ヨブと三人の友の議論二
1 テマン人エリファズは答えた。
2 知恵ある者が空虚な意見を述べたり/その腹を東風で満たしたりするであろうか。
3 無益な言葉をもって論じたり/役に立たない論議を重ねたりするであろうか。
4 あなたは神を畏れ敬うことを捨て/嘆き訴えることをやめた。
5 あなたの口は罪に導かれて語り/舌はこざかしい論法を選ぶ。
6 あなたを罪に定めるのはわたしではなく/あなた自身の口だ。あなたの唇があなたに不利な答えをするのだ。
7 あなたは最初の人間として生まれたのか。山より先に生まれたのか。
8 神の奥義を聞き/知恵を自分のものとしたのか。
9 あなたの知っていることで/わたしたちの知らないことがあろうか。わたしたちには及びもつかないことを/あなたが悟れるというのか。
10 わたしたちの中には白髪の老人もあり/あなたの父より年上の者もある。
11 神の慰めなどは取るに足らない/優しい言葉は役に立たない、というのか。
12 なぜ、あなたは取り乱すのか。なぜ、あなたの目つきはいらだっているのか。
13 神に向かって憤りを返し/そんな言葉を口に出すとは何事か。
14 どうして、人が清くありえよう。どうして、女から生まれた者が/正しくありえよう。
15 神は聖なる人々をも信頼なさらず/天すら、神の目には清くない。
16 まして人間は、水を飲むように不正を飲む者/憎むべき汚れた者なのだ。
17 あなたに語ろう、聞きなさい。わたしに示されたことを告げよう。
18 それは賢者たちの示したところ/それを彼らの父祖も隠さなかった。
19 これらの父祖にのみ、この地は与えられており/異国の者が侵すことはなかった。
20 さて、悪人の一生は不安に満ち/暴虐な者の生きる年数も限られている。
21 その耳には恐ろしい騒音が響く。平安のさなかに略奪者が彼を襲うのだ。
22 暗黒を逃れうるとはもう信じられない。彼の前には剣が待つのみだ。
23 彼はパンを求めてどことも知らずにさまよい/暗黒の訪れる時が間近いことを知る。
24 苦しみと悩みが彼を脅かし/戦いを挑む王のように攻めかかる。
25 彼は神に手向かい/全能者に対して傲慢にふるまい
26 厚い盾をかざして/頑に神に向かって突進した。
27 顔は脂ぎって/腰にはぜい肉がついていたが
28 滅ぼされた町、無人となった家/瓦礫となる運命にある所に/彼は住まねばならないであろう。
29 再び富むことなく、力も永らえず/その家畜は地に広がらない。
30 彼は暗黒から逃れられない。熱風がその若枝を枯らし/神の口の息が吹き払う。
31 惑わされてむなしいものを信じるな。その報いはむなしい。
32 時が来る前に枯れ/枝はその緑を失う。
33 未熟な実を荒らされるぶどうの木/花を落とすオリーブの木のようになる。
34 神を無視する者の一族に子は生まれず/賄賂を好む者の天幕は火に焼き尽くされる。
35 彼は苦しみをはらみ、災いを生む。その腹は欺きをはぐくむ。
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