歴代誌下 11

ユダの王レハブアム 1 レハブアムはエルサレムに帰ると、ユダとベニヤミンの家からえり抜きの戦士十八万を召集し、イスラエルに戦いを挑み、王国を奪還して自分のものにしようとした。 2 しかし、主の言葉が神の人シェマヤに臨んだ。 3 「ユダの王、ソロモンの子レハブアム、およびユダとベニヤミンにいるすべてのイスラエル人に言え。 4 『主はこう言われる。上って行くな。あなたたちの兄弟に戦いを挑むな。それぞれ自分の家に帰れ。こうなるように計らったのはわたしだ。』」彼らは主の言葉を聞き、ヤロブアムに向かって行くことなく帰って行った。 5 レハブアムはエルサレムにとどまり、ユダに砦の町々を建てた。 6 すなわち、ベツレヘム、エタム、テコア、 7 ベト・ツル、ソコ、アドラム、 8 ガト、マレシャ、ジフ、 9 アドライム、ラキシュ、アゼカ、 10 ツォルア、アヤロン、ヘブロンである。これらはユダとベニヤミンにあるもので、砦の町であった。 11 彼はこれらの砦を強くして、そこに長官を置き、食糧と油、ぶどう酒を蓄えた。 12 どの町も盾と槍を備え、非常に堅固なものとした。ユダとベニヤミンは彼のものとなった。 13 イスラエル中の祭司とレビ人は、そのすべての領土からレハブアムのもとに集まって来た。 14 レビ人が自分の牧草地と所有物を捨ててユダとエルサレムに来たのは、ヤロブアムとその子らが彼らを遠ざけ、主の祭司であることをやめさせたからである。 15 ヤロブアムは、聖なる高台、山羊の魔神、自ら造った子牛に仕える祭司を自分のために立てた。 16 またレビ人に続いて、イスラエルのすべての部族の中から、イスラエルの神、主を求めようと心を定めた者たちが、エルサレムに出て来て、先祖の神、主にいけにえをささげた。 17 彼らは三年間ユダの国を強くし、ソロモンの子レハブアムを支援した。彼らが三年の間ダビデとソロモンの道を歩んだからである。 18 レハブアムは、ダビデの子エリモトの娘マハラトを妻として迎えた。彼女の母はエッサイの子エリアブの娘アビハイルである。 19 彼女は男の子エウシュ、シェマルヤ、ザハムを産んだ。 20 その後、レハブアムはアブサロムの娘マアカを妻として迎え、彼女はアビヤ、アタイ、ジザ、シェロミトを産んだ。 21 レハブアムは十八人の妻と、六十人の側女を持っていたが、その妻と側女の中でアブサロムの娘マアカをことのほか愛した。二十八人の息子と六十人の娘をもうけたが、 22 レハブアムはマアカの子アビヤを頭として立て、兄弟たちの指導者として、王位を継がせようとした。 23 また彼は賢明に行動し、その息子たちの何人かをユダとベニヤミンの全土に、すなわちそのすべての砦の町々に配置して、豊富な食糧を彼らに与え、また大勢の嫁を彼らのために探し求めた。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/2CH/11-4eb8e67ee4fc49f44cf36615cbadb9a8.mp3?version_id=1819—

歴代誌下 12

エジプト王シシャクの攻撃 1 レハブアムは国が固まり、自らも力をつけると、すべてのイスラエル人と共に主の律法を捨てた。 2 レハブアム王の治世第五年に、エジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上って来た。彼らが主に背いたからである。 3 彼は戦車千二百両、騎兵六万を擁し、彼がエジプトから率いてきたリビア人、スキイム人、クシュ人の民は数えきれないほどであった。 4 彼はユダの砦の町を次々に陥れ、エルサレムにまで迫った。 5 預言者シェマヤが、シシャクのことでエルサレムに集まっているレハブアムとユダの将軍たちのところに来て言った。「主はこう言われる。『あなたたちはわたしを捨てた。わたしもあなたたちを捨て、シシャクの手に渡す。』」 6 イスラエルの将軍たちは王と共にへりくだって言った。「主は正しい。」 7 主は彼らがへりくだるのを御覧になった。主の言葉がシェマヤに臨んだ。「彼らがへりくだったので、わたしは彼らを滅ぼさず、間もなく彼らに救いを与える。わたしの怒りをシシャクの手によってエルサレムに注ぐことはしない。 8 ただし、彼らはシシャクに仕える者となり、わたしに仕えることと、地の王国に仕えることとの違いを知るようになる。」 9 エジプトの王シシャクはエルサレムに攻め上り、主の神殿と王宮の宝物を奪い取った。彼はすべてを奪い、ソロモンが作った金の盾も奪い取った。 10 レハブアム王は、その代わりに青銅の盾を作り、王宮の入り口を守る近衛兵の長たちの手に託した。 11 王が主の神殿に来る度ごとに、近衛兵たちは来てその盾を持ち、また近衛兵の詰め所に戻した。 12 王がへりくだったので、主の怒りは彼から離れ、彼が徹底的に滅ぼされることはなかった。ユダにも良い事があった。 13 レハブアム王はエルサレムで勢力を増し、国を支配した。レハブアムは四十一歳で王となり、十七年間エルサレムで王位にあった。エルサレムは、主が御名を置くためにイスラエルのすべての部族の中から選ばれた都であった。レハブアムの母の名はナアマと言い、アンモン人であった。 14 彼は心を定めて主を求めることをせず、悪を行った。 15 レハブアムの事績は、初期のことも後期のことも、『預言者シェマヤと先見者イドの言葉』に系図に従って記されている。レハブアムとヤロブアムの間には戦いが絶えなかった。 16 レハブアムは先祖と共に眠りにつき、ダビデの町に葬られた。その子アビヤがレハブアムに代わって王となった。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/2CH/12-86e6373245fc2c96a34638df667577c7.mp3?version_id=1819—

歴代誌下 13

ユダの王アビヤ 1 ヤロブアム王の治世第十八年に、アビヤがユダの王となり、 2 エルサレムで三年間王位にあった。母は名をミカヤといい、ギブア出身のウリエルの娘であった。アビヤとヤロブアムの間にも戦いは続いた。 3 アビヤは四十万のえり抜きの戦士から成る軍隊をもって戦いに臨み、ヤロブアムも八十万のえり抜きの戦士をもって戦いに備えた。 4 アビヤは、エフライム山地のツェマライム山の上に立って言った。「ヤロブアムとイスラエルのすべての人々よ、わたしに耳を傾けよ。 5 イスラエルの神、主が、塩の契約をもって、イスラエルを治める王権をとこしえにダビデとその子孫に授けられたことを、あなたたちが知らないはずはない。 6 ダビデの子ソロモンに仕えていたネバトの子ヤロブアムは立ち上がって自分の主君に反逆し、 7 また命知らずのならず者が彼のもとに集まって、ソロモンの子レハブアムを圧迫した。レハブアムはというと、若すぎて気も弱く、彼らに立ち向かうことができなかった。 8 そして今あなたたちは、おびただしい軍勢と、ヤロブアムがあなたたちのために造って神とした金の子牛を頼みとして、ダビデの子孫の手にある主の王国に立ち向かおうとしている。 9 また主の祭司であるアロンの子らとレビ人を追い払い、諸国の民と同じように自分たちの祭司を立てているではないか。若い雄牛一頭と雄羊七匹をもって任職を願い出た者が皆、神でないものの祭司になっている。 10 しかし、我々にとっては、主が我々の神であり、我々は、その主を捨てはしない。主に仕える祭司はアロンの子孫とレビ人で、その使命を果たしている。 11 彼らは朝ごと夕ごとに主に焼き尽くす献げ物を燃やして煙にし、香草の香をたき、純金の聖卓にパンを供え、夕ごとに金の燭台とそのともし火皿に火をともす。我々は我々の神、主に対する務めを守っているが、あなたたちはそれを捨てた。 12 見よ、神が頭として我々と共におられ、その祭司たちは、あなたたちに対する進軍のラッパを吹き鳴らそうとしている。イスラエルの人々よ、勝ち目はないのだから、あなたたちの先祖の神、主と戦ってはならない。」 13 ヤロブアムは伏兵を迂回させて、相手の背後から襲わせようとした。こうして彼らはユダの人々の前方にいて、その後方には伏兵がいた。 14 ユダの人々が見回すと、前方にも後方にも戦いが迫っていたので、主に助けを求めて叫び、祭司たちはラッパを吹いた。 15 そしてユダの人々は鬨の声をあげた。ユダの人々が鬨の声をあげると、神はアビヤとユダの人々の目の前でヤロブアムとイスラエルのすべての兵を撃退された。 16 イスラエルの人々はユダの人々の前から逃げ去り、神は彼らをユダの人々の手に渡された。 17 アビヤとその軍隊は彼らを撃ち、大打撃を与えた。イスラエルのえり抜きの兵士五十万が剣で倒された。 18 このとき、イスラエルの人々は屈し、ユダの人々は勝ち誇った。先祖の神、主を頼みとしたからである。 19 アビヤはヤロブアムを追撃し、ベテルとその周辺の村落、エシャナとその周辺の村落、エフラインとその周辺の村落を獲得した。 20 ヤロブアムはアビヤの時代に二度と勢力を回復できず、主に撃たれて死んだ。 21 しかしアビヤは勢力を増し、十四人の妻を迎え、二十二人の息子と十六人の娘をもうけた。 22 アビヤの他の事績、その言動は、『預言者イドの解説』に記されている。 23 アビヤは先祖と共に眠りにつき、ダビデの町に葬られた。その子アサがアビヤに代わって王となった。その治世になって十年間、国は平穏であった。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/2CH/13-99f664b258993518c157cc8d83c69ed1.mp3?version_id=1819—

歴代誌下 14

ユダの王アサ 1 アサは、その神、主の目にかなう正しく善いことを行った。 2 彼は異国の祭壇と聖なる高台を取り除き、石柱を壊し、アシェラ像を砕き、 3 ユダの人々に先祖の神、主を求め、律法と戒めを実行するように命じた。 4 アサはまたユダのすべての町から聖なる高台と香炉台を取り除いた。こうして彼の統治の下で国は平穏であった。 5 主が安らぎを与えられたので、その時代この地は平穏で戦争がなかった。そこで彼は、ユダに砦の町を次々と築いた。 6 彼はユダの人々に言った。「我々はこれらの町を築き、城壁を巡らし、塔を建て、城門を造り、かんぬきを付けよう。我々は、我々の神、主を求めたので、この地を保有することができる。主を求めたからこそ、主は周囲の者たちから我々を守って、安らぎを与えてくださったのだ。」そこで彼らは建設を始め、完成した。 7 アサには盾と槍を携えるユダの兵三十万、小盾を携え、弓を引くベニヤミンの兵二十八万がいた。これらの者は皆、勇士であった。 8 クシュ人ゼラが百万の軍隊と戦車三百両を率いてマレシャまで出て来たとき、 9 アサはそれを迎えて出陣し、両軍はマレシャ近くのツェファタの谷で戦いの準備をした。 10 アサは彼の神、主を呼び求めて言った。「主よ、あなたは力のある者にも無力な者にも分け隔てなく助けを与えてくださいます。わたしたちの神、主よ、わたしたちを助けてください。わたしたちはあなたを頼みとし、あなたの御名によってこの大軍に向かってやって来ました。あなたはわたしたちの神、主であって、いかなる人間もあなたに対抗することができません。」 11 主はアサとユダの目の前でクシュ人を撃たれ、クシュ人は逃げた。 12 アサとその軍隊はゲラルまで追撃した。クシュ人は敗北を喫し、主とその陣営の前で打ち砕かれて倒れ、生き残った者は一人もなかった。持ち帰った戦利品は極めて多かった。 13 彼らはまたゲラルの周辺にあるすべての町をも撃った。主への恐れが彼らを襲ったからである。彼らはそのすべての町で略奪をほしいままにした。そこには奪い取れるものが多かったからである。 14 彼らは家畜の群れの天幕も打ち払い、多くの羊とらくだを捕獲して、エルサレムに帰った。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/2CH/14-f8ccc238ab76fd588ee34b7dc5c3e1c5.mp3?version_id=1819—

歴代誌下 15

1 オデドの子アザルヤに神の霊が臨んだ。 2 彼はアサの前に進み出て言った。「アサよ、すべてのユダとベニヤミンの人々よ、わたしに耳を傾けなさい。あなたたちが主と共にいるなら、主もあなたたちと共にいてくださる。もしあなたたちが主を求めるなら、主はあなたたちに御自分を示してくださる。しかし、もし主を捨てるなら、主もあなたたちを捨て去られる。 3 長い間、イスラエルにはまことの神もなく、教える祭司もなく、律法もなかった。 4 しかし彼らは、苦悩の中でイスラエルの神、主に立ち帰り、主を求めたので、主は彼らに御自分を示してくださった。 5 そのころこの地のすべての住民は甚だしい騒乱に巻き込まれ、安心して行き来することができなかった。 6 神があらゆる苦悩をもって混乱させられたので、国と国、町と町が互いに破壊し合ったのだ。 7 しかし、あなたたちは勇気を出しなさい。落胆してはならない。あなたたちの行いには、必ず報いがある。」 8 アサはこの言葉と預言者オデドの預言を聞いて、勇気を得、ユダとベニヤミンの全土から、またエフライムの山地で攻め取った町々から、忌むべき偶像を除き去り、主の前廊の前にある主の祭壇を新しくした。 9 こうして彼はユダとベニヤミンのすべての者およびエフライム、マナセ、シメオンから彼らのもとに身を寄せている寄留者たちを集めた。彼の神、主が彼と共におられるのを見て、イスラエルから多くの者が彼のもとに投降した。 10 アサの治世第十五年の第三の月に、彼らはエルサレムに集まった。 11 その日彼らは、分捕って引いて来た雄牛七百頭、羊七千匹を屠って主にささげた。 12 そして彼らは、心を尽くし、魂を尽くして先祖の神、主を求め、 13 子供も大人も、男も女も、イスラエルの神、主を求めない者はだれでも死刑に処せられるという契約を結んだ。 14 彼らは大声で叫び、ラッパと角笛を吹いて主に誓った。 15 ユダの皆がこの誓いを喜び祝った。皆が心の底から誓い、喜んで主を求めたからである。主は彼らに御自分をお示しになり、主は、周囲の者たちから彼らを守って、安らぎを与えられた。 16 更にアサ王は母マアカがアシェラの憎むべき像を造ったので、彼女を太后の位から退けた。アサはその憎むべき像を切り倒して砕き、キドロンの谷で焼き捨てた。 17 聖なる高台はイスラエルから取り除かれなかったが、アサの心はその生涯を通じて主と一つであった。 18 彼は父の聖別した物と自分の聖別した物、銀、金、祭具類を神殿に納めた。 19 アサの治世第三十五年まで戦争はなかった。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/2CH/15-43c51ddda31b9f356609994dbd2a19fa.mp3?version_id=1819—

歴代誌下 16

1 アサの治世第三十六年に、イスラエルの王バシャはユダに攻め上って来て、ラマに砦を築き、ユダの王アサの動きを封じようとした。 2 アサは主の神殿と王宮の宝物庫から銀と金を取り出し、ダマスコに座を置くアラムの王ベン・ハダドに贈って言った。 3 「わたしとあなた、わたしの父とあなたの父との間には同盟が結ばれています。わたしはここに銀と金をあなたにお届けします。イスラエルの王バシャとの同盟を直ちに破棄し、彼をわたしから離れ去らせてください。」 4 ベン・ハダドはアサ王の願いを入れ、配下の軍の長たちをイスラエルの町々に送り、イヨン、ダン、アベル・マイムおよびナフタリの町のすべての補給基地を攻略させた。 5 バシャはこれを聞くと、ラマの構築をやめ、その作業を中止した。 6 アサ王はユダの人々を総動員して、バシャがラマ構築に用いた石材と木材を運んで来させ、それを用いて、ゲバとミツパに砦を築いた。 7 そのとき、先見者ハナニがユダの王アサのもとに来て言った。「あなたはアラム王を頼みとし、あなたの神、主を頼みとしなかった。それゆえ、アラムの王の軍隊はあなたの支配を離れる。 8 クシュ人とリビア人は非常に多くの戦車と騎兵を有する大きな軍隊であったが、あなたが主を頼みとしたので、主は彼らをあなたの手に渡されたではないか。 9 主は世界中至るところを見渡され、御自分と心を一つにする者を力づけようとしておられる。この事について、あなたは愚かだった。今後、あなたには戦争が続く。」 10 アサは先見者のこの言葉を聞いて怒り、彼を獄に投じた。この事で彼に対して激しく怒ったからである。またアサはそのとき、民の中のある者たちを虐待した。 11 アサの事績は、初期のことも後期のことも、『ユダとイスラエルの列王の書』に記されている。 12 アサはその治世第三十九年に足の病にかかり、その病は極めて重かった。その病の中にあっても、彼は主を求めず、医者に頼った。 13 アサはその治世第四十一年に先祖と共に眠りにつき、死んだ。 14 彼はダビデの町に掘っておいた墓に葬られた。人々は特別な技術で混ぜ合わせた種々の香料の満ちた棺に彼を納め、また彼のために非常に大きな火をたいた。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/2CH/16-9bb216a8bb03bd73a549388400d762c4.mp3?version_id=1819—

歴代誌下 17

ユダの王ヨシャファト 1 アサに代わってその子ヨシャファトが王となり、イスラエルに対抗して勢力を増強した。 2 彼はユダの砦の町のすべてに軍隊を配置し、ユダの地と父アサが占領したエフライムの町々に守備隊を置いた。 3 主はヨシャファトと共におられた。父祖ダビデがかつて歩んだ道を彼も歩み、バアルを求めず、 4 先祖の神を求め、その戒めに従って歩み、イスラエルの人々のようには行わなかったからである。 5 主は彼の手にある王国を固め、ユダのすべての人々はヨシャファトに貢ぎ物を贈ったので、彼は大いに富み栄えた。 6 ヨシャファトの心は主の道にとどまって高められ、彼は聖なる高台とアシェラ像をユダから取り除いた。 7 彼はその治世第三年に、高官たちベン・ハイル、オバドヤ、ゼカルヤ、ネタンエル、ミカヤを遣わして、ユダの町々で教育を行わせた。 8 彼らと共にレビ人のシェマヤ、ネタンヤ、ゼバドヤ、アサエル、シェミラモト、ヨナタン、アドニヤ、トビヤとトブ・アドニヤが遣わされ、また祭司エリシャマとヨラムがこれらのレビ人に同行した。 9 彼らは主の律法の書を携え、ユダで教育を行い、ユダのすべての町を巡って、民の教化に当たった。 10 主への恐れがユダを取り巻く地域の国々を襲い、ヨシャファトと戦いを交えるものはなかった。 11 かえってペリシテ人のもとから貢ぎ物や税としての銀がヨシャファトに届けられ、アラビア人も雄羊七千七百匹、雄山羊七千七百匹を届けた。 12 ヨシャファトはますます勢力を増し、ユダに幾つもの城砦と補給基地の町を築き、 13 ユダの町々で大きな工事を進め、エルサレムには戦士、勇士を集めた。 14 家系に従って登録された彼らの数は次のとおりである。ユダには千人隊の長たちがいたが、隊長アドナは勇士三十万を率いていた。 15 次の隊長ヨハナンは二十八万を率いていた。 16 次に、主に進んで身をささげたジクリの子アマスヤは、勇士二十万を率いていた。 17 ベニヤミンからは、勇士エルヤダが弓と小盾を携える兵士二十万を率いていた。 18 次のヨザバドは武装兵十八万を率いていた。 19 彼らは王に奉仕する者であって、このほかに王がユダ全土の砦の町々に配置した者がいた。 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/2CH/17-4ae90f57363a66c9f5c838dc09a29f4c.mp3?version_id=1819—

歴代誌下 18

預言者ミカヤとアハブ王の死 1 ヨシャファトは大いなる富と栄光に恵まれるとともに、アハブとも姻戚関係を結んだ。 2 数年たって、彼がサマリアにアハブを訪ねると、アハブは多くの羊と牛を屠って、彼とその一行をもてなし、ラモト・ギレアドに攻め上ろうと誘った。 3 イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャファトに、「わたしと一緒にラモト・ギレアドに行っていただけませんか」と言った。彼は答えた。「戦うときには、わたしはあなたと一体、わたしの民はあなたの民と一体です。」 4 しかし同時にヨシャファトはイスラエルの王に、「まず主の言葉を求めてください」と言った。 5 イスラエルの王は、四百人の預言者を召集し、「我々はラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それともわたしは控えるべきか」と問うた。彼らは、「攻め上ってください。神は、王の手にこれをお渡しになります」と答えた。 6 しかし、ヨシャファトが、「ここには、このほかに我々が尋ねることのできる主の預言者はいないのですか」と問うと、 7 イスラエルの王はヨシャファトに答えた。「もう一人、主の御旨を尋ねることのできる者がいます。しかし、彼はわたしに幸運を預言することがなく、いつも災いばかり預言するので、わたしは彼を憎んでいます。イムラの子ミカヤという者です。」ヨシャファトは、「王よ、そのように言ってはなりません」といさめた。 8 そこでイスラエルの王は一人の宦官を呼び、「イムラの子ミカヤを急いで連れて来るように」と言った。 9 イスラエルの王はユダの王ヨシャファトと共に、サマリアの城門の入り口にある麦打ち場でそれぞれ正装して王座に着いていた。預言者たちは皆、その前に出て預言していた。 10 ケナアナの子ツィドキヤが数本の鉄の角を作って、「主はこう言われる。これをもってアラムを突き、殲滅せよ」と言うと、 11 他の預言者たちも皆同様に預言して、「ラモト・ギレアドに攻め上って勝利を得てください。主は敵を王の手にお渡しになります」と言った。 12 ミカヤを呼びに行った使いの者は、ミカヤにこう言い含めた。「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王に幸運を告げています。どうかあなたも、彼らと同じように語り、幸運を告げてください。」 13 ミカヤは、「主は生きておられる。わたしの神が言われる事をわたしは告げる」と言って、 14 王のもとに来た。王が、「ミカヤよ、我々はラモト・ギレアドに行って戦いを挑むべきか、それともわたしは控えるべきか、どちらだ」と問うと、彼は、「攻め上って勝利を勝ち取ってください。敵はあなたたちの手に渡されます」と答えた。 15 そこで王が彼に、「何度誓わせたら、お前は主の名によって真実だけをわたしに告げるようになるのか」と言うと、 16 彼は答えた。「イスラエル人が皆、羊飼いのいない羊のように山々に散っているのをわたしは見ました。主は、『彼らには主人がいない。彼らをそれぞれ自分の家に無事に帰らせよ』と言われました。」 17 イスラエルの王はヨシャファトに言った。「あなたに言ったとおりではありませんか。彼はわたしに幸運ではなく、災いばかり預言するのです。」 18 だが、ミカヤは続けた。「主の言葉をよく聞きなさい。わたしは主が御座に座し、天の万軍がその左右に立っているのを見ました。 19 主が、『イスラエルの王アハブを唆し、ラモト・ギレアドに攻め上らせて倒れさせるのは誰か』と言われると、あれこれと答える者がいましたが、 20 ある霊が進み出て主の御前に立ち、『わたしが彼を唆します』と申し出ました。主が、『どのようにそうするのか』とただされると、 21 その霊は、『わたしは行って、彼のすべての預言者たちの口を通して偽りを言う霊となります』と答えました。主は、『あなたは彼を唆して、必ず目的を達することができるにちがいない。行って、そのとおりにせよ』と言われました。 22 今御覧のとおり、主がこのあなたの預言者たちの口に偽りを言う霊を置かれました。主はあなたに災いを告げておられるのです。」 23 ケナアナの子ツィドキヤがミカヤに近づいて頬をなぐり、「主の霊はどのようにわたしを離れ去って、お前に語ったというのか」と言った。 24 「あなたが身を隠そうと部屋から部屋へと移る日にそれが分かる」とミカヤは答えた。 25 イスラエルの王は命じた。「ミカヤを捕らえ、町の長アモンと王子ヨアシュのもとに引いて行って、 26 言え。『王はこう言われる。この男を獄につなぎ、わたしが無事に帰るまで、わずかな食べ物とわずかな飲み物しか与えるな。』」 27 ミカヤは王に、「もしあなたが無事に帰って来ることができるなら、主はわたしを通して語られなかったはずです」と言い、「すべての民よ、あなたたちも聞いておくがよい」と言った。 […]

歴代誌下 19

エルサレムにおけるヨシャファト 1 ユダの王ヨシャファトは、無事にエルサレムの宮殿に帰った。 2 先見者ハナニの子イエフは、ヨシャファト王の前に進み出て言った。「悪人を助け、主を憎む者の友になるとは何事ですか。そのため、主の怒りがあなたに下ります。 3 しかし、あなたには良い事も見られます。あなたはこの地からアシェラ像を除き去り、揺るぎない心で神を求めました。」 4 ヨシャファトはエルサレムに住んでいたが、再び出かけて民の中をベエル・シェバからエフライムの山地まで巡り、彼らを先祖の神、主に立ち帰らせた。 5 彼はその地、すなわちユダのすべての砦の町に、それぞれの町の裁判官を立てた。 6 彼は裁判官に言った。「人のためではなく、主のために裁くのだから、自分が何をすべきか、よく考えなさい。裁きを下すとき、主があなたたちと共にいてくださるように。 7 今、主への恐れがあなたたちにあるように。注意深く裁きなさい。わたしたちの神、主のもとには不正も偏見も収賄もない。」 8 ヨシャファトは、エルサレムにおいても、主の裁きと紛争の解決のために、数名のレビ人、祭司、イスラエルの氏族の長を任命した。こうして彼らはエルサレムに帰った。 9 ヨシャファトは彼らにこう命じた。「主を畏れ敬い、忠実に、全き心をもって務めを果たせ。 10 あなたたちの兄弟が自分の住んでいる町からあなたたちに訴え出るときはいつでも、それが傷害事件であれ、律法、戒め、規定、掟に関する問題であれ、彼らが主に罪を犯して、怒りがあなたたちと兄弟たちの上に降りかかることのないように、彼らを戒めなさい。このように行えば、あなたたちが罪を犯すことはない。 11 主に関する事柄についてはすべて、祭司長アマルヤがあなたたちの上に立って責任を負い、王に関する事柄についてはすべて、ユダの家の指導者イシュマエルの子ゼバドヤが責任を負う。レビ人が書記としてあなたたちの補佐をする。勇気をもって行え。主が善を行う者と共にいてくださるように。」 —https://cdn-youversionapi.global.ssl.fastly.net/audio-bible-youversionapi/531/32k/2CH/19-c0b0e872da67a7231fc05a67ab9ae1fd.mp3?version_id=1819—

歴代誌下 20

ヨシャファトの勝利 1 その後、モアブ人とアンモン人が、メウニム人の一部と共にヨシャファトに戦いを挑んだ。 2 人々が来て、ヨシャファトに、「死海のかなたのエドムから大軍が攻めて来て、ハツェツォン・タマル、つまりエン・ゲディにいます」と告げると、 3 ヨシャファトは恐れ、主を求めることを決意し、ユダのすべての人々に断食を呼びかけた。 4 ユダの人々は主を求めて集まった。ユダのすべての町から人々が主を求めて集まって来た。 5 ヨシャファトは主の神殿の新しい庭の前でユダおよびエルサレムの会衆の中に立ち、 6 こう祈った。「わたしたちの先祖の神、主よ。あなたは天にいます神、異邦人の国をすべて支配しておられる方ではありませんか。御手には力と勢いがあり、あなたに立ち向かうことのできる者はいません。 7 わたしたちの神よ、あなたはあなたの民イスラエルの前からこの地の先住民を追い払い、この地をあなたの友アブラハムの子孫にとこしえにお与えになったではありませんか。 8 彼らはここに住み、ここにあなたの御名のために聖所を建てて言いました。 9 もしわたしたちが裁きとして剣、疫病、飢饉などの災いに襲われたなら、この神殿にこそ御名がとどめられているのですから、この神殿の前で御前に立ち、苦悩の中からあなたに助けを求めて叫びます。あなたはそれに耳を傾け、救ってください。 10 今、アンモン人、モアブ人、セイルの山の人々を見てください。かつてイスラエル人がエジプトの地から出て来たとき、あなたは彼らの土地に入って行くことをお許しになりませんでした。そのためイスラエル人は、彼らを避け、滅ぼさずにおきました。 11 御覧のように、今彼らはわたしたちに報いて、あなたがわたしたちにお与えになったこの土地から、わたしたちを追い出そうと攻めて来たのです。 12 わたしたちの神よ、彼らをお裁きにならないのですか。わたしたちには、攻めて来るこの大軍を迎え撃つ力はなく、何をなすべきか分からず、ただあなたを仰ぐことしかできません。」 13 ユダのすべての人々がその幼子も、妻も、息子と共に主の御前に立っていた。 14 その会衆の中で、アサフの子孫のレビ人ヤハジエルに主の霊が臨んだ。ヤハジエルの父はゼカルヤ、祖父はベナヤ、更にエイエル、マタンヤとさかのぼる。 15 彼は言った。「すべてのユダよ、エルサレムの住民とヨシャファト王よ、よく聞け。主はあなたたちにこう言われる。『この大軍を前にしても恐れるな。おじけるな。これはあなたたちの戦いではなく、神の戦いである。 16 明日敵に向かって攻め下れ。見よ、彼らはツィツの坂を上って来る。あなたたちはエルエルの荒れ野の前、谷の出口で彼らに会う。 17 そのときあなたたちが戦う必要はない。堅く立って、主があなたたちを救うのを見よ。ユダとエルサレムの人々よ、恐れるな。おじけるな。明日敵に向かって出て行け。主が共にいる。』」 18 ヨシャファトは地にひれ伏し、すべてのユダとエルサレムの住民も主の御前に伏して、主を礼拝した。 19 レビ人のケハトの子孫とコラの子孫は立ち上がり、大声を張り上げてイスラエルの神、主を賛美した。 20 翌朝早く、彼らはテコアの荒れ野に向かって出て行った。出て行くとき、ヨシャファトは立って言った。「ユダとエルサレムの住民よ、聞け。あなたたちの神、主に信頼せよ。そうすればあなたたちは確かに生かされる。またその預言者に信頼せよ。そうすれば勝利を得ることができる。」 21 彼は民と協議したうえで、主に向かって歌をうたい、主の聖なる輝きをたたえる者たちを任命し、彼らに軍隊の先頭を進ませ、こう言わせた。「主に感謝せよ、その慈しみはとこしえに。」 22 彼らが喜びと賛美の歌をうたい始めると、主はユダに攻め込んできたアンモン人、モアブ人、セイルの山の人々に伏兵を向けられたので、彼らは敗れた。 23 するとアンモン人とモアブ人は、セイルの山の住民に立ち向かい、一人残らず討って、全滅させた。セイルの住民を絶やすと、彼らは互いに戦って自滅した。 24 ユダの人々が荒れ野を見渡せる所に来て、大軍のいた方を向くと、その地には死体が横たわり、生き残った者は一人もなかった。 25 ヨシャファトと軍隊は戦利品を奪うために来て、多くの家畜、装備、衣類、宝物を見つけ、運ぶことができなくなるまで取り去った。戦利品は多く、それを奪い去るのに三日かかった。 26 四日目に、彼らはベラカの谷に集まった。そこで主をたたえたので、その地名はベラカ(たたえること)の谷と呼ばれ、今日に至っている。 27 ユダとエルサレムの人々は皆、ヨシャファトを先頭にして喜び祝いながらエルサレムに帰った。主が敵を破って、彼らに喜びを与えられたからである。 […]