古い池の水を入れた。しかし、お前たちは、都を造られた方に目を向けず/遠い昔に都を形づくられた方を/見ようとしなかった。

12 その日には、万軍の主なる神が布告された。嘆くこと、泣くこと/髪をそり、粗布をまとうことを。

13 しかし、見よ、彼らは喜び祝い/牛を殺し、羊を屠り/肉を食らい、酒を飲んで言った。「食らえ、飲め、明日は死ぬのだから」と。

14 万軍の主はわたしの耳に告げられた。「お前たちが死ぬまで/この罪は決して赦されることがない」と/万軍の主なる神が言われた。

シェブナの罷免

15 万軍の主なる神はこう言われた。「さあ行け、あの家令のところへ。宮廷を支配しているシェブナのところへ。」

16 ここでお前は何をしているのか/ここでお前は何者だというのか。ここに自分の墓を掘るとは何事か。高い所に墓を掘り/岩をえぐって住みかを造ろうとする者よ。

17 見よ、主はお前を放り出される。人よ、主はお前を衣のように巻き

18 ターバンのように丸めてまりを作り/広大な地へ放り出される。そこでお前は死に/そこに、お前の誇る馬車も捨てられる。主人の家に恥をもたらす者よ。

19 わたしは、お前をその地位から追う。お前はその職務から退けられる。

20 その日には、わたしは、わが僕、ヒルキヤの子エルヤキムを呼び、

21 彼にお前の衣を着せ、お前の飾り帯を締めさせ、お前に与えられていた支配権を彼の手に渡す。彼はエルサレムの住民とユダの家の父となる。

22 わたしは彼の肩に、ダビデの家の鍵を置く。彼が開けば、閉じる者はなく、彼が閉じれば、開く者はないであろう。

23 わたしは、彼を確かなところに打ち込み、かなめとする。彼は、父の家にとって栄光の座に着く。

24 彼の父の家の栄光はすべて、彼の上に掛けられる。木の芽から葉に至るまで、また、小さな器もすべて、鉢からあらゆる壺に至るまで。

25 だが、その日には、と万軍の主は言われる。確かなところに打ち込まれていたかなめは抜け落ち、それに掛けられていた重荷は、壊され、落ち、断たれる、と主が語られた。

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イザヤ書 23

ティルスの審判

1 ティルスについての託宣。泣き叫べ、タルシシュの船よ。ティルスは破壊され、住む家もなくなった。キティムの地から帰るやいなや/彼らはそのことを知らされた。

2 嘆け、海辺の住人たち/シドンの貿易商たちよ。お前の使者たちは海を渡り

3 大いなる水を越えて行き/シホルの穀物、ナイルの収穫がお前の収入となり/お前は国々の行き交う場所であった。

4 うろたえよ、海の砦シドンよ。海がこう言っている。「わたしは産みの苦しみをしない。子を産み、若者を育て/おとめらを、はぐくむことはできない」と。

5 この知らせがエジプトに達したとき/人々はおののいた/ティルスについての知らせを聞いたときのように。

6 渡って行け、タルシシュに。泣き叫べ、海辺の住人たちよ。

7 これがお前たちの陽気だった海辺の町か。町の初めは、遠い昔にさかのぼり/足である船は、移住の地を求めて/遠くへ市民を運んだ。

8 ティルスに対してこのように定めた者は誰か。ティルスは王冠を戴き、その貿易商人たちは貴族。取り引きする者らは世界に重んじられていた。

9 それを定められたのは万軍の主である。ティルスの誇る美しさをことごとく汚し/世界に重んじられていた者をすべて/辱めることを。

10 娘タルシシュよ/ナイルのように、お前の国を越えて行け/もはや、遮るものはない。

11 主は御手を海に伸ばして国々を震わせ/カナンに命じて、その砦を破壊される。

12 主は言われた。「お前は、二度と陽気な町ではありえない。犯された娘である、おとめシドンよ/立て、キティムへ渡れ。しかし、そこでもお前は休みを得ない」と。

13 カルデアの地もそのようだ。それはもはや存在しない民。アッシリアは、彼らを荒野の獣に渡した。人々は見張りの塔を建て/館を建て連ねたが/すべては廃虚に帰している。

14 泣き叫べ、タルシシュの船よ/お前たちの砦は破壊されてしまった。

15 その日が来ると/ティルスは、一人の王の生涯に等しい七十年の間/忘れられているが/その七十年が終わると/ティルスは遊女の歌にうたわれているようになる。

16 「竪琴を取れ、町を巡れ/忘れられた遊女よ。巧みに奏でよ、多くの歌をうたえ/思い出されるために。」

17 七十年が終わると、主はティルスを顧みられる。そのとき、彼女は再び遊女の報酬を取り、地上にある世界のすべての国々と姦淫する。

18 しかし彼女の利益と報酬は、主の聖なるものとなり、積み上げられも、蓄えられもしない。主の御前に住む者たちの利益となり、彼らは飽きるほど食べ、華やかに装う。

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